チャイルドシートはエアバッグが出ると危険?その理由と安全な使い方
私たちを事故から守ってくれるはずのエアバッグが、赤ちゃんにとって危険なものになってしまうことがあります。エアバッグが作動したときに赤ちゃんをケガさせないためには、チャイルドシートをどの座席にどのように取り付ければよいのかを知り、赤ちゃんと一緒に快適なドライブを楽しみましょう。
なぜエアバッグが危険になってしまうの?
助手席での後ろ向き設置はシートが外れる
チャイルドシートを取り付ける際に、助手席で後ろ向きに取り付けたいパパやママもいると思いますが、助手席にエアバッグがついている車では、エアバッグが作動したときに赤ちゃんの乗っているチャイルドシートをエアバッグがものすごい力で押してしまうことがあります。
エアバッグに押されたチャイルドシートは外れてしまうこともあります。外れたチャイルドシートは助手席にぶつかり、赤ちゃんはチャイルドシートと助手席の間に挟まれる形になりかねません。そうなると赤ちゃんは大けがをしてしまいます。
前向きではエアバッグで窒息する可能性も
エアバッグのサイズも赤ちゃんにとってはかなり大きいサイズになります。チャイルドシートを助手席に設置することにより、チャイルドシートの厚みの分だけ赤ちゃんの位置が前に出ることになります。エアバッグが飛び出してきたときに、エアバッグの勢いで頭を後ろにぶつけたり、圧迫されて窒息することもあるようです。
前向きに設置する場合には特に注意を払うことが大切です。
割れたガラスを受けてしまうこともある
しかし、最近の自動車のフロントガラスは安全性が高く、特別な構造でできているので、割れてもひびが入るだけで破片が飛び散ったり崩れ落ちるようなことはありません。
横と後ろのガラスは、強化ガラスというガラスでできているため割れると粉々になります。ガラス片が崩れ落ちながら車内に入ってくることが考えられます。そのガラス片を赤ちゃんが受けてしまうこともあると思いますが、強化ガラスは一般的なガラスとは違い、割れた破片で手を切ったりケガをすることは少ないといわれています。
チャイルドシートでの危険を減らすには?
助手席に後ろ向きで設置するのはNG
その結果、チャイルドシートに乗っていた赤ちゃんの大けがにつながってしまいます。特に、チャイルドシートを後ろ向きで設置するとエアバッグの飛び出し口に近くなり、エアバッグが展開したときに接触する可能性が高くなるためです。これが、助手席に後ろ向きでチャイルドシートを設置するのはよくないといわれる理由です。
大切な赤ちゃんを守ってくれるはずのチャイルドシートが危険なシートになってしまいます。
どうしても助手席に付けるときは最大限注意
チャイルドシートを前向きにし、助手席を一番後ろにさげて設置しましょう。助手席を一番後ろにさげることにより、エアバッグが作動しても赤ちゃんには届かない距離になるので圧迫されて窒息するという危険をさけられます。
前向きに乗せる場合は赤ちゃんの体重が重要となります。各チャイルドシートの取扱説明書を参考にしてください。おおむね首がすわった赤ちゃんで、体重は9kg以上、年齢は1歳前後、身長は95cm以上となっているようです。
チャイルドシートは運転席の後ろが1番安全
それゆえ、運転手の後ろの席が一番安全というのが一般的です。運転席の後ろがなんらかの理由でふさがっている場合は、優先順位としては助手席の後ろがよいとされています。
さらに、運転席の後ろということで利点を考えてみると、赤ちゃんを乗せたりおろしたりする際に、その都度、助手席側にまわらなければならないという手間がはぶけることです。
車の装備でさらに安全にシートを付けよう!
シートベルトは正しく付けるように注意
運転席の後ろ、助手席の後ろ、助手席、どの座席に取り付けるか、前向き、後ろ向き、どの方向にむけるかなどを考慮し、説明書をよく読みながら自動車のシートベルトでしっかりと固定することが大切です。
チャイルドシートは自動車によって適合しないタイプもありますので、チャイルドシートメーカーの適合表などで確認してからチャイルドシートを選びましょう。