子ども乗せ自転車の事故が増加中?ママが安全に自転車に乗るポイント
保育園や幼稚園への送迎などで、子どもを自転車に乗せて移動しているというママも多いことでしょう。自転車での移動は便利な反面、危険もともないます。そこで今回は、子ども乗せ自転車の事故の現状とママが子ども乗せ自転車に乗るときの注意点、メーカー別にみる子ども乗せ自転車の傷害保険などについてお話しします。
子ども乗せ自転車の事故の現状について
6年間で約1,300人の子どもが事故に
一見安全そうに見える子ども乗せ自転車ですが、実は多くの子どもたちが事故に遭っているという報告もあります。
消防庁の報告によると、平成23~28年の6年間に14歳以下の子ども1,349人が子ども乗せ自転車で事故に遭っており、そのうち1,224人が何らかの理由で救急搬送されているそうです。
ママ1人であればなんなく乗れる自転車も、子どもを乗せるとバランスが取りづらくなり、何かの拍子にバランスを崩して転倒することもあります。
事故に遭った子どもの年齢は1~2歳が多い
2018年夏の雨の日に、2人の子どもと電動自転車に乗っていた母親が転倒し、抱っこ紐の中にいた当時1歳4カ月の次男が転倒の際に頭を強く打ちつけ、死亡する痛ましい事故もありました。
電動自転車の前後に幼児用座席が取りつけられており、長男はヘルメットをつけて前の座席にいたので無傷でしたが、次男は後部の幼児席ではなく、抱っこ紐の中にいたようです。
子どもと一緒に自転車に乗るときは、きちんと安全を確保して乗るようにしたいですね。
子ども乗せ自転車の危険なところはどこ?
子どもと一緒に自転車に乗りながら、片手でスマホをいじっているママも時々見かけます。イヤホンで会話していたり、音楽を聴いていたりするママもいますが、やめるようにしたいですね。運転時に注意力散漫になると、周囲の状況に注意しづらく事故の原因となります。
また、買い物帰りに自転車のハンドルに買い物袋を提げて自転車を漕いでいるママもいることでしょう。子どもを自転車に乗せていると、その重みでママ1人で乗っているときよりもブレーキがかかりにくいですし、ハンドルにある荷物が邪魔になって、いざというときにブレーキが間に合わない危険性もあります。
ママが子ども乗せ自転車に乗るときの注意点
子どもの抱っこやおんぶはしない
子どもが2人いる場合は前と後ろに幼児用座席を取りつけ、必ず座らせてベルトを装着するようにしたいですね。子どもがどんなにぐずっても、抱っこして運転するのは危険なので避けるようにしましょう。
道路交通法によると、子どもをおんぶして自転車に乗ることは一応認められていますが、万が一ママが自転車で転倒した場合、おんぶされている子どもが頭を骨折する可能性があります。
子どもと自転車に乗るときは、子どもの命を守るためにも抱っこやおんぶをした状態で乗らないようにしたいですね。
子どもを乗せるときと降ろすときは特に注意
子どもを自転車から乗り降りさせるときは、必ず平坦な場所に自転車を止めるようにしましょう。さらに前輪が勝手に回らないよう、ハンドルロックがある場合は先にロックしておきたいですね。
自転車に荷物と子どもを乗せている場合は、まず子どもから降ろすようにします。
先ほどもお話ししたように、自転車は後ろの方が安定しています。自転車の前後に子どもを乗せる場合は、まず後部座席に子どもを乗せてから前部座席に2人目を乗せるようにしましょう。降ろすときは前部座席にいる子どもを降ろしてから、後部座席にいる子どもを降ろしたいですね。
雨の日はできる限り自転車を利用しない
路面が濡れていると車輪が滑りやすく、子どもを乗せたままの状態でバランスを取るのは大変難しいです。雨の日に排水溝の金網の上で自転車が横に滑って転びそうになったというママもいます。
また、いつもはブレーキを利かせながら走る坂道も、道が雨で濡れていると滑りやすく、ブレーキが思うようにかからないこともあります。そのまま交差点などに突っ込んでしまうと大事故にもなりかねません。
冬の寒い日、道にあった水たまりが凍っているようなときも要注意です。たとえ直径20cm程度の水たまりであっても、自転車のタイヤが氷の上で滑って転んでしまいますよ。
【メーカー別】子ども乗せ自転車の傷害保険
「ブリヂストン」あんしん傷害保険
「ブリヂストン」の自転車で対象車種を購入すると、自転車に「あんしん傷害保険」への登録カードがついてきます。そのカードに必要事項を記入し郵送すると、購入日より1年間、無料で保険をつけることができます。
該当車種に乗っているときに、偶然の事故によりケガをした場合に限り、入院保険や通院保険、死亡・後遺傷害保険などが利用できる仕組みになっているので、必ず登録するようにしたいですね。
登録カードは、購入日より10日以内の郵送が必須となっているので、忘れないようにしましょう。