小学校受験を控えて生活習慣は大丈夫?慌てず急がず身につけるコツ
小学校入試では筆記試験だけではなく、面接や行動観察という考査をもうけている学校も多くあります。子どもの普段の様子が出やすく、家庭での生活習慣が学校側にもしっかり見られてしまいます。考査直前に「こんなはずでは…」とならないように、どのような点に日ごろ気をつけていけばよいのかご紹介していきます。
パパやママも一緒に取り組みたい生活習慣
基本的な生活習慣が身についているか確認!
・食事
箸やフォークを正しく使えますか?
食事に時間がかかり過ぎていませんか?
・着衣
衣服の着脱はできますか?
ボタンのかけ外しはできますか?
・清潔
うがい手洗いはできますか?
お風呂に入れますか?
・排泄
トイレに行けますか?
・睡眠
十分な睡眠がとれていますか?
これらのことを大人の手を借りることなく、子どもが自分だけの力でできるようにすることを目指していきます。もちろんすべてができないとダメということではなく、あくまで「年齢に応じた」自立を促すことが大切になります。
家族みんなが早寝早起きでお受験に臨もう
平日は子どもは幼稚園や保育園、パパやママは仕事があるため自然と早起きする家庭は多いでしょう。しかし休日はどうでしょうか。もしも家族で昼過ぎまで寝ているということであれば、ここから見直していきましょう。
遅く起きると朝食を食べる時間がない、トイレにいく時間が不規則になる、夜寝る時間が遅くなるなど、よいことがありません。可能な限り平日と同じ時間に起きましょう。
睡眠はリズムが大切です。せっかく早起きのリズムが子どもに身についてきているのに、休日のたびにこれをリセットしてしまうのはもったいないことです。ここは家族みんなで早寝早起きを心がけましょう。
言葉や身の回りのことを丁寧にする習慣を
とはいえ男女の違い、持って生まれた性格などでどうしても個人差は出てきてしまうでしょう。だからこそ時間をかけて習慣になるよう繰り返すことが大切です。
子どもはママやパパなど周りの大人たちを実によく観察しています。乱暴な言葉づかい、荒い動作などが目についたときはまずママやパパの行動を振り返ってみましょう。
相手の目を見て物を渡す、物を受け取ったら笑顔で「ありがとう」と言うなど、当たり前のことをまずはママやパパが丁寧にしていきましょう。小さな積み重ねが、やがて子どもに大きな成果となって表れてきますよ。
挨拶がきちんとできるのは基本中の基本!
どういうときに挨拶できないのか知ろう
人見知りや場所見知りをする子どもは、相手に聞こえるように声を出すことが恥ずかしくてできないことがあります。挨拶したいとは思っていても、勇気を振り絞らないとできないタイプの子どももいます。
恥ずかしがっている子どもに対して「どうして挨拶できないの」と叱っては余計に委縮してしまいます。「ママと一緒にご挨拶しよう」と誘い、たとえ小さな声でも挨拶ができたらたくさん褒めましょう。子どもの自信になりますよ。
もう一つは「気づいていない」ケースです。ほかのことに集中している場合、挨拶をすべき場面にあっても気づかないことがあります。「ご挨拶しようね」と優しく促しましょう。
家庭での明るい挨拶習慣を徹底しよう
大切なのは子ども自身が「挨拶っていいな」「楽しいな」というポジティブな気持ちを持つことです。まずは家族の間で明るい挨拶を習慣にしていきましょう。
朝起きたら「おはよう」、家をでるときは「行ってきます」、帰ってきたら「ただいま」。そうした日常の挨拶をママやパパも含めた家族全員で徹底しましょう。ここで気をつけたいのが、挨拶は明るく元気にするということです。
「ありがとう」や「どういたしまして」、「ただいま」や「おかえりなさい」など、笑顔で挨拶をかわすと気持ちがよいことを伝えましょう。
絵本から挨拶のやり方や大切さを知ろう
絵本を読みながら「こういうときはどういうご挨拶をすると思う?」と子どもに聞いてみましょう。また実際に自分が同じシチュエーションになったときに「絵本みたいだね!」と子どものほうからいってくるかもしれませんね。
「ご挨拶された人はどんな気持ちかな?」と挨拶がもたらす効果について子どもと一緒に考えてみるのもおすすめです。「にこにこしてる」「楽しそう」。そんな言葉が子どもからでてくれば、きっと自分もやってみようと思えるはずです。
所作を美しく見せる指先の器用さを育もう
幼いころから楽しみながら身につけよう
どれほど美しい蝶々結びができたとしても、服のボタンをかけるのも靴を履くのもすべてママがやってしまっているのでは意味がないのです。「自分のことは自分でする」ために、指先の器用さを育むと考えましょう。
ママがやったほうが早いからと手を出してばかりいては、いつまでたっても自分でできるようにはなりません。かといって、いきなり「自分でやりなさい」と突き放すのも考えものです。
「できるかな?」「すごいね!」と褒めながら、少しずつでも自分でやれるように導いていきましょう。