【仙台】だれもが子どもに戻れる独楽工房「御独楽處 廣井」
歴史の重みを感じつつも、新鮮で斬新な独楽(こま)たちとの出会いに誰しも独楽のイメージを一変させること間違いなし!日本の伝統工芸の技術を守り続ける「御独楽處 廣井(おんこまや ひろい)」で生み出される独楽は、日本だけでなく世界中で愛されています。工房兼店舗では、独楽の絵付け体験も出来るので、家族で世界にひとつだけの独楽を作ってみませんか?
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「御独楽處 廣井」ってどんなとこ?
秋保工芸の里にある「御独楽處 廣井」
仙台市街地から車で約30分。四季の移ろいを肌で感じられる静かな山あいにひっそりと佇む秋保工芸の里。そこには9つの工房があり、独楽をはじめ、藍染めやこけしなど、長きにわたって宮城の歴史や技術を守り続けてきた工人さんたちが、今もなお後世に伝えようと日々精進されています。
その場所で暮らし、技を磨き、宮城のいまを見つめ続ける場所...その中の一つに「御独楽處 廣井」があります。
趣のある工房では、窓の外から真剣な眼差しで独楽を削り出す工人さんの仕事風景を見ることができ、店内に入ってみると...
まるでテーマパークのように色鮮やかでおちゃめな独楽たちがお出迎えしてくれます。なんと、ここに飾られている個性豊かな独楽たちは、見て楽しむだけでなく、全て回して遊ぶことができるんです!
どれも一つ一つ大切に作られた商品ですので、お子さんが勝手に触らないよう十分注意しましょう。
こんなにかわいい鬼さんたちも、ちゃんとした独楽なんです!みなさん、どうやって回すか想像出来ますか?
江戸独楽ってどんなもの?
みなさんは「独楽」と聞くとどんなものを想像しますか?子どもの頃に紐を巻きつけて投げて回し、「誰の独楽が一番長く回り続けるか?」と競い遊んだりした方もいらっしゃるのではないでしょうか。一口に独楽といってもその種類はさまざま。私たちが思っていた以上に、独楽の歴史は長く、奥深いのです。
江戸独楽のルーツは「曲独楽」と呼ばれる、刀の刃の上や扇子の上で独楽を回す曲芸の際に使われた独楽がルーツとなっています。平安時代には独楽遊びは貴族の遊びでした。それが段々庶民にも伝わり、家の中でも遊べる「お座敷独楽」や、置いているだけでも芸術品として楽しめる「からくり独楽」など独自の発展を遂げて来たのです。
世界からも評価される日本の技術
「御独楽處 廣井」の当主、廣井道顕さんは代々独楽作りを生業としている家系。神奈川県に暮らす弟の廣井政昭さんと共に、日本独自の江戸独楽の文化を後世に残そうと日々追求されています。そんな廣井さんの元には、現在もたくさんのお弟子さんたちがその文化や技を継承しようと集まっているのです。