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 プールに浸かって出産!メリットやデメリット、病院について

プールに浸かって出産!メリットやデメリット、病院について

水中出産の大まかな流れ

水中出産とはいえずっと水に浸かっているわけではありません。赤ちゃんがしっかり下りて、ママの子宮口が開いてくるまでは陣痛室などで過ごします。

いざ分娩台、という段階でいよいよ水中に入ります。服は脱ぎ裸の状態になります。

自由な姿勢を水中でとります。椅子を持ち込んで座ったり、浮いたり、立ち会いのパパに身体を支えてもらうこともできます。

基本的には赤ちゃんは自分の力で出てくるので、助産師さんはその動きをサポートしてくれます。浴槽のサイズによっては一緒に水中に入り介助することもあります。

一般的には胎盤が出てくる後産は分娩台にあがることが多いようですが、施設によってはそのまま水中に留まることも。

水中出産ができない場合がある

水中出産は希望すれば誰でもできるわけではありません。産院により細かな条件は異なりますが、たとえば以下のようなケースは一般的にはハイリスクとみなされ、水中出産には不向きといわれます。

・心臓病などの持病
・妊娠中の高血圧、高血糖
・逆子
・多胎妊娠
・早産
・回旋異常

実際に水中出産を経験した人でも「できるかどうかは最後までわかりませんよ」と産院にはいわれていて、「できればラッキー」くらいの気持ちだったといいます。

妊婦健診で異常がないことに加え、お産が順調に進むことが必要な要件になります。こればかりはママの努力でどうなるものでもないので、やはり「できたらラッキー」というスタンスがよさそうですね。

海外で人気!いろいろな出産方法を紹介

アメリカでは常識の無痛分娩

日本では未だ1割にも満たない無痛分娩ですが、アメリカでは経腟分娩のうち8割以上が無痛分娩を占めます。どうしてそれほどまでに「あたりまえ」なのでしょうか。

大きな理由は産院に麻酔医が24時間常駐していることです。お産はいつ始まるかわかりませんし、その進み方も人それぞれで予測がしづらいもの。

産婦さんの「今、麻酔を使いたい」に対応する体制が整っているのですね。これはうらやましいところです。

もうひとつの理由は入院期間が短いことがあげられます。日本では経腟分娩の場合は5日程度の入院が一般的ですが、アメリカではせいぜい2日程度です。

産後の回復が早いのも無痛分娩の特徴ですので、これは産婦さんにとっては大きなメリットになります。

キャサリン妃も経験した催眠出産

イギリス王室のキャサリン妃が第三子出産時に取り入れたことで注目をあびた催眠出産。これはヒプノバーシング(Hypno Birthing)という出産方法のひとつです。

妊娠中から自己催眠、呼吸法、マッサージ、エクササイズなどをプログラム化して取り組み、麻酔を使わずに痛みと不安を和らげる出産スタイルです。特徴的なのがこれらの事前準備を「パートナーと一緒に」取り組むことです。

出産でがんばるのは女性だけと捉えられがちですが、妊娠中からパートナーや家族との共同作業という認識を高めることで産婦の不安が薄れ、結果的に痛みも和らぐ効果があると考えられています。

初産の女性だけでなく、一度出産を経験している2人目、3人目ママからも支持が高いようです。

スペイン発のソフロロジー出産

ソフロロジー出産は呼吸法だけでなく、禅やヨガを元にしたエクササイズ、イメージトレーニングなどをもちいて出産の不安や痛みを和らげる方法です。

日本でも取り入れる産院が比較的多く、出産前のマタニティ教室で指導されることもあります。なかでも大切にされているのがリラックスすること、そして物ごとをポジティブにとらえることです。

深く長く吐く呼吸法は身体の緊張をゆるめ、痛みをにがすのに効果的。さらにママの呼吸が深くなることで、お腹の赤ちゃんにも酸素が届きやすくなり、母子ともによい状態でお産ができます。

音楽を聴きながらのイメージトレーニングはお腹の赤ちゃんを想う時間。その時間が母性を育て、また出産を待ち望む気持ちが芽生える瞬間につながると考えられています。

まとめ

赤ちゃんとママが初めてじかに出会う出産。さまざまなスタイルがあり、選択肢も増えているだけに迷ってしまう、というママもいるかもしれません。

けれど、どの出産方法も目指しているのは「ママがリラックスする」ということ。そしてその先にある「母子ともに健康」という状態ではないでしょうか。

お産の進みは個人差もあり、また同じ人でも初めてのときと2回目では違うことだってあります。気負うことなく、ママがいちばん安心できるスタイルに出会えるとよいですね。
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