1歳児のご飯の食べ方や特徴とは?手づかみ食べとスプーンの練習方法
1歳になってくると、子どもは離乳食から徐々に幼児食に移行していきますよね。どのくらいの食事を用意したらよいのか悩むところです。手づかみ食べなど1歳児のご飯の食べ方や食事の量、固さをはじめ、スプーンやフォークの練習に便利なアイテムなどをご紹介します。
1歳児の食事量や固さなどの特徴を知ろう
離乳食完了期、1歳からの食事量の目安
1回の食事で目安となる食事量をみていきましょう。
主食となるご飯は、やや柔らかめの軟飯の場合は90g、普通に炊いたご飯なら80gで、子ども用のお茶碗でかるく1杯くらいです。
野菜や果物は1回当たり40g~50gで、生のほうれん草2~3茎を茹でて株元を捨てたくらいの量が目安です。
肉や魚など動物性のたんぱく質は15gが1回分の量で、市販の肉団子が1個分に相当します。卵なら全卵の半分くらいになりますよ。
歯ぐきでも噛める固さから少しずつ固く!
1歳になったばかりのころは、米1に対して水2~3の量で炊いた軟飯の固さが目安となります。軟飯は歯ぐきでも噛めるくらいの固さにしましょう。1歳半でも大人が食べる白米と同じくらいの固さではまだ食べにくいことは否めませんが、いつまでも食べやすい柔らかな食事にしてしまうと、噛む力が育ちにくくなります。
軟飯に少し歯ごたえのあるきのこや海藻などを混ぜ込み、少しずつ固いものを噛んで食べられるようにします。こうすることで自然と噛む力が育っていきますよ。
おやつの時間は1日2回程度で量にも注目
おやつの目安は1日2回程度になります。朝ごはんと昼ご飯の間、昼ご飯と夜ご飯の間にそれぞれ1回ずつが理想的ですよ。
ママにとっておやつといえば、おせんべいやクッキーなど嗜好性が高いものをイメージしますが、1歳児にとっておやつは補食ですので、おにぎりやサツマイモ、果物、野菜スティックといった自然の食材がおすすめです。冷たいものよりは常温や温かいものがよいですね。
1回の食事量の1/3~1/4くらいが目安となります。おやつでお腹いっぱいにならないように、食べる量には注意しましょう。
1歳から始める手づかみ食べのコツや魅力
手づかみ食べは五感や手先の発達を促す!
手づかみ食べをすることで、食べ物の温度や固さ、触感、においなどを感じとりながら食事をするため五感が発達します。目で見て手を食べ物に伸ばし、口元に運んで食べるという一連の動作を行う必要があるため、手先の発達を促します。
強く握ると食べ物がつぶれてしまうといった力加減も学んでいけます。一回に自分の口にどのくらいの大きさのものが入るのか、どのくらいの量が入るのか、さらに自分のペースで食べる楽しさも感じられるようになりますよ。
子どもが手づかみしやすいものを選ぼう
さつまいもや大根といった根菜類をスティック状に切って茹でたり蒸したりしたものなら、柔らかくても手づかみしやすく、手もべたつきません。蒸しパンや食パンの白い部分をスティック状にしたものもおすすめですよ。
あまりに小さく切ってしまうと、のどに詰まる心配もあるので注意が必要です。握りにくくもなるため、子どもがつかみやすい大きさに切り揃えるとよいですね。
食べこぼし対策をして片付けを楽にしよう
手づかみ食べを始めれば汚れるものと割り切って、あらかじめ食べこぼし対策をしておくと片付けだけではなく気分も楽になりますよ。
食事椅子の下には新聞紙やレジャーシートなどを敷いておくと床の汚れを防げます。新聞紙ならそのまま丸めて捨ててしまってもよいですね。食事を大きめのトレイに乗せておけば、コップを倒してしまったときもテーブル全体がぬれずに済みますし、汚れてもトレイごと洗えばよいので楽ですよ。