泣く子どもをあやすには理由を知ること!成長段階に合わせたあやし方
「子どもがなかなか泣き止んでくれない」「どうして泣いているのか分からない」などとお困りのママも多いことでしょう。子どもが泣く理由は年齢によっても変化し、ママはその理由を知ることが重要なポイントです。ここでは子どもが泣く理由や、成長段階にあったあやし方を紹介します。
年齢によって違う子どもが泣く理由とは
1~2歳は感情が言葉で伝えられないから
・1歳児の泣く理由
1歳児が泣く理由は、自分の思ったとおりにいかない、何かがうまくできないことに対する苛立ちや悲しさが多いようです。疲れたときや眠いときも機嫌が悪くなります。泣き方が激しいときや、長い間泣き止まないときは、痛みなどがある可能性があるので注意しましょう。
・2歳児の泣く理由
「イヤイヤ期」「魔の2歳児」といわれる時期の子どもは、「こだわり」が出てきます。例えば「自分がやりたかったのに、ママがやってしまった」というようなことで、怒って泣くことも…。自分の思いをうまく表現や言葉にできず、悔し泣きすることも多いです。
3~4歳は友だちとの関わりも原因の一つに
集団生活の中では、友だちとの遊びや共同作業などで、自分の思いどおりにいかないこともあるでしょう。また、友だちに意地悪をされたり、手を出されたりすることもあると思います。「仲間に入れてくれない」「おもちゃを横取りされた」などの喧嘩やトラブルはよくあることです。
また複数の友だちと遊んでいるときに、泣いている友だちに気づくと、先生や保護者に知らせてくれることも多いようです。
3〜4歳児では、まだ自分の感情をうまくセーブできないので、落ち着いてから泣いている理由や原因を聞いてあげてくださいね。
5~6歳は我慢できない感情を吐き出すため
このころになると、お兄ちゃんやお姉ちゃんとしての自覚やプライドも生まれてくるようです。そのため、これまでに比べて泣く回数は減ってくるでしょう。「泣いてなにかを訴える」というより、「どうにも抑えきれない感情を吐き出す」というような、より大人に近い泣き方になっていきます。
また、このころは泣くことをコントロールし、我慢できるようにもなってきます。泣いている理由もだんだん話せるようになってくることでしょう。その反面、この時期の子どもは、心が繊細になってきます。例えば、ママの不安を察知することもあるので、親は大きな心で構えていることも大切になってくるのではないでしょうか。
まだ感情表現が苦手な1~2歳児のあやし方
泣く原因になっているものを取りのぞく
お腹が空いているのかな?おむつが不快なのかな?風邪をひいていないかな?などいろいろ考えて探ってみましょう。室内だったら外に出てみるなど、いまの環境から離れてみてもよいかもしれませんね。
ただし、例外もあります。例えば注射が必要なときは、「注射しないよ」と嘘をついてはいけません。「イヤだよね」と不安で怖い気持ちをまず受け止めてあげてください。そのうえで「すぐ終わるからね、元気になるよ」など前向きな言葉で不安をやわらげてあげましょう。
子どもの気持ちを受け止めて抱きしめる
人のぬくもりを感じられるスキンシップは、子どもの心を穏やかにして安心感を与えます。胸で包み込むようにすると、ママの心臓の音が聞こえて、お腹の中にいたころを思いだすので、子どもは安心して泣き止むことが多いです。
ときには、「ただ泣きたい」「感情や思いを発散したい」というケースもあります。そんなときは、一通り泣くとスッキリして、あっさり気持ちが切り替わることもあるようです。
子どもの泣きたい思いを受け止めて、それに付き合ってあげる。それは、子どもが自分で気持ちを整えることでもあるのです。優しく見守ってくれる親がいるだけで、子どもは自分で泣き止むことができるのでしょう。
お散歩や絵本などで気を紛らわせる
2~3歳くらいの子どもは、言葉も理解できるようになってきて、少しずつ会話を楽しめるようになってきます。なので、親が優しく話しかけてあげるだけで、耳を傾けてくれて、泣き止むこともあるのです。また、「あれは、なんだろう?見てごらん」というように、子どもの気をそらしてあげると、泣き止むこともあるでしょう。
環境を変えてお散歩をして、外の景色や音などに興味が移って泣き止むことや、絵本を見せて読んであげると、だんだんと泣き止んで笑顔になることもありますよ。絵本を読むときは、すごく面白い本を読んでいるかのように、言葉や表情に抑揚をつけてあげると笑ってくれることがあります。
言葉で感情表現できる3~6歳児のあやし方
ゆっくり話を聞いて共感してあげる
このころになると、体力もついてくるので泣いている時間も長くなることがあります。原因はさまざまですが、「まだ泣くのか…」と思うくらい、延々と泣き続けることもあるでしょう。
そんなときは、まずは優しく抱きしめてあげましょう。また「そっか。あのおもちゃで遊びたかったんだね」などと、子どもに共感してあげてください。子どもが「疲れた!」といえば、親は「疲れたね」と、穏やかな口調で子どもの言葉をオウム返しにしてあげるのも効果があります。
原因がわからない場合は、「どうして泣いているの?」と聞いて、子どもの話をしっかり聞いてあげてくださいね。