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外に出られない日の遊び方は?元保育士が発見した子どもの遊びと才能

外に出られない日の遊び方は?元保育士が発見した子どもの遊びと才能

6年間保育士をして感じたことは「子どもは外遊びが好き」ということ。退職して今は子育て中のママとしても、娘は毎日外に出たがるので「外で遊べない日は室内で飽きずに遊べるかな?」と考えてしまいます。そんな外遊びが大好きな子どもでも、室内で楽しめる遊びと子どもならではの発見を、元保育士の観点からご紹介します。

0〜2歳児は小さくても遊びはダイナミック

五感を活用する0歳児には「面白マット」を

0歳児の赤ちゃんは大人が思っている以上に五感をフル活用しています。ちょっとした音や、体験したことない触感などに敏感で、すべてを楽しもうとしている時期です。

そんな0歳児が夢中になるのは「面白マット」です。大きめの布に紐を縫いつけたり、梱包で使うプチプチ素材や、ふわふわのスポンジなど、色々な触感を楽しめる素材をつけて作ることができます。使う素材は誤飲しないよう大きめのサイズを使用してくださいね。

カサッと音が鳴ると「どこから音が鳴ったの?」と不思議そうな顔をしながらキョロキョロする子が多かったです。音の出所がわかると、何度も触っては音が鳴るのを確認して可愛らしい笑顔を浮かべていましたよ!

「お布団山」は1歳児の子に大人気!

1歳前後の子どもたちは、つたい歩きをしていたりゆっくりと一人歩きをしたりと、子どもによって成長が様々ですよね。歩いている子でもそうではない子でも楽しめるのが「お布団山」です。

「お布団山」はその名のとおり、お布団で作られたお山です。家にあるタオル類をくるくると丸めたものをいくつか作り、その上から掛け布団や薄めのマットをかけるだけで完成します!

保育園では「お布団山」に行列ができるほどの人気で、何度も何度も往復して楽しむ姿が見られました。お友だちと一緒にハイハイをして目が合うのが面白いのか、ケラケラと笑い声が保育室に響くほど楽しめる遊びです。

ふわふわの「小麦粉粘土」に2歳児は夢中!

2歳になってくると、0〜1歳児のころに比べてできることが多くなります。指先を使った遊びを楽しめるのも、この時期です。

ふわふわした触感や指先で形を変えられる「小麦粉粘土」に2歳児の子どもたちは夢中になります。小麦粉粘土を作る過程で食紅を入れると、カラフルな小麦粉粘土を作ることもできるので、目で楽しむこともできますよ。

保育園では粘土用の型抜きで「クッキー作ったよ!」と嬉しそうにしている子や、粘土ベラをつかって「人参切ってるよ!」と見立て遊びをしている子が多くいましたよ。

2歳の私の娘も毎日のように「粘土しよ!」と誘ってきます。こねてみたり、小さく丸めたりと日によって遊び方が変わるが面白いです。

子どもならではの遊びの発見に驚き!

子どもたちと一緒に遊んでいると、遊びながら色々なことを考えているんだな、と思えることが多くありました。

あるときお友だちが「お布団山」で遊んでいたのを近くで見ていた1歳児の子が「おめめだー!」と言いました。私は「どういうことだろう?」と不思議に思い、よく観察してみました。

男の子があるところを指差していたので、注意深く見てみると、どうやらお布団山の側面を指差しています。男の子の視線に合わせて見てみると、くるくる丸めたタオルのお山2つが大きな目、上にかかってあるマットが眉毛のように見えて、まさに「おめめだー!」となった瞬間でした。

大人の視点からではわからない、子どもならではの視点に驚かされることばかりで、遊びは発見の連続ですね。

遊びも本物志向の3〜5歳児の子どもたち

真似っこ上手な3歳児には「ごっこ遊び」を

3歳ごろになるとお友だちや身近な大人の真似をしながら遊ぶのがとても上手になります。この年齢でブームになるのが「ごっこ遊び」です。

「ごっこ遊び」といっても種類は様々で、ままごとやお医者さんごっこ、お店屋さんごっこなど身近な生活の中で馴染みのあるものの真似をして楽しむことができます。

お話し上手になってくる時期でもあるので、保育園では「今日の給食は、ハンバーグです!」「やったー!ハンバーグ好き!」「お野菜も頑張って食べてね」など、保育士の真似をして保育園ごっこが流行っていました。

よく聞いてるな、と大人でも感心してしまうほどのやり取りが繰り広げられること間違いなしです!

「図画工作」で4歳児の集中力と個性が光る

指先を器用に使うことができるようになるのに加え、頭の中で考えていることを作り出すことができるようになる4歳ごろの子どもたち。

室内で遊ぶときは「図画工作」を一緒に楽しむと、子どもの集中力に驚かされるはずです。クレヨンでのお絵描きや、ハサミを使って切り絵を作ったり、空の牛乳パックで電車を作るのもおすすめです。

4歳の子どもたちはある程度見通しを持って行動することができるので「作る前に一回描いてみる!」と言って設計図のようなものを描いている男の子もいました。

また、祖母に切り絵を教えてもらったという女の子は「ママが好きな蝶々を作ってるんだー」と、4歳にしては細かくて綺麗な切り絵を集中して作っていましたよ。

「ブロック」で本物そっくりを作る5歳児

5歳にもなると室内で遊ぶとなったら「あれをやってみようよ!」と自ら遊びの提案をしてくれることも少なくありません。

子どもとの会話を楽しみながら、ゆっくりと集中して遊ぶことができるのが「ブロック」です。大きめのブロックを使っていた乳児期とは違い、5歳の子どもたちは小さなブロックで「本物そっくり」なものを作り出す天才なんですよ。

保育園では「レゴブロック」や「LaQ」が人気で、男の子たちは恐竜や車を簡単に作っていました。保育士だった私が「〇〇くん、どうやって作ったの?」と聞くと「先生にも教えてあげる!今は僕がブロックの先生ね!」と嬉しそうに作り方を教えてくれていましたよ。

「大人と同じ」「本物と同じ」を大切に

3歳以降になると、自分だけでなく自分の周りにいる人たちへの関心が強くなります。そのため「同じことをしてみたい、やってみたい」という気持ちが強く芽生えます。

子どもの成長の中で「真似をしながら、自分の中に吸収していく」ということは、とても大事です。保育士時代は、その気持ちを大人がさり気なく支えていけるよう、配慮して遊びに取り組んでいました。

子どもたちと遊んでいる中では「あ!エプロンつけるの忘れてた!」「ここを曲げたほうが恐竜っぽい!」「これ、パパが仕事で使うのと同じ!」などの声が上がることが多かったです。

小さいながらにも「大人と同じ」「本物と同じ」という気持ちを大切に育ててあげたいですね。
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