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子どもが噛むのは親の責任?子どもの心に寄り添って適切な対応を

子どもが噛むのは親の責任?子どもの心に寄り添って適切な対応を

子どもが親や友だちに噛みつき行為をしてしまうのはなぜでしょうか。ママとしては自分の子どもが噛みついたり噛みつかれたりしたら心配ですよね。ここでは、噛みつき行為の原因を探ってみましょう。その上で予防策を理解しておくと、噛みつき行為を未然に防ぐことにもつながります。

子どもの噛みつきの時期や主な理由を知ろう

噛みつき行為は自我が芽生えるころから

子どもの噛みつき行為は、1~2歳の自我が芽生えるころから始まることが多いです。悪気があって噛みつくわけではありません。

自我が芽生えるということは、自分と他人を理解し始め、自分のものへの執着心が出てくるということです。そのため、自分が遊んでいたおもちゃを取られてイヤだという感情から、つい相手に噛みついてしまうケースもあります。

ほかにも、髪をひっぱったり、相手を叩いたりする行為も同様です。このような行為が家族などの身内だけでなく、友達やよその子どもにおよんでしまうと、ママとしては不安ですよね。

しかし、多くの場合は言葉で気持ちを表現することができるようになる3歳ごろまでには治まるので、落ち着いて対処していきましょう。

言葉を覚える成長過程の中で起こることが

自我が芽生える1~2歳ごろは、自分の気持ちを表現できるほど言葉が発達していない時期です。子どもにとってイヤなことがあったり、自分の思いどおりにならなかったりしたときの自己表現の一つと捉えるとよいでしょう。

自分のことを自分でやりたい気持ちが芽生え始め、ひとりでやることに挑戦するものの、なかなか上手にできないこともありますよね。ママやパパはつい手助けをしてしまうのですが、そのことが気に入らず噛みついてしまう、というケースもありますよ。

噛みつき行為をしてしまう理由の多くは、相手を傷つけようとしているのではなく、自分の気持ちを表現する手段であると理解しましょう。「イヤだ、違う」と伝えていると考えると、ママも接しやすくなるのではないでしょうか。

「親の愛情不足」は科学的根拠のない理由

1~2歳ごろの噛みつき行為の原因の一つに、ストレスも考えられます。「親の愛情不足が原因」という話を聞いたことがあるママもいるかもしれませんが、これは科学的根拠のない理由と考えられています。

そのため、親だけでなく周りの大人がしっかりと愛情を注いでいたとしても、噛みつき行為が見受けられるケースもあるようです。

ママやパパに甘えたい欲求の現れとして噛みつき行為をしてしまう子どももいます。甘えたいという気持ちを上手に言葉や行動で表現できないことから、むしゃくしゃしてしまうことも原因の一つとして考えられますよ。

「愛情が足りていないからかも」と深刻になり過ぎないように、成長過程の一つとして見守っていきましょう。

噛んだとき、噛まれたときの適切な対処法

大声で叱らずに子どもの気持ちを代弁する

噛みつき行為は、気持ちを言葉や行動で表現する前に出てしまう行為なので、まずは子どもの気持ちを理解しようとすることから始めてみましょう。モヤモヤした気持ちに共感し、安心感を与えることが大切です。

子どもがイヤだったことや、悔しい気持ちなどをママが代弁することで、子どもは思いを言葉にすることを学習します。コミュニケーション力を身につけ、思いを言葉で表現できるようになると、徐々に治まっていくでしょう。

噛みつき行為での噛みつく力はとても強いです。大人でも痛みを感じるほどですが、決して大きな声で叱らないようにしましょう。噛みつかれてもグッとこらえ、噛みついたところを見せて「痛いんだよ」と伝えることも大切です。

感情的にならずに冷静に言い聞かせる

急に噛まれた方の子どもは、痛みや驚きで泣いてしまうこともあるでしょう。噛んだ方の子どもも、相手が痛がっている様子を見て罪悪感を感じるので、感情的に怒らず冷静に話をすることが大切です。

噛みつくことで相手が痛がることや、噛まれて悲しんでいる様子などを、冷静にしっかりと伝えるようにしましょう。子どもと目線を合わせて伝えることがポイントです。

子どもが落ち着いてきてから、噛みついた理由などを聞き出すとよいでしょう。おもちゃを貸してほしかった場合など、どうすればよかったのかを理解できるように話しましょう。

ママがお手本となって、おもちゃを貸してほしいときは「貸して」と言おうね、伝えると分かりやすいですね。

お友達に噛まれたときの心と傷口のケア

お友達に噛まれたとき、子どもは痛みと驚きで泣いてしまうことが多いです。まずは「噛みつかれてびっくりしたよね」や「きっと一緒に遊びたかったんだよ」など、子ども自身が感じた感情、相手の子どもが伝えたかった気持ちなどをママが代弁しましょう。噛まれたことで、意地悪されたと思わないよう配慮することが大切です。

噛まれたときの傷は、浅いものでも内出血になってしまうことがあります。その場合は、氷やアイスノンなどでアイシングをして内出血を抑えることが大切です。

冷却シートなどは薬剤が含まれていることが多いため避けた方がベターです。冷やしても腫れが引かない場合や傷が深い場合などは、念のため病院で診てもらうと安心です。

パパやママができる噛み癖の予防や治すコツ

噛みつきそうになったら子どもの気をそらす

噛みつき行為を未然に防ぐために、まずは子どもの普段の行動に注目してみましょう。観察していると、子どもの表情や仕草などから、噛みつきそうなタイミングを予想できるようになります。

噛みつくタイミングが分かれば、噛みつく前に子どもの注意をそらすことが可能になります。子どもが噛みつき行為をする前に、ママが子どもの気持ちを言葉で代弁しましょう。

子どもの気持ちをくみ取り、ママが言葉にすることで子どもも徐々に冷静になっていきます。落ち着いたら、噛みついたらとても痛いことを怒らずに伝えることも大切です。

言葉を少しずつ覚えていく段階で、それでも噛んでしまった場合は、ママも一緒に謝ることで、子どもも謝ることを覚えていきますよ。
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