年少の子どもが幼稚園に行くときに泣く!理由とフォローのしかた
幼稚園の年少の子どもが登園のときに親と離れたくなかったり、幼稚園での生活に不安を感じたりして泣き出すことはよくあることです。そこで、入園したばかりの子どもが泣き出す理由や、登園のときに泣き出す子どもへの接し方について、体験談を交えてご紹介します。
入園したての3歳児が泣いてしまう理由
ずっと一緒だったママと離れるのがいや
ママと常に一緒にいた毎日から、突然見たことのない人ばかりの集団の中に入っていく不安は大変なものでしょう。そこには、寄り添ってくれる大好きなママもいません。
ずっと一緒だったママと離れるのがいやだと思うのは、子どもの成長にとって大切なことです。このような不安や寂しさは、年齢を重ねていくことで少しずつやわらぎ、自立心が育っていくのです。
子どもは、「泣く」という行動で大好きなママやパパと一緒にいたいという気持ちを表現しています。また、平気な顔をしているような子どもでも、不安な気持ちがまったくないわけではありません。
まだお友だちや先生に慣れていない
子どもにとって、幼稚園は社会生活を学ぶ初めての場所です。お友だちや先生とともに生活をして、それぞれが自分の居場所をみつけていきます。
子どもによっては、ママやパパとタイプが違う先生にすぐには慣れないということも考えられます。一度苦手意識を持ってしまうと、担任の先生に慣れるのはとても難しいことです。
また、幼稚園には個性の強い子どもがたくさんいます。中には自分とは合わない子どももいるでしょう。そんなお友だちがいれば、幼稚園に行きたくないと思うのは自然なことです。
初めてのことばかりで不安を抱えている
子どもにとって幼稚園は未知の場所というだけではなく、これまで経験したことのないようなことが連続して起こる場所でもあります。不安な気持ちになるのが当たり前の環境といってもよいでしょう。
家庭と幼稚園の一番の違いは、毎日がカリキュラムに従って動いていくということです。家庭ではある程度自分のペースで行動ができていたのに、幼稚園では時間によって行動しなくてはなりません。
お着替え一つとっても、家ではゆっくりと着替えていたのに幼稚園ではそれができないですよね。先生やお友だちに急かされてパニックになることもあるかもしれません。
泣いてしまう年少の子への接し方は?
笑顔で送り出して子どもを安心させる
一番大切なことは、笑顔で送り出すことです。始めのうちは泣き出すこともあるかもしれませんが、ママが笑顔で寄り添うことで子どもは安心して登園できるようになります。
また、送り出すときには時間をかけないことも大切です。泣いている子どもをなだめようとして時間をかけてしまうと、子どもはママやパパとなかなか別れられなくなります。
さらに、お迎えに来ることを子どもに伝えることも大切です。幼稚園での生活が終わったら、ママやパパが確実に迎えに来てくれるとわかれば子どもは安心します。
安心するお守りと一緒に登園しよう
安心する持ち物は、子どもによって違います。大好きなぬいぐるみやタオルであったり、おもちゃであったりします。持っているだけで、お気に入りの肌触りがして安心するようですよ。また、大好きなお家のにおいがして心が落ち着くようです。
手作りのキャラクターの形をしたお守りを作って、我が子に持たせているママもいます。帽子にお気に入りのシールを貼るだけで泣かなくなった子どももいるようですよ。
ただし、幼稚園によっては認めていない持ち物もありますので、先生と相談をしてみてください。
幼稚園に行けたらたくさんほめる
幼稚園に行くこと自体がとても勇気のいることです。ですから、たとえ登園のときに泣き出して困らせても、お迎えのときには笑顔でたくさんほめてください。
不安な思いを抱いた子どもは、ママやパパの様子をよくみています。ママやパパにたくさんほめられて抱きしめられた子どもは、前向きな気持ちになって明日もまた頑張って幼稚園に行こうという勇気が沸いてきます。
幼稚園から帰ってきたら、その日にあった出来ごとをたくさん聞いてみましょう。そして、その一つ一つを認め、心からほめてください。
年少の子が泣かなくなったママたちの体験談
子どもの頑張りをほめよう
あるママは、「今日もお友だちとたくさん遊べたんだね。お友だちのお手伝いができたと先生がほめていたよ。すごいね。」などとほめ続けていたら、泣かずに幼稚園に行けるようになったと教えてくれました。
別のママは「頑張っているね。えらいね。」は魔法の言葉だと子育てを振り返って教えてくれました。
子どもにとって、ママやパパにほめられることは最高のプレゼントです。たとえ泣き出したとしても、頑張ったことが認められれば前向きな気持ちが育っていくでしょう。