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子育てで気になる幼稚園での教育。保育園との違いや英語教育について

子育てで気になる幼稚園での教育。保育園との違いや英語教育について

働いている・働いていないという観点で幼稚園か保育園を選んでいる人が多いのではないでしょうか。幼稚園へ行かせたくても勤務時間によっては行かせられませんし、保育園に入れたくても定員オーバーということもありますね。しかし、2つはどのような違いがあるのでしょうか。教育の中身まで考えてみたいと思います。

幼稚園と保育園の違いを知っておこう!

保育対象と保育時間の違い

幼稚園と保育園の違いの1つに管轄省庁があります。幼稚園は、文部科学省、保育園は、厚生労働省です。そしてもう1つ認定こども園がありますが、これは内閣府の管轄です。

保育対象・保育時間の違いは次のとおりです。

【幼稚園】
対象年齢 3歳~小学校入学前まで、預かり保育は任意
保育時間 9時~14時頃まで、預かり保育は任意、夏・冬・春に長期休暇あり

【保育園】
対象年齢 0歳~小学校入学前まで
保育時間 7時半~18時半まで、延長保育あり

【認定こども園】
対象年齢 0歳~小学校入学前まで
保育時間 最長基本時間7時半~18時半まで(認定号数により変わる)
延長保育あり、長期休暇は園児により異なる。

学費はどちらが安いのか

保育園の保育料は、世帯所得により異なってきます。国が定めた基準はありますが、子どもの年齢・地域・所得水準により差ができます。また、認可保育園には自治体の補助がありますが、無認可にはそれがないため高額になります。

一方幼稚園は、所得に関係なく一律の額ですが、公立・私立間でも差があります。平成28年度の文部科学省調べの年間学習費総額は、公立233,947円、私立482,392円となっています。公立と私立だけでも約25万円もの差になります。

このように、保育園の中でも認可・無認可、幼稚園にも公立・私立があり、さらに世帯所得、子どもの年齢、居住地とさまざまな要因が複雑に絡むので、一概にどちらが安いとはいい切れないのではないでしょうか。

教育方針の違いはあるのか

まず位置づけですが、幼稚園は「教育施設」、保育園は「児童福祉施設」となります。そのため先生の資格も違っており、幼稚園の先生は「幼稚園教諭免許状」となり、学校の先生と同じ教諭という扱いです。一方、保育園の先生は、国家資格である「保育士資格」が必要となります。

幼稚園は、文部科学省の管轄でもあり、教育を主体としています。教育という観点から、挨拶・決まりを守るなど社会生活の基本を教えていくことになります。

保育園は、福祉を旨としていますので、保育が主となります。仕事や家庭事情で世話をできない両親に代わり、排せつのしつけをしたり、食事も自園給食が義務付けられたりしています。生活習慣を身につけさせ、心身を安定させる保育を目指しています。

預かり保育の利用基準と教育体制

働いていなくても預かり保育は可能

保育園の延長保育は、7時からの早朝預かりと18時以降のものを指します。最初から延長保育が決まっている場合もありますが、残業などで急遽延長しなければならない場合も預かってもらえます。預かり時間が長いため、保育園では夕食も用意されます。また、24時間対応の保育園や夜間保育園もありますが、多くが無認可となっています。

保育園の一時預かりでは、働いていない人や、子どものお世話ができないとき一日だけの利用もできます。細かい内容は、各自治体で違ってきますので、利用の際は問い合わせてみてくださいね。

幼稚園はもともと、働いているか、いないかに関わらず入園できます。そのため、園児であれば幼稚園の行事などと重ならない限り、延長保育を受け入れてくれます。時間は17時~18時くらいまでが多く、朝は早くても8時くらいからの対応となるでしょう。また、預かり保育の有無や長期休暇時の対応は幼稚園により異なります。

保育園と幼稚園の預かり保育の違いは、時間の長さと夕食の有無、園児でない子どもを預かってくれるかの違いでしょう。

預かり保育中に習い事ができる

幼稚園と保育園ともに、園内での習い事を行っているところがたくさんあります。英語・スポーツ系・お勉強系・楽器系・絵画など園によってさまざまな特色があります。普通に習い事に通わせるのと違い、送り迎えのうち「送る」ことをしなくてもよいのがママやパパにとっては利点でしょう。

幼稚園と保育園での習い事の違いとしては、幼稚園では保育時間が終わってからの課外活動扱いとなり、保育園では保育時間内の習い事となることでしょう。

幼稚園では、課外活動となりますが、預かり保育中に習い事もいれていると両方が適用され、時間内に授業を受けることができます。

ただ送り迎えに関しては、通園バスを使っているとその日だけ迎えに行くことになる幼稚園も多いです。保育園ではもともと、仕事帰りにお迎えに行くパパとママが多いので、保育時間内で終わるのは楽なのではないでしょうか。

また、自治体によっては、保育園から習い事教室までの送り迎えをサポートしてくれるところもあります。もし、保育園に希望の習い事がない場合は、居住地にこの制度があるかどうか調べてみましょう。

幼稚園での英語はもはや当たり前!

幼稚園から英語教育をする必要性

2020年から大学入試改革が始まり、英語も4技能が重視されるようになります。それにともない、英語の必要性を感じているパパ、ママも多いのではないでしょうか。

習い事としての英会話スクールに通う小さい子も、増えてきています。それと同時に、今まで英語を導入していなかった幼稚園でも、英語を保育に取り入れ始めるようになってきました。

英会話というほどではなく、英語の歌を習ったり、ゲームをしたりしながら英語耳を育て、英語に抵抗感のない子にしようという試みです。

最近では、学校の授業で英語を扱う年齢がだんだんと低くなってきています。そのため、少しでも英語に抵抗感がない年齢から始めるのは、その後の小学校授業でも役に立つのではないでしょうか。

英語を習うことによる子どもへの影響

幼稚園での英語教育が一般的になり、英語を始める年齢が下がってくるとそこにデメリットや影響はないのだろうかと心配になるママたちもいらっしゃるでしょう。

よく聞くのが、まだ日本語もきちんと話せない子に他の言語を教えると、日本語も中途半端になるのではないかという懸念です。一方、早くに言語習得を始めることによって、大きくなっても抵抗なく学習を進めることができるという利点もあります。

習い事で週1~2回習う程度では、子どもも混乱することはありません。なにしろ、圧倒的に日本語で生活する時間の方が長いからです。もし、混乱するほどの長い時間を英語だけで過ごす場合は、意図的に日本語も学ぶ時間も作ればよいのではないでしょうか。
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