赤ちゃんは冬瓜を食べてもよいの?アレルギーの注意点と冬瓜レシピ
さっぱりした味で癖が少ない冬瓜は、煮物やスープにぴったりの食材です。煮ると柔らかくなるため、赤ちゃんの離乳食にも使いやすそうですよね。しかし、赤ちゃんに冬瓜を食べさせてもよいのでしょうか。今回は冬瓜を離乳食に使うときの注意点や冬瓜のレシピを紹介します。
赤ちゃんの離乳食に冬瓜は使えるの?
赤ちゃんが冬瓜を食べられる時期
冬瓜はキュウリやカボチャ、スイカなどと同じウリ科の野菜で刺激も弱い食品です。煮ると柔らかくなり消化もよいので離乳食として使うことができますよ。
ウリ科の野菜は離乳食初期から使えることがほとんどですが、冬瓜はキュウリなどに比べると少し食物繊維が多いため、使用するのは離乳食初期から中期に差しかかる頃がよいでしょう。
アクが強くない野菜ですが栽培環境によって苦みが強く出ることがあります。大人が食べるときはアク抜きをしなくても問題ありませんが、離乳食に使うときはアク抜きをしたほうがよいでしょう。
冬瓜の旬な時期とおいしい冬瓜の選び方
冬瓜を選ぶときは、カットしていない実かカットした実かで選び方が変わります。
カットしていない実を選ぶときは皮がピンと張って傷がなく鮮やかな色をした重いものを選んでください。表面に白い粉がついていることがありますが、カビではなく「ブルーム」と呼ばれるもので、完熟している証拠です。
カットした実は断面が白くみずみずしいものを選ぶとよいでしょう。カットしなければ日持ちする冬瓜ですが、カットすると痛みやすくなるので注意してください。
冬瓜の栄養素について知ろう
しかし、利尿作用を促すカリウムと不溶性・水溶性両方の食物繊維をバランスよく含んでいるため、便通を改善し便秘予防の効果があります。腹筋が弱くて便秘になりやすい赤ちゃんに最適ですね。
また、コラーゲンの生成を助けストレス対策にも効果があるビタミンCや、コレステロール値を下げるサポニンなども含んでいます。カロリーも低いのでパパやママにもおすすめですよ。
ただし、体を冷やす効果があるため食べすぎには注意してください。また、下痢気味のときなども避けておいたほうがよいでしょう。
冬瓜にはアレルギーがあるので注意しよう
冬瓜のアレルギーの症状
体質や食べた量などによって反応の出方は変わりますが、多くの場合「口の周りが赤くなる」「口のなかが腫れる」といった「口腔アレルギー」の症状が出ます。じんましんや鼻水、目のかゆみが出ることもあるようです。
冬瓜でアレルギーが出た場合、冬瓜と同じウリ科のキュウリ、メロン、ナス、ズッキーニなどでも反応が出る可能性があります。トマトで反応が出ることもあるので、ケチャップにも注意するようにしましょう。
また、花粉症体質だと口腔アレルギーを起こすことがあります。春や秋に鼻づまりを起こしやすい赤ちゃんに冬瓜を食べさせるときは注意してくださいね。
冬瓜を初めて食べるときの注意点
初めての食材を食べるときは、すぐに病院の診察を受けることができる平日の午前中が最適です。食材を増やすのは1回の食事で1種類だけにし、食べる量もスプーン1杯だけにしておきましょう。
初めての食材を一度に複数食べると、アレルギーが出たときにどの食材が原因がわからなくなります。また、大量に食べるとアレルギー症状が重くなって危険です。
アレルギーにはすぐに反応が出る即時性の反応だけではなく、数時間から数日たって反応が出る遅延性の反応もあります。食べさせたあとは数日間ようすを見てくださいね。
アレルギーが出たときの対処法
赤ちゃんは言葉で体調を伝えることができませんので、表情やしぐさを観察して異常がないかチェックしましょう。食事のあと不機嫌になる、ミルクなどを飲みたがらない、顔をしきりにこする、発疹や嘔吐などの症状が見られたら受診するようにしましょう。
また、口の周りが赤くなったときはアレルギーではなく調味料などでかぶれただけということもあります。まずは口元を清潔にしてようすを見てください。
アレルギーは重症の場合、呼吸困難を起こしたり血圧が低下してショック状態になったりすることがあります。こんなときは迷わず救急車を呼びましょう。