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冬の乾燥から赤ちゃんを守りたい!保湿対策やトラブルの基礎知識

冬の乾燥から赤ちゃんを守りたい!保湿対策やトラブルの基礎知識

赤ちゃんにとっては初めての冬を迎えますね。冬の冷たい乾燥した空気から、赤ちゃんのすべすべの肌を守りたいと思っているママもいるでしょう。肌が乾燥すると様々な肌トラブルを引き起こすことがあります。赤ちゃんの健やかな肌を保つために、適切な保湿対策やトラブルについてご紹介します。

赤ちゃんの肌はなぜ乾燥しやすいの?

生後2カ月を過ぎると皮脂バランスが変わる

生まれたばかりの頃は、胎脂(たいし)といわれる脂がついていたり、皮膚を守る皮脂が過剰に分泌されたりしています。生後2カ月までは、お肌の水分や脂質がバランスよく保たれているため、潤いのある肌をしています。

しかし、2カ月を過ぎたころから皮脂の分泌が徐々に減り水分量も下がってくるため、肌が乾燥しやすくなります。乾燥が酷くなると肌が炎症を起こし、乾燥性湿疹になる恐れがあるので気をつけてくださいね。

肌の変化を感じたら、保湿ケアを始める合図かもしれません。生まれつき肌の弱い赤ちゃんは医師に相談してから始めましょう。

皮膚が厚くなる10カ月ごろまでは、肌の状態に注意してくださいね。皮脂の過剰分泌が原因で湿疹が出る場合があることも覚えておくとよいですよ。

紫外線などの外部の刺激を受けやすい

赤ちゃんの肌はデリケートで、紫外線など外からの刺激を受けやすい状態です。特に、乾燥する冬は紫外線のダメージが大きくなります。

寒い冬は、お日さまが出ている比較的暖かい時間帯に出かけたいですよね。紫外線対策には、ベビーカーの帆を広げたり、赤ちゃん用のUVクリームを塗ったりするとよいですよ。

冬であればSPF15~20くらいのUVクリームで十分です。赤ちゃんの肌を刺激しないように、天然成分由来のものや保湿効果のあるものを選びましょう。

さらに、外にはほこりや花粉、細菌など、赤ちゃんの肌を刺激するものが舞っています。帰宅後は、手や顔を拭いて綺麗にしましょう。拭いた後の赤ちゃんの肌の状態を確認し、保湿クリームなどで適切なケアをしてあげてくださいね。

大人より肌のバリア機能が未熟

肌のバリア機能は、肌表面にある角質層が潤いを蓄え、乾燥と外部の刺激から肌を守る役割をしてくれます。赤ちゃんは大人より肌のバリア機能が未熟で、の皮膚の厚さは1/2程度しかありません。

そのため、大人より外部からの影響をダイレクトに受けてしまいます。ママの黄体ホルモンの影響で過剰に分泌されていた皮脂も、3カ月を過ぎると急激に減少します。

皮脂が少ないとバリア機能が充分に働かないため、少しの摩擦でも刺激になります。毎日のこまめな保湿ケアが赤ちゃんの肌を強くしてくれ、10カ月~1歳ごろには皮膚が厚くなり、刺激にも強くなってくるそうですよ。産後は肌が敏感になっているママもいるので、赤ちゃんと一緒に乾燥対策をするのもよいですね。

冬の乾燥で赤ちゃんに起こりやすいトラブル

乾燥性湿疹ができてしまう

赤ちゃんの肌のトラブルで多いのは湿疹です。赤ちゃんにできる湿疹は色々ありますが、それらは総じて「乳児湿疹」と呼ばれています。

過剰な皮脂分泌によって起こる脂漏性(しろうせい)湿疹や、よだれやミルクが原因の接触皮膚炎、摩擦や引っかきが原因の掻爬(そうは)性湿疹、そのほかにもあせもやとびひが原因になることがあります。

そして、冬の乾燥時期にできやすいのが、乾燥が原因の乾燥性湿疹です。これには、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性皮膚炎も含まれます。

乾燥性湿疹は、皮脂分泌が少なくなる生後3カ月を過ぎたころから多く出る傾向があります。乾燥しやすい頬などの顔全体やひじや膝の内側、腿などにできやすいです。服に隠れる部分は、摩擦や蒸れで悪化しやすいので注意してくださいね。

また、手をよく動かせるようになると、顔などを引っかいて悪化させてしまうことがあります。こまめに爪を切ったり、ミトンを使ったりしましょう。家での適切なケアも大切ですが、湿疹が酷くなった場合や、湿疹以外に気になる症状が現れた場合は、早めに受診してくださいね。

ウイルス性の風邪やインフルエンザへの感染

風邪のウイルスやインフルエンザウイルスは、温度と湿度が低いと生存率が高くなります。つまり、乾燥はウイルスの生存率を上げ、拡散しやすい環境を作ります。

湿度が40%未満ではウイルスの半分以上が生き残っていますが、50%を超すと大幅に減るそうですよ。温度が20~24℃、湿度が50%になると、ウイルスの生存率が3~5%になるそうです。このことから、湿度をなるべく上げたいと思うかもしれません。しかし、湿度が70%以上になると、肌がべたつきあせもができやすくなったり、室内にカビが発生しやすくなったりします。

湿度が60%以下になると肌が乾燥してくるといわれているので、湿度は60%、部屋の温度は23℃前後が適切といえるでしょう。温室度計や加湿器は適度な湿度を保つのに役立ちます。エアコンは乾燥の原因になりますので、利用するときには気をつけてくださいね。

また、ウイルスから赤ちゃんを守るためには、部屋の窓を開け換気をすることや、外から帰ってきたら手や顔を拭いてあげることも大切です。拭いた後は保湿ケアを忘れないようにしましょう。

赤ちゃんを冬の乾燥から守るためには

肌をやさしく洗い、保湿は風呂上がりすぐに

赤ちゃんの肌の乾燥対策には、保湿ケアばかりに気が向かいがちです。もちろん保湿も大切ですが、肌を乾燥させないためには洗い方も重要になってきます。

特に、肌が乾燥しているときは傷つきやすくなっています。ママやパパの手や柔らかいガーゼを使い、肌に優しい弱酸性の赤ちゃん用石鹸の泡で撫でるように洗ってあげてくださいね。

お風呂上がりは水分が失われ、肌が乾燥しやすくなります。体に残った水分が蒸発するときに肌を乾燥させてしまうからです。

お風呂から上がったら、すぐに赤ちゃんの体をしっかりタオルで拭いて、たっぷりのクリームやローションで保湿してあげましょう。その際は、寒くないようにあらかじめ部屋や脱衣所を暖かくしておいておくとよいですよ。

加湿器で部屋を快適な湿度に保つ

寒い冬は窓を閉め切り暖房を使うことが多くなります。気がつくと部屋がカラカラに乾燥していることがありますよね。

そのようなお部屋の乾燥対策には、加湿器を使いましょう。できれば、空気洗浄機能がついている加湿空気清浄機なら、空気も綺麗になりおすすめです。

加湿器を使うと、常に快適な湿度を保つことができます。加湿器によっては、水蒸気の噴き出し口が熱くなるものもあります。赤ちゃんが触っても危なくないものを選んでくださいね。

また、加湿器の内部にカビや水垢がつくことがあるので、定期的に掃除し、必要であればフィルターを取り替えるようにしましょう。加湿器を用意できない場合は、洗濯物を室内に干すようにすると部屋の湿度があがりますよ。
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