主夫の子育てのメリットとデメリット。男性ならではの辛さとよい影響
「女は家庭に入って家事と育児をするもの」という考えは、今や時代遅れとなりました。しかし、男性が家事と育児をすべてになう「専業主夫」への理解はまだまだ進んでいないようです。新しい家庭の在り方、新しい家族の形である「主夫」について学び、家族にとってどのような選択肢があるのかを知っておきましょう。
パパが子育てや家事を担当するのが主夫
イクメンとは一線を画す「主夫」
「◯◯ちゃんのパパはイクメンね」といわれるとなんだか嬉しいですが、「うちのパパは主夫です」というと気まずい雰囲気になると思いませんか?「主夫」とは、家事と育児を一手に引き受け、ママの代わりに家庭を守る新しい男性のスタンスです。
パパが育児休暇を取得して一定期間主夫になることもありますし、ママがキャリアウーマンでパパが仕事を辞めて専業主夫になることもあります。まだまだ珍しいケースではありますが、男女平等の考えが浸透し、新しい夫婦、家族の在り方として注目されています。
共働きの家庭で家事をする夫の割合
同じように仕事をしていても、家事や育児はママがするものという考えがなかなか抜けないようですね。そんな中で、パパが主夫になるというのはまさに最先端の考え方です。
もちろん、それが正解ということではありませんが、男性のプライド、女性の役割、という考え方を捨てて柔軟な姿勢を持つことで、オリジナルの夫婦の形を作り出すことができるのではないでしょうか。
専業主夫と主婦の受け入れられる割合を比較
一方、同じ質問をママにすると「パパが専業主夫になるのに賛成」というママは13.0%しかいませんでした。もともとママの方が稼ぎがよいなど特別な場合を除いては、経済面や子育て法、家事のやりくりなど不安要素が大きく反映された形です。
パパが専業主夫になりたいという割合も多くはないかもしれませんが、もしかしたらママのこうした考えも主夫の浸透を妨げているのかもしれませんね。
主夫が子育てをするときのメリット
パパと子どもの絆が深まる
パパが主夫になると、当然ですが子どもと一緒にいる時間が長くなります。それだけでなく、日々の成長をサポートする責任が生まれます。毎日の生活の中で、パパが真剣に子どもと向き合わざるを得なくなるのです。
子どもにとってママとの絆は妊娠~出産、授乳などのお世話を通して築かれたものがありますが、パパとの絆を築くには主夫という選択は最適です。
男性ならではの子どもとの関わり方ができる
これは、パパのほうが力があるため外遊びが頻繁にできることや、子どもが「ママ」という絶対的存在以外にパパとも家庭内で深く関わりをもつため学びが多いことが関係しているのかもしれません。
また、ママは危ないことはさせない「守り」の育児、パパはどちらかというとチャレンジさせる「攻め」の育児をします。ママからは優しさや安心感を得られ、パパからは積極性やたくましさを学ぶ。どちらがよいということではなく、夫婦で育児にバランスよく参加することが重要なのかもしれませんね。
パパがママの子育ての大変さを理解する
さらに子どもはほかの仕事のように待ってくれませんし、日々成長する命を守っていく責任ものしかかります。これまでは「家で楽しているんだろう」と思われていたママへのまなざしが一変するかもしれませんね。
ママが家計を支える場合は働いて家族を養う責任を痛感しますし、これまでパパに抱いていた感情も改めるきっかけになるはずです。夫婦がお互いをねぎらえるようになれば夫婦円満、家族円満につながりますね。
主夫が子育てをするデメリットと打開策
子育てに不慣れなパパをママも応援しよう
ママであれば気が付く赤ちゃんの小さな声に反応して、夜中に起きることもパパには難しいことです。家事も不慣れなため時間がかかり、ママの満足のいくできではないかもしれません。
ただ、ママだって料理や洗濯が初めからできたわけではないはずです。苦手なこと、不慣れなことは方法を教えたり、手伝ったりして協力していくことが必要です。家事、育児の中で感じる孤独はママも十分わかるはずです。
パパだって戸惑いながら毎日を送っていることを理解し応援しましょう。