子どもがおもちゃで遊んでくれない!理由と親の関わり方を考えよう
新しいおもちゃを渡すとき「楽しく遊んでくれるかな?」とワクワクしますね。でも、いつも気に入ってくれるわけではなく、ちょっと手に取ってポイっとしてしまうことも。残念な気持ちになりますが、子どもにも好みがあるのですよね。ここでは子どもがおもちゃで遊んでくれない理由や、親のかかわり方を考えてみます。
子どもがおもちゃで遊ばないのはなぜ?
おもちゃより日用品に興味がある
まだ小さな赤ちゃんは、ペットボトルがコロコロ転がるだけでも楽しかったり、鈴がチリチリなるだけでも喜んだりしますよね。最初はみんな、身近な日用品がおもちゃのようにおもしろいのです。そのうち、ママの使っているもの、例えば料理の道具や、掃除道具に興味を示してママと一緒にやりたがるようにもなります。
このように、おもちゃで遊ぶよりも、大人のしていることや、使っているものをよりおもしろいと感じる子もいるのです。
子どもの周りがもので満たされている
昔は、一つのお人形を大切にしてどこに行くにもいっしょだったり、1台のミニカーをいつまでも大事に使っていたりしていました。電動式よりもネジをまわして動かすおもちゃでしたし、今のように高機能なおもちゃはありませんでした。
時代の流れで、今は家の中に便利なものがたくさんあり、子どもの周りはもので満たされています。部屋いっぱいにおもちゃを持っていて、これ以上欲しいものが見つからないという子もいるようです。
おもちゃより身体を使った遊びが好き!
身体を動かして遊ぶことが好きなのは、健康な証拠です。同年代の子が喜んでいるおもちゃなのに自分の子が興味を示してくれないと、ママは心配してしまうかもしれません。でも「外で遊びたい、動きたい」と子どもがいうなら、それはとてもよいことなのです。
忙しいとき、子どもが部屋でおもちゃで遊んでくれれば助かります。でも、こうしてママと一緒に体を動かして遊びたがるのは今のうちだけですので、割り切って子どもの遊びに付き合ってあげるのもよいですね。
子どもがおもちゃで遊びたくなる環境づくり
子どもの好みを確認してからおもちゃを購入
人形でも、それぞれ顔も服装も違いますし、ミニカーでも、色も形もそれぞれです。子どもが自分が好きだと思えるものを買ってあげた方が、遊んでくれるでしょう。3歳にもなれば、子どもの好みははっきりしてきています。ママが知らなかったようなものに興味を持ち始めているかもしれませんよ。
知育玩具など、ママが子どもに遊んでほしいと思うおもちゃと、子どもが欲しいと思うおもちゃが違うこともあります。ママが与えたいおもちゃばかりを子どもに渡していたら、子どもは「おもちゃはおもしろくない」と思ってしまっているかもしれませんね。
親子でおもちゃ遊びを楽しんで
例えば、ままごとを1人でしていたら、料理しても食べてくれる人がいませんし、お喋りする相手もいません。だんだんつまらなくなって、遊びを止めてしまうこともあるでしょう。そんなとき、ママがご飯を食べてあげたり、お喋りしてあげると、遊びが盛り上がってきますよね。
車遊びでも、積み木やブロックを組み合わせて街や道路を作ってみたり、車を走らせて競争したりして、車遊びの楽しさをママが引き出してあげれば、子どももだんだん遊びが楽しくなってくるでしょう。
おもちゃローテーションで遊びにメリハリを
たくさんあるおもちゃをいくつかのグループにわけて、それぞれを大きめのカゴなどにいれます。一つのカゴは部屋に置いて、ほかのカゴは押し入れなどにしまいます。子どもがおもちゃに飽きてきたら次のカゴを出して、今まで部屋にあったカゴはしまいます。
こうすると子どもは、押し入れから出てきたおもちゃに何だか新しいおもちゃを買ったときのような新鮮味を感じて、また楽しく遊びだすのです。でも子どもが大好きなおもちゃは、ローテーションに入れずいつでも遊べるようにしてあげましょうね。ローテーションすると、部屋の中も片付くので一石二鳥ですよ!
子どもがおもちゃで遊ばなくても悩まないで
子どもの日々の変化を笑顔で見守って
でも子どもって、親の思うようにはいかないものなのですよね。すでに自分の意志があって、好き嫌いもあるのです。
おもちゃ遊びも、好きな子にとっては楽しい遊びですが、好きでない子にとっては何の楽しみもないのです。おもちゃでなくても、その子の好きなことがあれば、それがその子にとっては楽しい遊びになります。おもちゃ遊びだけが子どもの遊びではないですよね。
子どもは毎日新しいものを発見したり、興味あるものを見つけたりしています。そんな子どもの変化に気がついて、子どもと一緒に新しい発見を楽しんでみると、自然と子どもの好きなこと、楽しいと思うことに気がつくでしょう。
ママが子どものそばで笑顔でいてくれたら、子どもは安心して遊べるようになるでしょう。そして成長とともに、1人でも遊べるようになって、友達とも遊べるようになっていくのでしょうね。