おじいちゃんは子どもに甘い?子育てを通したよい関係作り
近年は「育ジイ」と呼ばれる、孫育てに積極的なおじいちゃんが増えています。おじいちゃんが子育てに協力してくれるのはありがたい一方、「孫に甘すぎるのでは?」と悩むママもいることでしょう。今回は、おじいちゃんが子育てに関わってくれることのメリットやデメリット、良好な関係作りのヒントをご紹介します。
おじいちゃんとの子育てメリット!
ママに自分の時間が持てストレス発散できる
未就学児を育てる専業主婦のママは、1日中子どもと二人きりで過ごしているという人も多いと思います。子どもはかわいいけれど、自分ひとりの時間が持てないのはストレスになりますよね。仕事をしているママにとっても、疲れて休みたいときにおじいちゃんが子どもを預かってくれれば、自分の時間を持つことができます。
子どもと離れる時間を作ったり、ひとりでゆっくり休む時間を持ったりすることは、ママにとってとてもありがたいことですね。有料の一時預かりなどを利用することを考えると、経済的にも助かるでしょう。
子どもも精神的に安定し情緒が育まれる
親以外の誰かからたくさんの愛情を受けることは、子どもの「自己肯定感」を高めることになります。「自己肯定感」とは、「自分は愛されている」「自分は必要とされている」と感じることです。
幼児期に高い自己肯定感を持った子どもは、精神的に安定し、情緒が育まれ、他者にも優しく接することのできる心を持つことができるでしょう。おじいちゃんから受ける「無償の愛」は、子どもの将来の人格形成にも影響することになるのです。
自分以外の子育ての考えを学べる
その点おじいちゃんから得る情報は、時代が違うとはいえ実体験を基にした信頼性の高いものですね。ママとは時代や性別が違うからこそ、はっとするような考え方が学べるかもしれません。
おばあちゃんから学ぶ子育ての細かなこととは違って、おじいちゃんからは子どもとの関わり方や、手本となる親のあり方など、育児書ではみられないような何かが得られることもあるでしょう。おじいちゃんも、自分に育児相談してきてくれればうれしいかもしれません。積極的に育児に関する話をしてみるのもおすすめですよ。
おじいちゃんとの子育てデメリット
子どもを甘やかしてしまいわがままになる
孫に好かれるため「優しいおじいちゃん」を演じてしまうこともあるでしょう。ママが子どもに必死にご飯を食べさせているときに、「食べたくないのに無理に食べさせたらかわいそうだ」などと横やりをいれてしまうと、子どもは「嫌いなものは食べなくていいっておじいちゃんが言った」などと、わがままになります。
また、孫にねだられついおもちゃやお菓子を買い与えてしまうなど、望めばなんでも買ってくれると子どもに思わせてしまうこともあるでしょう。
昔の子育てを押しつけてくる
子育てに関することは、時代とともに科学的研究が進み、昔と今では考え方も変わってきています。例えば昔は「抱っこしすぎると抱き癖がついてよくない」といわれていましたが、今は「子どもが望むだけ抱っこしたほうが情操教育によい」とされています。
おじいちゃんとしては孫のためによかれと思って言っていることも、ママにとっては「押しつけ」に感じてしまうことがあるようです。
自分の子育てを指摘され関係が悪くなる
子育てについて、おばあちゃんが指摘してくれたときは素直にアドバイスと受け取れたのに、おじいちゃんに言われると「そこまで育児に参加してなかったじゃない…」と思うママもいるでしょう。
おじいちゃんの指摘に納得がいかなくても、好意で言ってくれていると思って「ありがとう」と聞き流すくらいの方がよいのかもしれませんね。
おじいちゃんと子育てを通してよい関係作り
自分の考えや悩みを伝え話し合う
子育てを通してよい関係作りをするポイントは、自分の考えや悩みを素直に伝え話し合うことです。相手との信頼関係を築くには、社会でも親子間でも、しっかりとコミュニケーションをとることが一番の近道といえます。
子育てについてどういう考えを持っているのか、日ごろからこまめにコミュニケーションをとることでお互いを知ることができ、よい関係でいられるのではないでしょうか。