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キルギス共和国に嫁いだママの子育て体験。キルギスでの暮らしと日本

キルギス共和国に嫁いだママの子育て体験。キルギスでの暮らしと日本

中央アジアのスイスと呼ばれる旧ソ連の一つ「キルギス共和国」。まだ日本にはなじみのない国ですが、実はとっても住みやすくて日本とも深いかかわりがある国なんです。キルギス在住6年目のママが、子どもと一緒のキルギス暮らしに役立つ情報をお届けします。

キルギスって何?嫁ぐことになった私の体験

突然ですが「キルギス」って聞いたことがあるでしょうか?

キルギス共和国は中央アジアのスイスと呼ばれるほど美しい山々が堪能できる、旧ソ連の小さな国です。観光地としても有名な「イシククル湖」は、「中央アジアの真珠」とも称されるほど透明度が高く神秘的な湖です。

そんなキルギス共和国になぜ住んでいるのかと言いますと、ロシア人バレエダンサーと恋に落ち、ロシアに行くものかと思っていたら、なぜかキルギスに嫁ぐことになったのです。「キルギスってなに?」から始まり、在住6年目に突入しております。

キルギス共和国で暮らすことになった

在住6年というとまだまだ短いように感じますが、キルギスに住む日本人の中ではベテランの域になってきています。

キルギス共和国に住む日本人は非常に少なく150人ほど。そのほとんどがJICA(国際協力機構)や海外青年協力隊、国連などの長期滞在者となり、現地の人と結婚して在住という日本人は私の知る限りでも数人しかいません。

当然日本人同士の連携は密となり、現地には在留邦人で運営されている「日本人会」というものも存在します。最初、私はキルギス共和国という国そのものを知らず、どんなところかも分からず来てしまったので、日本人会の存在はとても助けになりました。

なんとかつたないロシア語を駆使し、ここまで暮らしてこれたのは、日本人同士協力していく地盤ができていたからだと思います。もちろん、自分自身のバイタリティーも人並み外れていたのだとは思いますけど。

キルギス共和国での暮らしについて

キルギス人と日本人は兄弟?住みやすさの秘密

ヨーロッパやアメリカなど旅行したときに、観光客だとすぐばれてしまい、現地の人の目が気になったことはないでしょうか?長期滞在していても、アジア以外の国では日本人の風貌はとても目立つものになってしまいます。

中央アジアは、アジアといってもロシア人が多く、中央アジアに暮らす人々の顔のつくりも割と濃いめです。そんな中で、唯一キルギス共和国だけが、なんと日本人にそっくりの顔をしているんです。

私も何度現地の人に間違えられたか分かりませんが、このことこそが暮らしやすさの秘密です。慣れてくるとはいえ、年がら年中好機の目でみられることは実はとっても疲れることなんです。

旅行中ならまだしも、買い物に行くたびに「何人?」「どこから来たの?」と尋ねられるのは億劫ですよね。

ですが、「キルギス人はかつて日本人とは兄弟だった」といわれるほど、本当に瓜2つ。街中にいても姿が紛れるので、目立たず外国暮らしができるのがおすすめポイントです。

キルギス共和国の気になる物価と治安

海外暮らしをするときに気になるのは物価と治安ですね。とくに子どもがいればこの二つだけでなく、教育事情もどうなっているか心配です。

キルギス共和国の通貨は「com(ソム)」といって1com約1.5円ほどです。物価は日本に比べればとても安く、通年で価格が変わらないじゃがいもなら1㎏30円、バス料金は12円くらいです。

24時間スーパーも多く、新鮮な野菜や肉が買えるバザール(市場)も豊富にあります。ビシュケク市内の移動はバスが主流で、街中を網の目のように往来していますが、ロシア語なしで目的地に行けるようになるにはちょっとハードルが高いかもしれません。上の写真はビシュケク最大のバザール「オシュバザール」。いつでも大混雑なんです。

治安は中央アジアの中では比較的よいほうです。もちろん、夜間の一人歩きなどはしないに越したことはありませんが、私の場合は今まで怖い思いをしたことがありません。

インフラも整い、建築ラッシュが進む

キルギスは山から流れる雪解け水が豊富なため、水がとてもきれいです。水道から出た水で顔も洗えますし、料理をすることもできます。

私はソ連時代のアパートに住んでいますが、外観は崩れ落ちそうですが中は各自でリフォームしているので、外はボロボロなのに部屋の中はデザイナーズマンションみたいな家がたくさんあります。

最近は建設ラッシュらしく、高層マンションなるものも建ちはじめています。経済は順調に成長しているらしく、5年前にはなかったものが登場したり、販売されたりするようになりました。

庶民の足は主にバスを利用します。大型バスのほかにミニバンを使用したマルシュールトカがあります。

キルギスに住む私の子育て事象

現在、上の女の子が5歳で現地の幼稚園に行っています。朝の9時から夕方5時まで預けていますが、最長では朝7時、夕方6時半までの延長が可能です。

朝ごはん、昼ごはん、おやつに夕ごはんまで食べて帰ってくるので、親としてはとても助かりますし、1カ月の保育料が3000円というのも驚きです。ただし、これは私の夫の職業(バレエダンサー)が公務員であるためで、こうしたところでロシアの影響を色濃く感じます。

キルギスに住む子どもを持つ日本人の多くはインターナショナルスクールに子どもを通わせることになりますが、私の場合は一般庶民なので現地の学校に通わせる予定です。

幼稚園の年中さんたちが描いた絵。子どもの絵は万国共通で可愛いものですね。

日本が恋しくなったら日本センターへいってみよう

キルギスのことをインターネットなどで調べようと思っても、6年前はほとんど情報がありませんでした。唯一、みつけることができたのが「日本センター」というものが首都ビシュケクにあるということでした。

初めて訪れたときは、外観を眺めて日本の国旗が上がっているのをみただけで感慨深く、満足してしまい中には入りませんでした。

その後、日本人が海外で出産をすると出生届を日本大使館に提出しますが、そのとき担当してくれた方から日本センターで日本人の子どもを対象にした漢字教室が開かれていると知りました。まだ子どもは生まれたばかりでしたが、大きくなったら連れて行こうと心に決めたのを覚えています。

子どもに日本語を学ばせたい、切実なママの思い

日本センター(人材開発センター)はもともとはキルギス人のために作られた施設です。ですが、キルギスに滞在する日本人にとっても、欠かせない場所になっています。

私が日本センターを訪問するのは週に1回。毎週土曜日の子どものための「漢字教室」についに参加することができるようになりました。先生は保護者が持ち回りで担当し、マンツーマンで子どものレベルに合った指導をしてくれます。

うちの子はまだ5歳なので、漢字ではなくひらがなを勉強中。ただ、ほとんど先生との会話になってしまい、なかなか勉強に集中できません。

それでも、日本語を話す機会、同じ日本人の子どもと出会う機会として貴重な時間になっています。現在、漢字教室に来ている子どもたちは10人ほどと少ないですが、日本に住んでいたことのあるキルギス人の子どもなども参加してにぎやかな時間を過ごしています。
ちょうど私たちが訪れたときはキルギス人による書道大会が開かれていて、日本人顔負けの書を展示していましたよ。

季節ごとに開催される日本センターのイベントに参加

日本センターの役割の一つに、「キルギス人に日本の文化を伝える」というものがあります。そのため、季節ごとに日本のイベントを開催しているので、私たちもよく参加します。
1月には「餅つき」と「書初め」イベントがあります。海外でつきたてのお餅を食べるのは格別です。日本人会の忘年会でもつきたてお餅がふるまわれることがあります。

日本センターのイベントの中でも、とくに大規模なのが春の「さつき祭り」です。日本人を含む数百人が訪れ、キルギスダンスの発表や日本の空手や合気道の演武、大江戸太鼓などのパフォーマンスを楽しみます。

キルギスでも日本のアニメが人気らしく、コスプレをした若者もよくみかけます。ほかにも、日本の歌を歌ったり、あやとりをしたりといった日本文化を体験できるブースがたくさんあり、子どもたちも興味津々でした。

夏が終わるころに開催されるのが「盆踊りフェスティバル」です。ゆかたを着たたくさんのキルギス人が円陣を組み、太鼓に合わせて盆踊りを踊る姿はなかなか不思議な光景です。場所は日本センターの裏にある大きな公園。

もちろん盆踊りには欠かせない屋台も楽しむことができますよ。子どもたちにも日本から持ってきたゆかたを着せて参加しました。

まとめ

私たちの住む首都を一歩離れると、そこには広大な草原が広がり、馬や羊が当たり前のようにいる風景に出会います。キルギス共和国はとても小さな国ですが、日本人にとって懐かしいと感じる不思議な魅力が確かにあります。

まだまだお伝えしたいことはたくさんありますが、今回はほんのちょっとだけ。一度旅行で訪れて豊かすぎる大自然に恋してしまう日本人もとても多いんですよ。

遠い国ではありますが、この記事を読んで少しでもキルギス共和国を身近に感じていただけたら嬉しいです。

ライター紹介

あき・ブルハノワ

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