歩行が安定せず転ぶことの多い1歳児。落ち着いて適切な処置をしよう
1歳といえばようやくひとりで歩き始める時期ですね。ヨチヨチと可愛く歩いていたと思ったら、転ぶことも多くてママもドキッとすることがあるかもしれません。もし転んで怪我をしてしまったら、落ち着いて適切な対処をしたいですね。1歳児が歩き始めるときの様子と転んで怪我をした際の適切な処置についてご紹介します。
転んでしまったときはどうする?
ママは焦らずに冷静を装って
1歳ころの子どもはまだ転ぶことは危ないとよくわかっていませんから、転んだ事実そのものよりも、ママの表情や声がいつもと違うことにびっくりして不安になってしまったり、悲しくなってしまったりするかもしれません。
ママの表情や声の様子から不安が伝わって、さらに怖くなるということもあるでしょう。動揺するママの気持ちはよくわかりますが、子どもに必要以上に不安を与えないためにもママは焦らずに冷静を装って対応をしたいですね。
子どもがどこを怪我したのか確認しよう
転んでしまったら、子どもは転んだ驚きと痛さで泣いてしまうでしょう。まずは倒れている子どもを抱っこをするなどして安心させましょう。
次は、どこを打ったのか、出血や怪我がないかなど、全身を確認しましょう。ママも慌ててしまうかもしれませんが、できるだけ冷静に声を掛けながら対応すると、子どもも安心できますね。
もし、頭を打った場合は、目を開けることができるか、頭にたんこぶや傷ができていないかなどを確認しましょう。転んだときの子どもの状態を見ておきたいですね。
受診の目安と様子を見てもよいポイント
転んだときに膝や頭を擦りむいた程度であれば、ママが処置をすれば大丈夫でしょう。傷が深くたくさん出血していたら受診をして処置してもらうほうがよいですね。
頭を打ってこぶができたときにはすぐに冷やし、こぶが小さくなれば安心ですが、ぶよぶよして大きくなったら頭の中で出血している可能性があります。吐いたり、耳や鼻から水のようなものが出たりしたときもすぐに受診した方がよいですね。
転んで歯が欠けたり、歯ぐきから血が出たりすることもあるでしょう。乳歯でも受診した方が安心です。
転んだ後の軽い怪我の処置方法と危険な症状
止血は圧迫、ぶつけたら冷やす
顔や頭をぶつけるなどして鼻血が出た場合は、仰向けにせずに前かがみにさせて、鼻に詰め物をして血が止まるのを待ちます。血ではなく血の混じった鼻水のような液体ポタポタと出るなら、髄液が出ている可能性がありますから受診しましょう。
また、すり傷や切り傷からの出血がひどい場合は、傷口を流水で洗い、清潔にした上で滅菌したガーゼか手で圧迫して止血します。なかなか血が止まらなければ受診する方が安心です。
ぶつけたときは、すぐに患部を氷や保冷剤で冷やしましょう。内出血することもありますが、子どもが元気であれば大丈夫でしょう。
口の中の怪我は歯医者へ
もし、転んだ衝撃で歯が抜けた場合はその歯が乾燥しないように牛乳に浸してとっておき(ない場合はラップに包んでもOK)、歯ぐきが出血していたらガーゼなどで押さえて圧迫し止血します。
ママが応急処置をしたら、受傷から30分以内を目標にできるだけ速やかに歯医者に行きましょう。そうすることで、もとの歯を使って治療できる確率が高くなります。
歯医者に行って怪我をした状況をできるだけ正確に伝えるためにも、怪我をしたときの状況や、怪我をしてから受診までの様子をメモしておきましょう。
危険な症状がある場合はすぐに救急車
まず、1歳児は言葉を話せませんから、ママがよく観察することが必要です。転んだ後の危険な症状は、頭を打って嘔吐した、けいれんが起きた、意識がない、暴れだす、多量の出血がある、痛くて動けないなどが挙げられます。
こうした状態が見られたら、すぐに救急車を呼びましょう。ママが救急車を呼んでよいか迷ったときでも、心配であれば電話をして来てもらう方が安心です。
救急車を待つ間は、子どもの状態が悪くならないように、できるだけ子どもを動かさずに見守りましょう。
怪我を未然に防ぐためにできること
戸外で遊ぶときには事前に安全確認
まずは、子どもを連れて行く場所はできるだけ段差やつまずきやすいものがないところにしましょう。平たんな場所でも転びやすい1歳児ですから、歩かせる場所を考える必要がありますね。
滑りやすい濡れた道や段差があるところを歩くときは、ママが手をつないで歩くとよいでしょう。歩くのが不安定なうちは安全確認をしておくと安心して歩けますね。
怪我をしないようにと事前に少しでも危険な場所を避けすぎるのも、子どもの成長する機会を奪ってしまうことになりかねませんから、ほどほどがよいですね。