新生児におしゃぶりは必要?効果と注意点を知って上手に使おう
ママが抱き上げてあやすことで泣き止むこともありますが、これだとママは赤ちゃんにつきっきりでいなくてはならないので、家事がすすまない原因にもなってしまいます。
おしゃぶりは、そんなぐずり泣きを軽減させるのに大きな効果を発揮します。外出先など大声で泣いてほしくないシーンでも大活躍し、寝かしつけでも赤ちゃんが泣かずに眠れることでママは大助かりです。
赤ちゃんに安心感を与え、落ち着かせる効果のあるおしゃぶりはママにとっても気持ちを楽にさせるアイテムになります。
消毒できるので指しゃぶりより衛生的
しかし、そんな指を気に入って吸いはじめると「指しゃぶり」になり、なかなかやめられなくなってしまうことがあります。効果はおしゃぶりと同じようなものですが、指しゃぶりは歯並びに影響するといわれています。
また、消毒できるおしゃぶりと違って、指しゃぶりは衛生的とはいえません。ハイハイがはじまり、いろいろなものをつかむようになると手も汚くなりますね。
いつかはやめなければいけないことを考えても、身体の一部である指しゃぶりよりもおしゃぶりの方がやめやすいというメリットがあります。
乳幼児突然死症候群のリスクが減るかも
SIDSの原因ははっきりしていませんが、アメリカ小児学会が就寝時におしゃぶりを使用することがSIDSの予防になると発表したことがあります。ほかに有効な予防策がないだけに、おしゃぶりを使用するだけでリスクが減らせるならばお守りの気持ちで使ってみてもよいのではないでしょうか。
もちろん、100%の予防ができるわけではありませんので、赤ちゃんの就寝時にもこまめに様子を確認することが必要です。
新生児の心や言葉の発達のデメリット
声を出す機会が減り言葉の遅れに繋がる
赤ちゃんは喃語から徐々に意味のある言葉を話すようになりますが、その時期や語彙の量には個人差が大きく、おしゃぶりをしているから話すのが遅い、していないから早い、ともいいきれない部分があります。ただ、四六時中おしゃぶりを使っていることは確かに赤ちゃんにとってよいこととはいえないかもしれません。
気になるようであれば、しっかりと使う時間を決めてメリハリのあるおしゃぶりの使い方を目指すようにしましょう。
ママとのコミュニケーションの機会が減る
赤ちゃんはなんとなくさみしいときや、不安なときにママの顔を見るだけでも安心します。そのため、大きな声を出してママを呼びますが、それがときにはぐずり泣きととらえられてしまうことがあります。
そんなときにおしゃぶりを使うことは簡単ですが「ママにかまってほしい」という赤ちゃんの気持ちにこたえたことにはなりません。ママの手が空いているときは、おしゃぶりに頼らず思いっきり遊んであげましょう。
習慣化すると依存症になりやすい
おしゃぶりを使うとすぐに赤ちゃんが泣き止むため、ママはすかさず赤ちゃんの口におしゃぶりを入れてしまうかもしれません。もしかしたら、洋服の襟にホルダーをつけて、赤ちゃんがいつでも自分で使えるように工夫しているかもしれません。
ですが、こうしたおしゃぶりの習慣化は、なんでもないときでもおしゃぶりが必要な精神状態をつくってしまいます。おしゃぶりをしてご機嫌で過ごしてくれればママも楽ですが、使う頻度や状況には見極めが必要です。
新生児の体の発達に影響するデメリット
母乳育児の期間が短くなる可能性がある
哺乳瓶でミルクを与えている場合はおしゃぶりと同じ吸う力でお腹も満たされるため、ますます母乳育児がうまくいかなくなることがあります。新生児におしゃぶりを使う場合は、母乳がしっかり吸えるようになるまで待ちましょう。
使いすぎると歯並びが悪くなる
ほかにも、出っ歯になる、噛み合わせが悪くなるなどのリスクがありますので、おしゃぶりの使用は2歳までを目安にやめるようにしたいですね。歯が生えるタイミングや生えそろう時期には個人差がありますので、子どもの様子をみておしゃぶりをやめるタイミングを決めましょう。