子どもがおもちゃを口に入れるのが悩み。危険を防ぐための対策
それ安全?口に入れると危険なおもちゃ
誤飲のリスク!45mm以下のおもちゃ
小さいものだけでなく、ある程度の大きさであっても赤ちゃんが飲み込んでしまうことがありますので注意が必要です。その大きさの目安は直径45mm。
45mmといえば500円玉よりもかなり大きいサイズで、ちょっと前まで誤飲しやすいサイズの目安となっていたトイレットペーパーの芯にはいるものよりもさらに大きくなります。また、丸いものだけでなく、ブロックやおままごとのおもちゃのような形であっても口にはいってしまえば窒息のリスクがあることを覚えておきましょう。
口の中で溶けるものやちぎれるもの
とくに、トイレットペーパーやティッシュペーパーなど一見柔らかくて赤ちゃんにも安全に思えるものでも、口の中で溶け、ちぎれることでのどに詰まってしまうことも。厚紙の絵本や折り紙でも同様のことが起こりえますので油断は禁物です。
ラップやビニール袋なども形が自由に変形するので、気がついたら丸めて口にいれていたということがあり注意が必要です。
ツルツルして飲み込みやすいもの
ビー玉やおはじきも口にいれてしまいやすいおもちゃです。ぬいぐるみの目に使われるパーツやボタンなども、外れやすくなっているとむしって口にいれてしまうことがあります。
もうおもちゃを口にいれないだろうと思われる幼児でも、興味本位でママに内緒でおもちゃを口にいれて遊んでしまうことも。ママがみつけて大きな声を出すことが、逆に誤飲のきっかけになってしまうことがあるので落ち着いた対処を心がけましょう。
誤飲のリスクはおもちゃだけじゃない
身の回りにあふれる、プラスティック製品
おもちゃとして考えられたもの以外でも、赤ちゃんが楽しく遊んでいるならよいともいえますが、身の回りのプラスティック製品の中には細かなパーツがついていたり、小さく分解できたりするものが多くあり危険です。
赤ちゃんの目線は低いため、床に落ちている小さなごみでも発見して口にいれてしまいます。商品袋を開封したときの切れ端やお菓子の包装など、小さなプラスティックゴミにも注意しましょう。
お菓子と間違って飲み込むことも、医薬品
大人からすれば、医薬品とお菓子の違いは一目瞭然でも、子どもにはまだその違いが分からないこともあります。ママが「これは触っちゃダメ」といえば触りたくなるのも子どもの心理です。
お菓子と間違えて風邪薬などを食べてしまう事故は実際多くあり、薬の種類や量によっては迅速な医療処置が必要になりますので、なにをどれだけ飲んだのかわかるように薬箱の内容をしっかり管理しておきましょう。もちろん、医薬品は子どもの手の届かないところに保管することが第一です。
電池や硬貨などの金属製品
金属製品は飲み込むと胃液で有害物質が溶け出すことがあり、硬貨などは消化されないので腸壁に引っかかり腸ねん転に似た症状を引き起こすことも。ボタン電池は飲み込んでから、たった20分でアルカリ性の強い電解液が染み出し科学やけどを起こすリスクもあります。
テレビのリモコンや子どものおもちゃにも小さな電池が使われていることがありますので、カバーがしっかりしまっているか、簡単に開けることができないかをこまめにチェックしておきましょう。
必須!誤飲のリスクを防ぐためにやること
口にいれても安全なおもちゃだけを用意
子どものおもちゃには口にいれても安全な材料や染料を使って作られているものが多く、米が原料のおもちゃや染料やニスを使わない木製のおもちゃなど、健康や環境にも配慮したおもちゃが続々と発売されています。
信頼できるメーカーや原産国のおもちゃを選ぶとママも安心できますね。赤ちゃんや子どもにとっておもちゃを口にいれることはとても自然な行為です。
五感をフルに使って遊ぶことは学びにもつながりますので、安全で安心なおもちゃで遊んでほしいですね。
危険なものは見えないところにしまう
危険だと感じられるものはなるべく厳重に保管して、見えないようにしまうのがポイントです。目に入るところにしまったり、高いところに置いたりするだけだと子どもが下から取ろうとして上に置いたものが落ちてケガをする、高いところに登って取ろうとした子どもが落下するなどの事故の危険もあります。
ゴミ箱も赤ちゃんにとっては宝箱のようなものです。高いところに設置するか、扉のある棚にしまって簡単に開けられないような工夫をしておきましょう。
子どもに危険性をしっかり教える
ママの言葉にも工夫して、なぜ危険なのか、なんのためのものなのかを説明しながら子どもが理解できるように優しい言葉を選んでくださいね。子どもに危険性を伝えたうえで、危険なものはきちんとしまう、使ったら元の位置に戻す、整理整頓するなど、大人が子どもに誤飲をさせない心がけも必要です。
これらはママだけの努力では成立しませんので、パパにも身の回りのものの危険性について認識してもらい、協力して子どもを危険から守るように意識してもらいましょう。