「天使の4歳」が持つ意味とは?4歳児の心身の成長と親の関わり方
「魔の2歳」「悪魔の3歳」を終えると、「天使の4歳」といわれる時期があります。これから4歳を迎える子どもをもつママは少し希望が持てますよね。実際に4歳を育てているママは「確かに」「うちは違うかな?」など色々あると思いますが、今回は4歳児が天使といわれる理由について見ていきたいと思います。
「天使の4歳」と呼ばれる理由は成長にあり
2~3歳期と比べると天使のように感じる
2歳のころは言葉でうまく伝えられないことが多くイヤイヤ期も始まるので、ママも困ることが多いでしょう。3歳になるとまだ周囲に気を配れるほど成長していませんが、言葉はだいぶ上達するので、口が達者になる分、2歳のころよりさらに激しい自己主張が始まります。ママとの口喧嘩も増え、子どもが悪魔のように見えることもあるかもしれません。
しかし4歳になると、脳の重さは大人の90%ほどになり、言葉もさらに上達します。周囲に気を配れたり、客観的に考えられたりするのもこの時期なので、わがままでやりたい放題の時期に疲れたママにとっては、4歳児が天使に思えることが多いようです。
身の回りのことがある程度できるように
トイレトレーニングが終了し、子どもが一人でトイレに行けるようになるだけで、ママの負担はだいぶ減るのではないでしょうか。おむつ替えの心配がなくなるだけで、ママのお出かけの幅も広がりますよね。
また、「寝かしつけ」もママにとって大変な時間ですが、4歳になると一人で寝られる子どもが増えて、夜のママ時間を確保しやすくなることもあるようです。
そのほか、着替えや片づけなども一人でできる子どもも増えてきます。ママがそれまで当然のように手を貸していたことが急に子ども一人でできるようになると、それだけで感動してしまいますよね。
会話でコミュニケーションがとれる
2歳、3歳のころは、言葉でコミュニケーションをとれないことにママがストレスを感じることも多かったと思いますが、4歳になると、子どもが何を求めていて、何が気に入らないのかというのが少しずつ分かるようになるので、「子育てが楽しくなってきた」と感じるママも多いようですよ。
また、叱っても知らんぷりでママの一方通行に感じていたことも、4歳になるとしっかりと話を聞き、注意したことを守れるようになったりします。ママにとっては、子どもの成長を感じられて嬉しくなりますよね。
ただ、大人の話の内容もだいぶ分かるようになっているので、ある意味注意も必要ですよ。
4歳児の心の発達を詳しく知ろう
相手の気持ちを考えることができる
また、4歳になると自己主張も強くなり、周囲から認められたいという気持ちも芽生えてきます。「ママ、見て見て」と嵐のように言われ続けるママも多いのではないでしょうか。また、自分だけでなく、友だちにも「感情」があることを理解できるようになり、思いやりの心が育っていきます。
このころから友だちにおもちゃを譲ることもできるようになりますが、譲りすぎてしまう場面を見ると、ママは少しやきもきしてしまいますよね。しかし、そこは子どもの意志を尊重して、ママはいざというときの拠りどころになれば大丈夫です。
マナーやルールなどの社会性を意識する
その中では喧嘩をする場面も増えてくることでしょう。しかし、そこから「相手の気持ちを汲む」「自分たちで解決して仲直りができる」ことで、さらに社会性を意識した行動をとれるようになります。
また、以前はただ「できない」ことへの苛立ちやもどかしさをママにぶつけていた子どもも、言葉の発達によって、「どうしてもできない」ことを伝えられるようになります。そしてママに手伝ってもらうことをお願いしたり、ママからのアドバイスを受け入れたりすることができるようになるのです。
想像力が豊かになり、ときに嘘をつくことも
大人から見ると「嘘」になりますが、子ども自身は決して嘘をついているわけではないので、ママは「へぇ、そうなんだ」と一緒に空想に世界を楽しんでみるとよいでしょう。
また、「ママに怒られたくない」ときにも、嘘をつく場合があります。しかし、そんなときにも頭ごなしに叱ったりせず、まずは受け入れてから嘘を見抜いていることを優しく伝えましょう。子どもは「自分を信じてくれるママを悲しませてはいけない」という感情とともに、嘘をつくことで心が痛むことを覚えるのではないでしょうか。
親の関わり方のポイントや注意点
疑問や質問にはできるだけ答えよう
「なぜ?」「どうして?」という質問攻めに疲れを感じても、子どもからの質問にはできるだけ楽しく答えてみましょう。
例えば「なぜ雨が降るの?」などと質問されて適当に答えても、何度も同じ質問をしてくるならば、その答えに納得していないのかもしれません。そこで、「お空が泣いているのかな」などと言ってみると、意外と納得したりすることもあるようですよ。
また、質問によっては「どうしてだと思う?」などと逆に質問してみましょう。質問を返されることで、子どもは意表を突かれます。そして、自分でも考えてみたり想像を膨らませたりして、ママとの会話を楽しむことでしょう。