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育児と介護が同時にやってきた!生じる問題と対応策について知ろう

育児と介護が同時にやってきた!生じる問題と対応策について知ろう

事前に親族内で話し合いをする

ダブルケア問題は、誰か一人が頑張ればなんとかなるというものではありません。家族だけでなく、兄弟姉妹、関係する親族などを含めて話し合う必要があるでしょう。

1.介護場所をどこにするのか(自宅か介護施設かなど)
2.ダブルケアは誰になってしまうのか
3.ダブルケアになる人の負担割合をどのように考えるのか
4.家族、兄弟姉妹との介護の連携の仕方
5.行政の支援はどのくらい使えるのか
6.経済的な問題の把握(親の年金や資産で足りるのか、費用負担が必要なのか、必要な場合の負担割合など)

ダブルケアになると子育てだけをしているときと違い、子どもとの時間を犠牲にしなければならなくなるでしょう。子どもへのフォローもきちんと考えておく必要がありますね。

介護費用を用意しておく

要介護5の在宅介護をする場合の年間費用は、100万円以上かかるといわれています。この金額の捻出は、子育て世代にとって大変なことですね。

子どもの教育費にまで手を出さなくてはならなくなってしまうかもしれません。もし、これで子どもに進学を断念させることになっては、パパママとしてもやりきれないでしょう。

親に資産があり、年金も十分に得られるようならなんら問題はありませんが、多くの人はそうではないでしょう。そこで、ダブルケアになる前に、家族や兄弟姉妹と取り決めや準備などを話し合っておく必要が出てきます。

小さな費用でも積もり積もれば、多くの金額がかかってきます。そのときになって慌てないように、早めに計算し準備しておくことをおすすめします。

ダブルケアでママの心を犠牲にしないために

自分の時間を持つことを心がける

今はまだ親の介護が必要ではないというママにも覚えておいて欲しいのが、心の余裕を持つ必要性です。育児は孤独といわれますが、ダブルケアはいっそう孤独を感じやすいそうです。

家の中でママがすべてを切り盛りしなければいけない状況は、気が抜けず大きなストレスがかかります。うまくできないと自己嫌悪や絶望を抱えてしまいがちです。

いつかプツンと糸が切れてしまわないように、自分の時間、ママや介護者ではなく自分自身に戻れる時間を積極的に作るように心がけましょう。働きに出たり、気分転換に習いごとやショッピングをするのもよいでしょう。

少し育児と介護から離れることで自分らしくいられる、子どもにも優しくできる、笑顔になれれば、育児と介護にもよい影響があると考えましょうね。

助けを求めることをためらわない

ダブルケアのために仕事を辞める選択をしたママは、そのことで家事と育児、介護のすべてを引き受けなければいけないと感じてしまうかもしれません。しかし、休みのない育児や介護を自分ひとりで抱え込むのは、よくよく考えれば無理な話です。

いつかは誰かの助けを借りなければママ自身が壊れてしまいます。そのときになっては事態はより深刻になりますので、最初から助けは借りるもの、恥ずかしいことではないということをしっかり認識しておく必要があります。

自治体の助け、家族や親戚の助け、民間の託児所や介護施設の利用など、ためらわずにどんどん活用しましょう。周りを巻き込んで育児、介護を行う意識をまずはママが持つことが大事です。

子どもの自尊心を育む時間と捉えよう

ダブルケアが難しいのは、育てられる側、介護される側にも心があることです。機械的にただ育児、介護すればよいというわけではありません。大人同士であればまだ理解できることも多いですが、子どもは色々なことを学んで成長していかなければいけない存在です。

それなのにママが介護で忙しくしていると「子どもを犠牲にしているのでは?」と感じてしまうこともあるかもしれません。確かに、ママが介護することによって子どもが我慢する場面はあるでしょう。

しかし、介護によって子どもが得られる経験や知識も多く、ママが「いつもありがとう」「おばあちゃんが喜んでたよ」など伝えると、子どもは家族の役に立っていると感じられ自尊心を育む機会にもなります。

まとめ

子育てや教育費のことばかりが先に頭に浮かび、そちらを優先しがちですね。しかし、子どもが生まれ成長するということは、自分たちだけでなく両親も年を取るということです。

子育てを手伝ってもらい、子育てが落ち着いたら親の面倒をと考えていても、予定どおりにはいかないものです。女性の社会進出、晩婚、高齢出産などもあり、二つが同時に降りかかってくる可能性は大きくなっているのが現状でしょう。

両親や子どもだけでなく自分たちのためにも、少しでも負担を減らすための手立てを当事者になる前に調べて準備をしておくことを考えましょう。
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