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キルギス共和国の幼児教育とは?現地で暮らすママのリアルな子育ライフ

キルギス共和国の幼児教育とは?現地で暮らすママのリアルな子育ライフ

日本でも保育園や幼稚園入園の準備は大変ですね。ここ、キルギス共和国で暮らす私の次女もいよいよ9月から幼稚園に入園できることになりました。海外で現地の幼稚園に行くことはあまりないかもしれませんが、私の体験に加えて日本とは違う、子どもを取り巻く環境と幼児教育についてご紹介します。

子どもを取り巻く環境は甘くて◯◯?

泣いている子どもにはお菓子

かつての日本でも、道で泣いている子どもを見かけたらお菓子をくれる通りすがりのおばあちゃんなどがいたかもしれません。でも、最近は親の意識も高く、アレルギーなどの心配もあるので、むやみに食べ物をあげない傾向にありますね。さらに、育児書にはあめやチョコレートは3歳くらいになるまで食べないように推奨されていることもあります。

しかしここはキルギス共和国。1歳の子どもにあめやチョコレートをあげるのもお構いなし。ベビーカーに乗った赤ちゃんがチョコレートバーを食べている姿なんてよくある光景です。私も長女が1歳のとき道端であめをもらって困惑しました。

年末にはパパの仕事場からもプレゼントとして、0歳児のころから箱一杯のチョコレートが子ども宛に届きます。

歯の健康はいつから考える?

キルギスにはお茶文化があり、お菓子を食べながら紅茶を飲むのが大好きです。そのときの紅茶には砂糖をスプーン何杯も入れるのが特徴です。もちろん子どもも砂糖をたっぷり入れたお茶を飲みますので、虫歯が気になりますよね。

ただ、子どもの虫歯が気になるのは日本人の私だけだったようで、キルギスの子どもは前歯が全部溶けていたり、虫歯だったりすることがよくあります。歯医者さんでさえ「なんで子どもの虫歯治療するの?」と言うではありませんか。

キルギス最大のスーパーマーケットチェーンの広告にも、全前歯が虫歯の子どもモデルが採用されています。パパも含めて、多くのキルギス人が歯の健康は「大人の歯が生えてから」と思っているようです。

公園で見かける見習えないママたち

日本の街中にはゴミが落ちておらず、外国人に感心されることの一つですね。キルギスでも大通りに出ればそれほど気になりませんが、あらゆるところにペットボトルやお菓子のパッケージがポイ捨てされています。

これは田舎でも首都でも同じで、残念ながらポイ捨てに罪悪感を覚えない人たちが多くいるようです。一度、子どもたちが道でアイスの袋を開け、そのまま袋をポイっと投げてまた遊びだすのを見ました。これを見て「親はどんな教育を!?」と思ってしまいましたが、今度はベビーカーに赤ちゃんを乗せたママが、赤ちゃんにお菓子をあげて、その袋をためらいなしに放り投げるのを見て納得しました。

これではポイ捨ての習慣は止まりません。少しずつ意識が変わることを切に願います。

キルギス共和国の幼稚園事情

生まれてから始める保活

人口の約30%が14歳以下というキルギス共和国ですが、中でも私の住む首都ビシュケクは人口が集中し、子どもの割合はそれ以上ともいわれます。小学校の数は子どもの数に対して足らず、ほとんどの学校では午前か午後の2部制をとっているほどです。

幼稚園も例外ではなく、保育料の安い公立の幼稚園に入るには、出産後すぐに申し込みをして順番待ちをしなければいけません。私が次女生後6カ月のときに事前登録をした際は、すでに500人待ちでした。

すべての予約が3年後の入園を目指すものではないですが、間際では希望が殺到するのを見越して早めに申し込まなければいけませんでした。街中には小さな保育園がいくつもあり随時入園できますが、保育料が10倍以上になることもあるのです。

ママ大助かりの幼稚園生活

一足先に幼稚園生活をしている5歳の長女は、キルギスの新年度9月から年長さんになります。その生活は日本の幼稚園と同じかどうか気になりますね。

まず、保育時間は朝の8時から夕方6時まで。朝、昼、おやつ、晩と4回食事が提供されます。朝ごはんを食べさせなくてよいのが助かりますよね。お昼寝もあり、簡単な勉強やダンスの時間もあるようです。こちらでは幼稚園と保育園を区別しないので、それぞれのよい所をミックスした感じになっていますね。

さらに、保育時間が長く、温かい食事が提供されても保育料が3000円程度というのには驚かされました。これはパパがバレエダンサーなので、公務員扱いになり少し安くなっているようですが、それにしても破格ですよね。

幼稚園での困ったトラブル

幼稚園や保育園に入ると、子どもが色々な病気をもらってくるというのは日本もキルギスも同じなようです。しかし、キルギスではもらってくる病気は風邪だけではありません。

ある日、朝日に照らされた長女の頭皮にうごめく何かを発見しました。そう、シラミです。幼稚園でシラミが大発生、パパは長女を丸坊主にしようと言いましたが断固拒否し、何とかシャンプーで駆除しました。私も30数年ぶりにシラミを体験してしまいました。

つい先日は水ぼうそうがまん延し、60人ほどいるクラスの20人近くが登園できない事態に。キルギスでは水ぼうそうの予防接種をしないので広がりやすいんですね。水ぼうそうにかかった娘たちは、懐かしの赤チンを塗られてしばらく水玉模様になりました。

幼児教育はキルギスママにも人気

インターナショナルスクールに通う

私はインターナショナルスクールの幼稚園で週に1回バレエを教えています。そこにはキルギス在住の外国人の子どもたちが通っていますが、中にはキルギス人も在籍しています。

インターナショナルスクールの月謝はキルギスの平均的な月給の2倍くらいにはなりますので、かなり裕福でないと通わせることはできません。庶民の私にはインターナショナルスクールに子どもを通わせる選択肢がなかったので、ただただその経済力と意識の高さに感心するばかりです。

キルギスの経済格差は深刻ですが、子どもによりよい教育を受けさせたい、英語が喋れるようになって欲しい、国際感覚を身につけて欲しいと高い学費を払うのは、日本もキルギスも一緒なのかもしれませんね。
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ライター紹介

あき・ブルハノワ

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