妊婦の飲み会参加はOK?お酒の席の上手な付き合い方を考えよう
職場の飲み会や結婚式へのお呼ばれ、ママ友との親睦会など、妊婦でもお酒の席に誘われる機会ってありますよね。せっかくの誘いを無下にはしたくないけれど、飲み会による妊娠への影響も心配というママは少なくありません。そこで今回は周囲との関係を円滑に保つ、妊婦のお酒の席の付き合い方を考えていきましょう。
妊娠中でも誘われるお酒の席のお付き合い
働く妊婦は歓送迎会などの機会も多い
働いている妊婦さんは飲み会でお酒を飲めないです。けれども親睦を深めるために飲み会に参加する場合もあれば、体調などでお断りする場合もありますよね。
妊婦さん自身が産休に入るので会社の方々が送別会をしてくれるケースもあります。送別会でみんなと楽しく交流してよい思い出を作るか、お気持ちだけありがたくいただいてお断りするかは、担当医と妊婦さんの考えによります。
体調が不安定、家が遠くて夜遅くなるのが心配など不安なことがあれば、医師に相談するなどして判断し、無理して参加する必要はないかもしれませんね。
親族や友人の結婚式に参列することも
参列するときは、医師と相談して無理のない範囲にしましょうね。臨月では破水などのトラブルが起こりやすいので、基本的には欠席した方がよいかもしれません。
式場が遠いときには家族や友人などと一緒に行った方が安心ですよ。靴は転びにくく歩きやすいものにして、冷えやすい服装は避け腹巻をするなどしてお腹を守ることをおすすめします。
食事の席でも生ものやコーヒー紅茶を摂り過ぎないように注意しましょう。新郎新婦に妊娠中だと伝えておくと、アルコールを避けるなどの配慮をしてもらえますよ。
上の子の幼稚園やママ友との親睦会
気の合ったママ友たちと息抜きをしたいときは、体に負担をかけない範囲で参加してもよいかもしれません。けれども幼稚園の親睦会は友だちとの飲み会とは違い、本音が言えなかったりほかのママの子どもを必要以上に褒めたりして気を使い、楽しいとはいえない場合もあります。
妊娠中でなくても楽しめない飲み会に毎回参加する必要はありません。妊娠中であればなおさら、体に負担をかけてまで行く必要はないのではないでしょうか。
飲み会で考えられる妊婦への悪影響は?
「乾杯だけ」と誘われて断りにくい場合も
「胎児性アルコール症候群」は、まぶたが黒目までしか開かないなどの容貌の特徴、知的障害などの中枢神経系の異常、発育不全などの症状があります。ただし、この症状があっても「胎児性アルコール症候群」とは限らず専門家の診断が必要です。
この疾患を発症するアルコール摂取量は分かっておらず、少量でも引き起こすケースがあるといわれます。断りにくい場合もありますが、お腹の赤ちゃんのことを考えて飲まないようにしましょうね。
喫煙席の居酒屋はタバコの煙も不安
けれども、居酒屋さんなどお酒を飲む席は喫煙席であることもあり、禁煙席でも副流煙が流れてくる場合もあります。妊婦さんの受動喫煙による影響ははっきりとわかっていないことがありますが、赤ちゃんの出生体重の減少や早産、流産などのリスクがあるという声もあります。
お腹の赤ちゃんによくない可能性がある場所や状況は避けたいですし、妊娠中はタバコの臭いで気分が悪くなることもあります。妊娠の有無に関わらず副流煙は体によくありませんので、極力避けるようにしましょう。
急な体調変化やつわりが悪化する可能性も
飲み会の席で、ふと立ち上がり立ちくらみがして倒れると危険ですよね。ほかの人たちにも心配をかけてしまいます。
食べ物やアルコールなどの匂いで、つわりが悪化して吐き気がすることもあります。吐き気を我慢しながら飲み会に参加するのは苦痛ですし、その後、満員電車で帰るのに耐えられないかもしれません。
過度のストレスはつわりを悪化させるといわれ、体調の悪さで不安や心配になるとそのストレスでよけいにつわりがひどくなるケースもあります。ストレスを感じる要素がある飲み会は極力避けたいですね。