子どもがおもちゃを口に入れるのが悩み。危険を防ぐための対策
気がつくと子どもがすぐにおもちゃを口に入れてしまい、誤飲しないか心配というママも多いでしょう。どうして子どもはおもちゃを口にするのか気になりますよね。そこで今回は、子どもがおもちゃを口に入れる理由と起こりがちなリスク、安全なおもちゃの選び方などについてご紹介します。
目次
- 子どもがおもちゃを口に入れるのはなぜ?
- 赤ちゃんによくみられる、生理的な理由
- 幼児期によくみられる、心理的な理由
- 長引く場合は、癖になっていることもある
- いつまで続くの?おもちゃを口に入れる行為
- 五感が発達、口での確認行為が減るころ
- 歯が生えそろい、歯ぐずりが減るころ
- 言葉の理解や発達がすすむ2歳前後
- どう関わる?おもちゃを口に入れる行為
- 成長における自然な行為、見守ることが大切
- 汚れが気になるのであれば、消毒
- 年長になっても続くなら専門家に相談
- それ安全?口に入れると危険なおもちゃ
- 誤飲のリスク!45mm以下のおもちゃ
- 口の中で溶けるものやちぎれるもの
- ツルツルして飲み込みやすいもの
- 誤飲のリスクはおもちゃだけじゃない
- 身の回りにあふれる、プラスティック製品
- お菓子と間違って飲み込むことも、医薬品
- 電池や硬貨などの金属製品
- 必須!誤飲のリスクを防ぐためにやること
- 口にいれても安全なおもちゃだけを用意
- 危険なものは見えないところにしまう
- 子どもに危険性をしっかり教える
- 口に入れても安全!おもちゃ選びのポイント
- 安全の目安「STマーク」のついているもの
- 大きさや形状、素材を基準に選ぶ
- おもちゃの対象年齢をチェック
- 0~1歳におすすめ!安全で楽しいおもちゃ
- 音に夢中に!ガラガラやおきあがりこぼし
- 触り心地抜群、布の絵本
- 舐めても安心、おこめのつみき
- 2歳以上におすすめの安全なおもちゃ
- やさしい木のぬくもり、木製ブロック
- 種類も豊富、 はじめてのおままごと
- 口に入れても安心なクレヨン
- 安全で楽しい!子どもが喜ぶ手作りおもちゃ
- 手縫いで簡単に作れる、にぎにぎ
- ひっぱりだす楽しさ、ティッシュ遊び
- きらきらに夢中、フローティングボトル
- まとめ
子どもがおもちゃを口に入れるのはなぜ?
赤ちゃんによくみられる、生理的な理由
同じように、赤ちゃんの手のひらにものをのせるとギュッとつかむ行動がみられ、そのまま口に運んでなめたり、噛んだりすることがあります。赤ちゃんは視力が弱く、まだ目でものを見てそれがどんなものか確認することが苦手なので、口の中で大きい、小さい、固い、柔らかい、冷たい、温かいなどをチェックしているんですね。
幼児期によくみられる、心理的な理由
指の代わりにおしゃぶりが手放せなかったり、タオルや毛布の端を吸ったりすることも幼児期にはよくあります。内出血をするほど強く指を吸う、ものが壊れるほど強く噛むなどだんだんエスカレートしていく場合は心配ですが、ほとんどの場合は徐々に減っていくので心配ありません。
おおむね3歳までの幼児ではこうした行動がよくみられますので、誤飲事故などを防ぐため、身の回りに危険なものを置かないように注意しましょう。
長引く場合は、癖になっていることもある
長引くときや、なかなかやめられないときは、どういった場面で口にものをいれているかをよく観察してください。緊張や不安だけでなく、ただつまらないから、手持ちぶさただからということもよくあります。
精神的なストレスによってものを頻繁に噛むようなこともありますので、思い当たることがあれば親子で一緒に解決していきましょう。
いつまで続くの?おもちゃを口に入れる行為
五感が発達、口での確認行為が減るころ
これは、見ただけでものの形や大きさが認識できるように脳が発達した証拠です。1歳前後ではかなり五感が発達してくるので、ものを口に運ぶ行動をすんなりやめる赤ちゃんもいます。
生後6カ月ごろから増えてきた口での確認行為は、離乳食が進んでくることでも減っていくといわれています。さまざまな味を経験していく中で、味の好き嫌いがでてくるのと同時に「おもちゃは食べるものではない」と理解できるようになります。
歯が生えそろい、歯ぐずりが減るころ
歯が生えるころにおもちゃを噛むことが多いので、シリコンなどでできている「歯固め」という専用のおもちゃを与えることで安全にこの時期を乗り越えるのがおすすめです。あまりにも固いものだと歯ぐきへの負担が大きくなるので、適度な弾力のある歯固めを用意しましょう。
乳歯がすべて生えそろうのは2歳半から3歳くらいになりますが、歯ぐずりをするのは生後6カ月ごろからが多いようです。
言葉の理解や発達がすすむ2歳前後
生活の中から、これはきれい、汚い、といった判断が自分でつくようになることや、ママの「口にいれないでね」という言葉からも食べ物以外のものを口に運ぶ行動はなくなってきます。
五感が発達して口以外の機能がものを判断する手段として備わり、言葉が理解できる2歳前後がおもちゃを口にいれなくなる時期の目安になると考えてもよいでしょう。ただし、いろいろなものに興味が出てくる時期でもあるので、食べれると思って口にしてしまう誤飲事故にはまだまだ注意が必要です。
どう関わる?おもちゃを口に入れる行為
成長における自然な行為、見守ることが大切
そのため、危険だから、汚いからとおもちゃを口にいれる行為を止めてしまうと赤ちゃんの成長を妨げることにもなってしまいます。赤ちゃんが成長するうえで自然かつ、必要な行為と考えて見守ることが大切です。
ただ、やはり危険だと感じられるものは避ける必要がありますので、ママがしっかり注意してあげましょう。ちょっと目を離したすきに起きる誤飲事故が多いので、普段から赤ちゃんの手の届くところに危険なものがないかチェックしておくことが大事です。
汚れが気になるのであれば、消毒
プラスティック製品や木製のおもちゃなどでも消毒できるスプレーやウェットティッシュなどを使う場合、赤ちゃんが口にすることを考慮して安全な成分が使われているか確認してください。ぬいぐるみや毛布などは天日にこまめに干すようにしましょう。
もちろん、公園などで小石や砂を口にすることは危険ですし、衛生面でも避けたほうがよいので外出先では気をつけましょう。
年長になっても続くなら専門家に相談
4歳、5歳であればたんなる癖として見守る選択肢もありますが、その背景には大きなストレスや不安が隠されていることもあります。それがものを噛む、口にいれるという行為につながっている場合、それを無理やり止めたとしても根本的な解決にはなりません。
不安やストレス、そのものを取り除いておもちゃを口にいれることを忘れられればよいですね。