育児と介護が同時にやってきた!生じる問題と対応策について知ろう
事前に親族内で話し合いをする
1.介護場所をどこにするのか(自宅か介護施設かなど)
2.ダブルケアは誰になってしまうのか
3.ダブルケアになる人の負担割合をどのように考えるのか
4.家族、兄弟姉妹との介護の連携の仕方
5.行政の支援はどのくらい使えるのか
6.経済的な問題の把握(親の年金や資産で足りるのか、費用負担が必要なのか、必要な場合の負担割合など)
ダブルケアになると子育てだけをしているときと違い、子どもとの時間を犠牲にしなければならなくなるでしょう。子どもへのフォローもきちんと考えておく必要がありますね。
介護費用を用意しておく
子どもの教育費にまで手を出さなくてはならなくなってしまうかもしれません。もし、これで子どもに進学を断念させることになっては、パパママとしてもやりきれないでしょう。
親に資産があり、年金も十分に得られるようならなんら問題はありませんが、多くの人はそうではないでしょう。そこで、ダブルケアになる前に、家族や兄弟姉妹と取り決めや準備などを話し合っておく必要が出てきます。
小さな費用でも積もり積もれば、多くの金額がかかってきます。そのときになって慌てないように、早めに計算し準備しておくことをおすすめします。
ダブルケアでママの心を犠牲にしないために
自分の時間を持つことを心がける
家の中でママがすべてを切り盛りしなければいけない状況は、気が抜けず大きなストレスがかかります。うまくできないと自己嫌悪や絶望を抱えてしまいがちです。
いつかプツンと糸が切れてしまわないように、自分の時間、ママや介護者ではなく自分自身に戻れる時間を積極的に作るように心がけましょう。働きに出たり、気分転換に習いごとやショッピングをするのもよいでしょう。
少し育児と介護から離れることで自分らしくいられる、子どもにも優しくできる、笑顔になれれば、育児と介護にもよい影響があると考えましょうね。
助けを求めることをためらわない
いつかは誰かの助けを借りなければママ自身が壊れてしまいます。そのときになっては事態はより深刻になりますので、最初から助けは借りるもの、恥ずかしいことではないということをしっかり認識しておく必要があります。
自治体の助け、家族や親戚の助け、民間の託児所や介護施設の利用など、ためらわずにどんどん活用しましょう。周りを巻き込んで育児、介護を行う意識をまずはママが持つことが大事です。
子どもの自尊心を育む時間と捉えよう
それなのにママが介護で忙しくしていると「子どもを犠牲にしているのでは?」と感じてしまうこともあるかもしれません。確かに、ママが介護することによって子どもが我慢する場面はあるでしょう。
しかし、介護によって子どもが得られる経験や知識も多く、ママが「いつもありがとう」「おばあちゃんが喜んでたよ」など伝えると、子どもは家族の役に立っていると感じられ自尊心を育む機会にもなります。
まとめ
子育てを手伝ってもらい、子育てが落ち着いたら親の面倒をと考えていても、予定どおりにはいかないものです。女性の社会進出、晩婚、高齢出産などもあり、二つが同時に降りかかってくる可能性は大きくなっているのが現状でしょう。
両親や子どもだけでなく自分たちのためにも、少しでも負担を減らすための手立てを当事者になる前に調べて準備をしておくことを考えましょう。