赤ちゃんがほこりを吸わないために。掃除方法やほこりを減らす工夫
赤ちゃんがいる家庭にとって、アレルギーの原因にもなるほこりは気になりますよね。こまめに掃除をしているのに、気づくと床に落ちているほこりに悩むママもいるのでは。赤ちゃんが綺麗な空気の中にいられるように、ほこりを溜めない掃除方法や、ほこりを減らす工夫をご紹介します。
ほこりの影響でハウスダストアレルギーに
アレルギー性結膜炎はほこりが原因
赤ちゃんの結膜炎は珍しいものではなく、ウイルス感染によるウイルス性結膜炎、花粉やほこりが原因のアレルギー結膜炎があります。ウイルスが原因の場合は、発熱やリンパ腺が腫れるなどの症状が出ます。
それらの症状はなく、花粉の時期や家にいるだけでも目のかゆみやめやにが気になる場合は、アレルギー性結膜炎の可能性があります。
3~4歳を過ぎたころに発症することが多いですが、乳幼児は身体が十分に発達しておらず抵抗力も弱い状態です。そのため、ハウスダストアレルギーの原因になるほこりやダニの影響を受けやすくなります。
食べ物以外でもアトピー性皮膚炎に
かゆみをともなうので赤ちゃんがかきむしってしまい、皮膚がジュクジュクして赤く腫れてしまうことも。乳児期は数カ月に渡り症状が現れ、よくなったと思ったらまた症状が現れるという特徴があります。
生後半年までのアトピー性皮膚炎は、牛乳や卵、大豆などの食べ物が原因であることが多いですが、1歳前後になると、ほこりやダニが原因になっている場合も考えたほうがよいそうです。赤ちゃんの肌は繊細なので、ハウスダストに皮膚がアレルギー反応を起こすこともあります。
ほこりが原因でのアトピー型気管支喘息
息をするたびにのどや胸から「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」という音がしたら、気管支喘息を疑ったほうがよいでしょう。
アトピー型気管支喘息の発症のピークは1~2歳といわれており、アレルゲンとなるほこりやダニを部屋から排除することが大切です。
服の繊維が落ちたものやエアコンのフィルターについたほこりなど、気づきにくいほこりにも注意が必要です。また、クッションやぬいぐるみなど、布製のものにはほこりがつきやすいので、赤ちゃんが過ごす部屋にはなるべく置かないようにしましょう。
赤ちゃんの部屋にほこりを溜めないポイント
掃除位置は高いところから低いところへ
照明カバーや冷蔵庫の上などを掃除するときはほこりが飛び散らないように、パタパタ叩く掃除はやめましょう。
また、ほこりは壁にもついています。掃除したのに床のほこりが気になるという場合は、壁からほこりが落ちてきているのかもしれません。床のほこりを取る前に、壁のほこりも落としてくださいね。
床に落ちたほこりは、先に部屋の隅から始めて最後に中央のほこりを取ります。低いところから掃除を始めると二度手間になるので順番を守りましょう。
拭き掃除をしてからの掃除機が正しい順番
まずはほこりやゴミを拭き取りましょう。最初に拭き掃除をするとほこりやダニの死骸を掃除機で巻き上げずに済むので、ハウスダストアレルギー対策には大事な手順になります。
拭き掃除にはフロアワイパーやマイクロファイバーモップやなど、手軽に使えるもので充分です。濡れ雑巾はほこりが張りつき取りやすいですが、こまめに洗い流す必要があります。
ほこりがついたまま拭き続けると菌を床にこすりつけていることになり、衛生的ではありません。雑巾はこまめに洗うか、乾いたものを使いましょう。
赤ちゃんの手の届くところはこまめに掃除
「手にほこりを握っていた!」というようなことがないように、こまめな掃除を心掛けましょう。フロアワイパーやコロコロローラーなど簡単に使えるものを用意しておくと便利です。さらにハンディタイプの掃除機があれば、気になったときにすぐほこりを吸い取ることができますよ。
赤ちゃんの手が届きそうなソファの下など、大人の目線では見逃しそうな場所にも意識しましょう。掃除しやすいように家具を配置したり、床に直接物を置いたりしないことも、ほこりを溜めないために大切ですよ。
赤ちゃんのいる生活でほこりを減らす工夫
空気清浄機で空中のほこりをキャッチ
ハウスダストアレルギー対策にはほこりを体内に入れないことも重要なので、なるべくお部屋の空気を綺麗に保ちましょう。
こまめな掃除や空気の入れ替えも大事ですが、空中のほこり対策には空気清浄機がおすすめです。空気清浄機は、集塵フィルターがついていて室内のほこりや花粉、その他のアレルゲンを吸い取ってくれます。
空気清浄機の中には、PM2.5まで除去できる機能がついているものもあります。たくさんある空気洗浄機の中から、必要な機能やお部屋の広さに合わせて選ぶとよいですよ。