見立て遊びの年齢による違いとは?必要性やパパママの関わり方
積み木を電話に見立てて「もしもしパパ?」と話す姿はなんとも可愛いらしいですよね。見立て遊びをしている子どもは微笑ましいのと同時に、想像力の豊かさに驚かされることも。そんな見立て遊びも年齢でどんどん変わっていきますよ。パパやママは上手に見立て遊びに関わり、子どもの成長を促す手伝いをしましょう。
子どもの見立て遊びについて知ろう
見立て遊びってどんな遊び?
また、日常生活で親がする行動を真似ることが多く、自分がママやパパになり、お化粧をする仕草や子ども役である人形に歯磨きをする姿も見られます。
見立て遊びには子どもの発想や想像力が必要不可欠です。見立て遊びをする様子が見られるようになったら、想像力が成長している証でしょう。
1歳半ごろから見立て遊びを始めるといわれていますが、年齢によって一人で何役もこなすことや、友だちと一緒に見立て遊びをするなど変化が見られます。
ごっこ遊びとの違いとは
それに対しごっご遊びは、見立て遊びより現実的に発展したものです。イメージした世界の中に、ママや先生などの役柄や、家の中、学校など場所の設定もするようになります。
ごっご遊びの中には、お母さんになりきって言い方を真似したり、先生のように振る舞ったりする「なりきり遊び」もあります。
また、おもちゃの野菜や果物を並べ、ぬいぐるみをお客さんに見立ててお店屋さんごっごをするような複雑な遊びもできるようになります。
幼稚園に行くころには友だちと想像の世界を共有し、同じシチュエーションでごっご遊びをするようになりますよ。
見立て遊びの必要性について
例えば、四角い積み木を動物に見立てて遊んでいる姿は、大人からすれば「積み木が動物になってる!」と驚くような想像力です。積み木を横にすれば象、縦はきりん、細長い積み木は人間にするなど、どんどん想像力が広がっていきます。
また、見立て遊びに登場する人物が喜ぶような言葉をかけ、悲しくなることは避けるなど、他人の気持ちを思いやるようになります。相手の気持ちを察するようになり、コミュニケーション能力や協調性も養われていきます。
身近なものを何かに見立てようと指を使うことで手先が器用になる、ごっご遊びを通して言葉が発達するなど、たくさんのメリットがあります。
年齢とともに変化する見立て遊びの違い
何かをしているふりが好きな1歳半~2歳
空のボウルの中をスプーンでかき回し料理をする真似をしたり、髪の毛をとかす振りをしたりするようになります。ママやパパが「美味しそうだね」「きれいになったね」と声をかけると喜びますよ。
2歳ごろには、ものを使って見立て遊びをするようになります。ぬいぐるみにご飯を食べさせるふりや、自分のバッグに色々なものを入れながら買い物をしたりします。
見立て遊びは生活習慣の再現や、ママやパパの口癖や仕草を真似することが多いですよ。言い方がママに似ていてハッとすることもあるかもしれませんね。
「ごっこ遊び」に発展していく3~4歳
人形やぬいぐるみを使い、人物や場所はもちろん、状況に応じたセリフも設定できるようになります。また、このころはお友だちや親を誘って複数でのごっご遊びが好きになります。配役を決めて行うおままごとやお店屋さんなどが典型的な例ですね。
男の子ならお友だちと電車ごっごなど、運転手やお客さんを順番に入れ替え、場面に合ったセリフや演技をする姿は真剣そのものということもあるでしょう。
動物好きな子は自分が動物になるなど、ごっご遊びに子どもの好きなものや興味のあるものが現れることが多いですよ。
5~6歳は複数の役になる「なりきり遊び」
想像力が無限に広がることで、お医者さんや先生などの身近な職業以外にも、お姫さまやスーパーヒーローなど、様々な役を演じることができるのでしょう。
大人は単なるごっご遊びと捉えがちですが、複数の役を同時に演じるのは高度なことで、成長をしていなければできません。
さらに、なりきる役の視点に立って気持ちを想像することも素晴らしいことです。5~6歳ごろはなりきり遊びがますます楽しくなり、役割や背景もさらに細かく設定していくなど創造力も広がります。
見立て遊びへのパパママの関わり方
子どもの発想にダメ出しをしない
決めつけた言い方や指示をしてしまうと、子どもの発想を妨げてしまいます。「これは違うのかな?」「ママがこうって言ってた」と自由に想像できなくなる可能性があるので注意しましょう。
子どもが展開に行き詰まっている様子なら、ママが上手に誘導しましょう。ぬいぐるみで遊んでいる子どもには、「こうしたら?」「こうすれば喜ぶよ」という提案ではなく「この子は何が好きなんだっけ?」「何がしたいのかな?」と質問して想像する機会を与えましょう。