タンスのカビはどう対処する?カビへの対策と予防方法を知ろう
「タンスを開けたらなんとなく臭う…これってカビかな?」と不安になった経験はありませんか?子ども用タンスでカビの臭いがした、服にカビが生えていたという経験を持つママも意外と多くいます。今回は、タンスにカビが生えてしまったときの対処方法、発生の原因とすぐにできる予防方法についてご紹介します。
木製のタンスはカビが生えやすい
湿気が多いとカビの原因に
一番の原因といえるのが「湿度」です。湿度が高くジメッとしていると繁殖しやすくなるのですが、日本は湿度の多い気候なので余計にカビが生えやすい環境にあるともいえますね。
空気の流れが少ない部屋、部屋の角は湿気が溜まりやすく、カビ発生のリスクも高まってしまいます。そして、木製のタンスは材質的にカビが生えやすいので日ごろから対策をする、置き場を考慮するなど工夫が必要ですね。
また、タンスに発生していなくても、その部屋の壁やほかの家具にカビがある場合は要注意です。カビの胞子は空気中を漂います。放置しているとタンスにも移ってしまう可能性が大きくなります。
子ども服のシミはカビの栄養になってしまう
カビは衣類の素材に関係なくシミをエサに繁殖してしまうので、放置していればいつ繁殖し始めてもおかしくありません。シミがついた衣類はできるだけ早い段階でしっかりと洗って、汚れを落とし、乾燥させることが大切です。
赤ちゃんや幼児のお食事エプロンは、食べカスやシミがあるのでカビの繁殖しやすい状態です。使用するたびに洗濯するなどの対策を心がけましょう。
カビが原因で子どもの健康被害の恐れも
とはいえ、カビは通常時も空気中を舞っています。それでも皆が健康被害を受けないのは抵抗力があるからなのです。しかし、大人に比べると抵抗力も弱い赤ちゃんや幼児では、ときとして健康被害を受けてしまうことがあります。
カビが原因で起こる健康被害は色々ありますが、子どもに多いのは「気管支喘息」「アレルギー性結膜炎」「アレルギー性鼻炎」の症状です。この三つの症状は家庭内に繁殖する身近なカビの胞子が原因となって発症することもあるのです。
タンスのカビへ対処する準備と方法
換気と防備をして掃除をする
まずは、タンスのある部屋の窓を開け換気をしましょう。マスクと手袋、場合によってはゴーグルも着用し防備を整えてから掃除をしましょう。換気は、風の流れを作ってカビの胞子を屋外に出すことが重要です。該当の部屋だけでなく、風の流れを作れる窓やドアを開けておくとよいですね。
同時に注意したいのは、子どもが出入りしないようにすることです。子どもはパパに見てもらい離れた部屋に待機させるか、作業日は祖父母に預かってもらうなどすると安心です。
消毒用エタノールや酸素漂白剤
カビが衣類に移ってしまっていたら、衣類用のカビ取り剤を使用するかクリーニングに出します。無事であってもひととおり洗濯乾燥しておくと安心ですね。
タンスのカビ退治は、消毒用エタノールを霧吹きして自然乾燥させます。しっかりと乾いたら乾拭きで拭き取りをしましょう。これでカビは死滅します。
ただ、黒ずみは若干残ってしまうこともあるので、気になる場合は第二弾として酸素系漂白剤を使ってみましょう。漂白剤で退治する場合は、漂白剤を5倍に薄めて布に染み込ませてから絞り、黒ずみに貼りつけて30分ほど放置してから水拭きし乾燥させます。
カビの臭いには重曹や日光がおすすめ
消臭対策はできるだけナチュラルな製品を使用するのがおすすめです。そしてカビの臭いは強いので、ほかの匂いでごまかしたりするよりも、一旦無臭にすることが先決ですね。
おすすめの消臭方法は「重曹」を使用する方法です。目の細かいガーゼなどの布に重曹を適量入れて、こぼれないように口を結んでからタンスに入れておきましょう。重曹には高い消臭効果があるのでぜひ試してみてくださいね。それでも臭いが残っている場合は、湿度が低い日を選んで、引き出しを日光に当てて半日ほど乾燥させるとよいですよ。
タンスにカビを生やさないための予防方法
除湿や防カビアイテムを使う
間取り上、通気のよくない場所や湿気の多い部屋にタンスを置いているなら、早急に予防にとりかかりたいですね。除湿と防カビ対策をしてカビの生えにくい環境を作っていきましょう。市販されているシートタイプやボックスタイプの除湿剤や防カビアイテムを使えば、簡単に対策できますよ。
タンスの引き出しに防カビシートか除湿シートを敷くとより効果的です。また湿気は下に溜まる性質があるので、タンスの下段を引き抜いて床が見える形状であれば、そこに重曹を忍ばせておくと湿気とカビ予防の効果を高められます。2~4週間に1度は新しい重曹と交換するとよいですよ。