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1歳児はママべったりな時期!理由や上手な対処法について

1歳児はママべったりな時期!理由や上手な対処法について

子どもはママが大好きです。しかし、1歳の子どもが毎日のようにママに甘えたり後追いしたり、ママが見えなくて泣いたりすると、可愛い反面「ちょっと大変だな」と思うこともありますよね。今回は、1歳児がママにべったりな理由と上手な対処法を紹介します。

子どものママべったりは成長の証

べったりの時期は1歳~4歳ぐらいまで

生後5~6カ月になると、赤ちゃんは人の顔を区別できるようになります。人見知りをしたり、ママが視界から消えることを嫌がったりして、ママ以外は受けつけなくなる赤ちゃんもいるようです。これは赤ちゃんが問題なく成長している証拠なので、心配しないでくださいね。

赤ちゃんがママにべったりで離れない時期のピークは1歳~1歳半です。ママへのべったりがなくなるには、子どもの「自分でできる」という自信が必要なので、1歳半になれば終わるというわけではありません。

ママへのべったりは、2歳前後のイヤイヤ期で芽生える自立心により減ってきます。その後、幼稚園や保育園で生活する中で、自分でできることが増えたり友だちができたりして、4歳ぐらいには落ち着いてきますよ。

べったりは愛着形成の一つ

赤ちゃんがママにべったりな時期は、愛着形成という心の発達段階です。愛着は、普段からママが赤ちゃんの要求に応えているうちに、「この人といれば大丈夫だ」と思って形成されます。ママにべったりになるのは、きちんと愛着が形成できている証拠で、そうでない人に人見知りをするようになるのです。

赤ちゃんがママから離れるようになるには、少しずつ自立していって「ママと少し離れても、すぐ会えるから大丈夫」と、ママを自分の帰る場所として認識するようになってからです。

ママから安心して離れられるのは、ママがいつでも自分を受け入れてくれると信じているからです。そういった存在がいることは、社会に出て周りの人と良好な関係を築く際に大きな支えになりますよ。

女の子より男の子のほうが甘えん坊が多い

性格による個人差もありますが、男の子は甘えん坊といわれますよね。実際に男の子はホルモンの関係で甘えん坊になっているようですよ。

オキシトシンと呼ばれる愛情ホルモンは、ママと子どもが触れ合ったときに双方に分泌されます。オキシトシンがお互いの愛着を強めると、深い絆が生まれるのです。

男の子はオキシトシンの分泌量が少ないようです。また、女性ホルモンのエストロゲンはオキシトシンの効果を増やすのに対して、男性ホルモンのテストステロンはオキシトシンの効果を抑制します。つまり、男の子は女の子よりもオキシトシンを欲しているのです。

男の子はたくさんママに甘えてオキシトシンの分泌を増やすことを本能で知っているので、甘えん坊になりやすいのですね。

1歳児がママべったりな理由とは

自立したい気持ちへの不安からくる後追い

子どもが後追いするのは、生後6カ月ごろから1歳過ぎにかけてですが、1歳半くらいになって落ち着いていた後追いが復活したということがあります。これは分離不安によるものです。

1歳を過ぎて子どもが「自分とママは違う」ということに気づくと、「自分でできる」と言ってママから離れる分離意識が働きますが、実際に離れてみると今度は離れたくないという分離不安が働いてママの元へ戻ります。

イヤイヤ期で、なんでも自分でやろうとするのに、突然甘えてくることがあるのは、自分の中に分離意識と分離不安の二つの感情があるからです。

0歳の後追いとは違い、感情表現も行動範囲も大きくなっているので、前よりパワーアップした後追いが始まります。

ママと他者は違うという人見知りの始まり

赤ちゃんは生後6カ月くらいまでは、身の回りで世話をしている人にしか興味を持ちません。しかし、ママ以外の人の顔を認識するようになり、ママ以外の人たちの存在に気づいたときに変わります。

ママと他者は違うと認識した赤ちゃんは、ママ以外の人に対して人見知りを始めます。しかし、人見知りの時期の赤ちゃんは、みんなの顔をよく観察しています。苦手とはいえ、周りの人に興味はあるのです。

では、赤ちゃんがほかの人と目が合ったときに泣く理由は何なのでしょう?それは脳の仕組みが関係しています。人は他者と目が合うと、脳内で恐怖や不安をつかさどる偏桃体が働くようになっているのですが、恐怖心を抑える前頭前野が未発達な赤ちゃんは、恐怖や不安が拭えず泣いてしまうのです。

ママと離れることに大きな不安を感じる

3歳までの分離不安は、成長過程で自然と起こることです。少しずつ成長しても分離不安が完全に消えるまでは時間がかかります。

生まれてからしばらくの間、赤ちゃんを下ろすと泣いてしまって一日中抱っこというママもいますよね。赤ちゃんは、抱っこされているときの安心感を求めて一生懸命泣くのです。

0歳の後半になると、ママの姿が見えなくなったときに、ママの存在自体が無くなってしまうのではないかと不安に思うようになります。1歳を過ぎてママから少しだけ離れることはできても、長時間離れることにはまだ不安を感じ、後追いをするのです。

分離不安は、ひとりで生きられない赤ちゃんがママと一緒にいるための自己防衛本能が働いたものなのですね。
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