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幼稚園の年長児がケンカをする理由は?子どもに寄り添う対応をしよう

幼稚園の年長児がケンカをする理由は?子どもに寄り添う対応をしよう

子どもが集まる公園や園では、ケンカしている子をよく見かけますね。我が子がケンカしないかと心配しながら見守っているママもいるでしょう。年長児にもなると、成長した分ケンカの理由も複雑になってきています。ここでは年長児がケンカをする理由やケンカの対処法について考えてみます。

年長児はケンカの理由が複雑になってくる

負けたくない気持ちがケンカになってしまう

年長児になると、同じ目的や興味を持った友だちが集まって一緒に遊ぶようになります。力を合わせて物を作ったり、競争したりしているうちに優越を感じるようになってきています。「私は◯◯ちゃんよりはうまい」など自分の位置づけもしているでしょう。

人は生まれたときから他人に勝ちたいという気持ちを持っています。身を守るための本能でしょうし、子どもの頃はそれを隠すことをしません。なので「◯◯ちゃんはへた」という言葉も口から出てしまうのでしょう。

「相手を傷つけたい」というより「自分は劣ってない」ことを主張したい気持ちが強く、負けず嫌いな子は、じゃんけんでも滑り台の順番でも、なにかと相手に勝とうとします。負けるとくやしくて、相手を傷つけることをいってしまうのですね。

「嫌い」などの表現が誤解を招く

子どもはまだ言葉のバリエーションが少なく、「嫌い」や「へん」といった、きつい表現でしか気持ちをいいあらわせないことがあります。「あまり好きじゃない」や「ちょっと違うね」など、より細かく気持ちをいいあらわせるようになるまでは、誤解されることも多いでしょう。

年長児は、言葉で相手を理解する、理解させることを学び始めたところです。これは難しい勉強で、大人でもうまく言葉にして伝えられないことがありますよね。今は成長の途中、誤解がケンカの原因になることも多いのです。

子ども同士は、誤解が原因だった場合は、しばらくすればまた仲よく遊びはじめるものです。悪意のない言葉なら、大人はそっと見守ってあげることも必要ですね。

発達障害が関係していることも

友だちとのコミュニケーションが大事になってくるこの年頃に「自分の子は発達障害ではないか」と感じ始めるママもいます。発達障害と診断された子の行動の一例をあげると、ルールを破ったお友だちを許せなくて叩いたなど、相手を許すことができずケンカに発展したというのがあります。

発達障害はその子の性格も深く関与してくるので、ケンカばかりするから発達障害だとはいいきれませんが、発達障害のある子はコミュニケーション能力が未熟なことから、ケンカになることも多いのです。

もしかしたら我が子が発達障害かもしれないと気になったら、お友だちと遊ぶときは特にママが注意して見守ってあげましょう。役所の障害福祉課や支援センターなど専門の窓口に行けば、アドバイスがもらえますよ。

子どもがケンカをしてきたらどう対応する?

なぜケンカをしたのか子どもと話をする

ケンカには原因があります。どうしてケンカしたのか、ママはまず理由を子どもから聞きましょう。子どもが口を閉ざしてしまったら、相手の子はもちろん、近くにいた子や、だれか周りにいた人から話を聞いて、どんな状況だったのかも知っておきたいですね。

ケンカの直後は口を閉ざしていても、落ち着いたら話してくれる子もいます。家に帰ってしばらくしてからもう一度理由を聞いてみましょう。ケンカした理由が「分からない」という子には、ケンカする前はなにをしていたのか、順を追って行動を思い返させてみると分かってくることもありますよ。

ケンカについてママが真剣に考えていると、子どもはケンカがどれだけ悪いことだったのか、だんだん感じてきます。親子で向き合うことが大事なのですよね。

理由によっては子どもを叱ることも必要

自分の子が悪かった場合は、きちんと叱ってあげましょう。ママは特に、相手がケガをするようなケンカだったのか、悪意のあるケンカだったのかを気にしてみてください。

先にも書いたように、年長児はまだ言葉で自分の気持ちを十分に伝えきれないことがあります。相手が分かってくれない、思うようにならないことから、手を出してしまうこともあるのです。でもどんなときも、叩いたり蹴ったりしてはいけないのだと、しっかり伝えましょう。

仲間外れも年長児によくある意地悪です。相手が傷つくことをしてはいけない、自分がされたらどう思うのかを考えさせてみましょう。

ママは叱るときにはしっかり叱って、いけないことをしたのだと分からせてあげることが大切なのですね。

ケンカについて今後どうするのかを話し合う

子どもはケンカしながら成長します。ケンカしたことを機会に、次に同じケンカを繰り返さないためにはどうすればよいのか考えさせましょう。

同じ状況になったとき次はどうすればよいのか想像させます。どこまではよかったのか、いつケンカになる原因が発生したのか、ケンカになったポイントを見つけ出させます。

そのポイントで、次はどうすればケンカにならないのか、解決法を考えさせます。子どもの考えで大丈夫だと思えば、そうするようにいえばよいですし、またケンカになりそうなら、ママがどうすればよいのか教えてあげましょう。

子どもがケンカするとママはショックを受けるかもしれませんが、子どものうちにケンカして解決することを覚えれば、大人になってから役立つことが多いはずですよ。
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