子育てのことを夫婦で相談しよう。夫婦関係が悪化する原因と対策
「産後パートナーに対してイライラすることが増えてきた…」そんな悩みを抱えるママは意外と多いのかもしれませんね。産後の夫婦関係が悪化してしまうのはなぜなのか、産後のママの変化なども振り返りながら、夫婦関係を改善するための対策を一緒に考えてみませんか。
出産後に離婚を考える夫婦が増える原因
ホルモンの変化で起こる産後クライシス
産後クライシスとは…
産後2年以内に夫婦のどちらか一方、またはお互いの愛情が急速に冷めて夫婦関係に危機が訪れる状態のことをいいます。近年増加傾向にあり、社会問題の一つとされています。また、産後クライシスの中でも特に気になるのは、「ママのパパに対する愛情の低下が激しい」ということです。
そして、ママの出産後に分泌される女性ホルモンのプロラクチンには、母乳の出をよくする作用のほかにも、赤ちゃんを守るための敵対行動を引き起こす作用があります。
もし、産後にママがパパに対して嫌悪感を感じるようになっているのであれば、それは女性ホルモンの影響によるものなのかもしれませんね。
夫の消極的、無関心な育児への態度
例えば…
・亭主関白である場合…育児は女がするものだと決め付けていて、育児をまったく手伝わない。
・育児に消極的な場合…子どもの様子をママに伝えるだけで、自分はなにもしない。
・考え方が子どもっぽい場合…子どもに対してやきもちを焼いて、ママが自分の相手をしないと不機嫌になる。
・イクメン気取りな場合…自分のやりたい育児しか手伝わず、自己満足で終わることが多い。
産後のママはただでさえ寝不足になりがちですから、もしパパがこのように育児に非協力的だと、ママの負担が増えるばかりになってしまいます。
夫婦間のコミュニケーションの減少
ただ、パパから誘われたときに、ママがあまりに無下に断ってしまうとパパも傷つくはずです。またスキンシップ不足が長く続けば、パパの不満も溜まりやすくなることでしょう。
もしかしたら、パパもある程度は産後のママの変化を理解してくれるかもしれません。しかし、コミュニケーション自体が減ってしまっていては、お互いの心がすれ違うことが多くなるので、夫婦間にも溝ができやすくなるのではないでしょうか。
夫婦仲は子どもの成長にも影響を及ぼします
夫婦仲が良いと自信のある子に育ちます
特に家庭内で過ごす時間の長い小さな子どもにとっては、家庭環境が世界のすべてともいえるでしょう。そして子どもが抱くその世界のイメージは、夫婦仲の良さによって大きく左右されているはずです。
もし夫婦仲が良ければ、子どもにも家庭の中が明るく安心できる場所だと感じられることでしょう。
またその場合には、子どもに次ような影響があると考えられています。
例えば…
- 自分を大切にできるので、他人に対しても優しくできる。
- 相手に対して感謝の気持ちを持てるようになる。
- 自分に自信を持つことができる。
激しい夫婦喧嘩は子どもの心に傷を残します
また、子どもに夫婦喧嘩を見せてしまうことで、次のような影響があるといわれています。
例えば…
- 親が喧嘩しないかどうかを気にしすぎて、他人の顔色をうかがうようになる。
- 親の仲が悪いのは自分のせいだと思い込んで、自分に自信を持てなくなる。
- 精神的な不安から十分な睡眠を得られないため、身体的成長を阻害されてしまう。
子どもはパパやママの変化に敏感です
もちろん、子どもですから夫婦がもめている理由まではわかりません。しかし、パパとママが目を合わせていなかったり、話をしていなかったりすれば、子ども心にも両親が仲違いしていることに気がつくはずです。
また、親がお互いの悪口を子どもにいう場合もありますが、これもやめておいた方がよいでしょう。子どもは両親のことが大好きですから、自分の大好きな人が、大好きな人を悪くいうことに大変なショックを受けてしまいます。
夫婦間で問題が起きたときには、極力子どもに気を遣わせないようにすることが大切です。