
赤ちゃんの反抗期はいつから始まる?反抗の原因から日々の対策まで
赤ちゃんが急に「いやいや」を始めるようになったら、それは最初の反抗期かもしれません。パパやママにとっては「ついにきたか…」と気が重くなるような出来事ですね。しかし心配はいりませんよ。「反抗期」にはきちんとした対処の仕方があります。赤ちゃんが反抗する原因やうまくつき合うコツなどを紹介します。
赤ちゃんの反抗期は意外と早く始まる

赤ちゃんの反抗期は6カ月からスタート
6カ月を過ぎると大体の赤ちゃんが寝返りを始めます。寝返りが始まると視野が広がり、様々なものに興味や関心が湧いてきます。その欲求を満たしたくて手を伸ばすのですが、それが危険なことだったり、今してはいけないことだったりすると、パパやママに止められて大泣きすることになるのです。
その後赤ちゃんは様々な表現方法を学び、5歳のころには自分の意見や気持ちを言葉で表現できるようになりますので、反抗期は自然に終息していきます。
反抗的な態度でもママへの反抗ではない
反抗期の「反抗」で赤ちゃんが伝えたいのは「自分でやりたいの」「こういうふうにやってみたいの」「手を出されるとやりたいものと違ってきちゃうからダメなの」といったことです。興味のあることを、自分のやり方で自ら挑戦してみたいだけなのです。
また心が許せる相手だからこそ「いや!」と言えているということもあります。つまり安心して感情が出せている証拠です。赤ちゃんの反抗期はそういう嬉しいサインと捉えることもできます。
最初の反抗期によくある特徴
●すぐに手が出てしまう
自分の思いどおりにならない場面で、気持ちを抑えきれずつい手が出てしまうことがあります。言葉が未熟ということもあり、相手を叩いたり蹴ったりといった行動で怒りや悔しさを表現しているのです。
●ものを投げる
おもちゃなど周りにあるものを投げます。「かまってほしい」「こっちを向いて」という気持ちがうまく伝わらないときに見られる行動です。
●赤ちゃん返り
自分の下に兄弟や姉妹ができたり、ママが仕事復帰して一緒にいる時間が少なくなったりしたときに多いようです。環境の変化で不安を感じているのです。今までできていたことができなくなったり、赤ちゃん言葉で甘えてみたりします。
今日からできる反抗期への対策

主張したいことを見つけて認める
泣きわめいてごねたりものを投げたりといった行動だけに目がいき、つい強く叱ってしまうことになるかもしれませんが、まずはその裏にある赤ちゃんの気持ちを考え、受け止めてあげるようにしましょう。一旦深呼吸して気持ちを落ち着かせると、よく見えるようになりますよ。
例えば「まだ遊びたかったんだよね」「自分でやりたかったんだよね」などと、パパやママが赤ちゃんの気持ちを代弁してみるとよいでしょう。そうすることで、赤ちゃんは自分の思いが分かってもらえたと安心するはずです。
自分からしたくなるように工夫しよう
まず「〜しなさい」を「〜して〜しようね」に言い換えてみましょう。楽しい見通しがあれば赤ちゃんも自分からやりたくなります。面白そうなゲーム形式にするという方法もありますよ。
例えば「早くお着替えしなさい」を「お着替えしてお出かけしようね」にします。それが済んだ後の楽しみごとを一つつけ加えて言うのです。お片づけを「ママとどっちが早くお片づけできるかな?」という競争にするのもよいですね。
「ものは言いよう」という諺があるくらいです。言い方一つで赤ちゃんの気分も変わります。
満足感を与えることも大切
「自分ひとりでできた」という満足感を何度も味わうと、赤ちゃんが感情を爆発させる場面は徐々に減っていきます。そしてそれが「ほかにも何かやってみよう」という意欲にもつながるのです。
また「これがイヤならこれはどう?」「これとこれどっちにする?」「この中から選んで」などの選択肢を作るのもよい方法です。たとえ選択肢を作ったのがパパやママでも、選んだのは自分自身ですから「自分で決めた」ということになります。こうすることで自立心が芽生え、満足感を得ることができます。
反抗期の対応で気をつけること

逆効果になってしまう言動に注意しよう
まずは抱きしめたり、背中をさすったり、スキンシップをしたりして気持ちを落ち着かせましょう。そして話ができるようになったら「こうしたかったんだよね」と、赤ちゃんの気持ちを言葉にして共感してあげることが大切です。
反抗期に避けた方がよいのは「もので釣る」ことです。「泣けば自分の欲しいものが手に入る」と学習してしまうかもしれません。そしてそれは小学校や中学校へ行ってからも続くことがあります。