家の中のカビ対策には何が有効？カビの基礎知識から注意点まで

2019,9,29 更新

カビの掃除は順番がポイント

掃除を行うときはカビを飛散させないよう注意しながら、高いところから順に掃除していきます。胞子は上から降ってくるため、下から掃除するときれいに取りきることができません。

掃除をするときは最初から水拭きをしたり、カビ取り剤を直接吹き付けたりしないようにしましょう。始めからスプレーをかけたり水拭きをしたりするとカビを広げてしまう可能性があります。

まずはティッシュやキッチンペーパーなどにカビ取り剤などをつけて拭き取り、ある程度除菌してから直接スプレーや水拭きを行いましょう。

カビ取りには塩素系漂白剤やアルコール、重曹などがおすすめです。穀物由来のお酢はエサになる可能性があるため、使わないほうがよいでしょう。

掃除後はしっかり乾燥させ消毒を

目に見えるカビは菌糸が集まった「コロニー」と呼ばれる状態で、元になっている菌や胞子は肉眼では見えません。また、カビの根は深いため、表面の汚れが取れても根が残っていることもあります。

掃除した場所が濡れた状態で放置されてしまうと、残ったカビや根が再び成長してしまいます。再発を防ぐためにも、掃除後はしっかり乾燥させて消毒を行いましょう。

衣類などの場合は風通しのよい場所に干して乾燥させることができますが、壁やクローゼットの内側などは自然乾燥させにくいので、ドライヤーなどを使って乾燥させるのがおすすめです。日光や熱による消毒効果も期待できます。

また、乾燥させた後は湿気がこもらないよう、除湿剤などを使って湿気対策を行ってくださいね。

まとめ

カビは自然の循環にとって欠かすことができない存在であり、古くから存在している菌類です。また、発酵など人間の生活にも役立つ存在でもあります。

しかし、生える場所などによっては健康被害などを招くことがあり危険です。子どもを守るためにも、こまめな掃除や湿度管理などで発生を防ぎたいですね。

また、すでに生えてしまったカビは胞子をまき散らせないよう注意しながら掃除する必要があります。自分で対処できる場合は対処し、範囲が広いなど手に負えない場合はプロに掃除を依頼するのもよいでしょう。