しつけでつい手が出るママ必読!叩かずに子どもをしつける心がけとは
子どもにしつけをする際に、イラッとしてつい手が出てしまい困っていませんか?叩くことはよくないとわかっていながらも手が出てしまう場合、どうしたら叩かずに子どもに対応することができるのでしょうか。今回は叩かずに子どもをしつけるには、ママがどのようなことを心がけたらよいのかご紹介します。
子どものしつけについての基本知識
子どものしつけは0歳から始めるのが基本
子どものしつけは生まれてからすぐに始めるのが基本といわれています。赤ちゃんを抱っこして見つめ、声をかけて基本的信頼感という親子の絆を作り、しつけをするための土台作りから始めていくのです。土台がきちんとできていて初めて、そこに体験したことが積み重なっていくのでしょう。
ママやパパは育児をしながら親子の絆を深め、子に生きていくために必要なことを学ばせていくのです。この親子の絆があるからこそ、ママが教えることを子どもは吸収していってくれるのですね。まずは、信頼関係を築くことから始めてみましょう。
ここだけは押さえたい!しつけのポイント
まずは、食事のマナーです。離乳食が始まったころは、まずは食に興味を示して食べることを大事にしましょう。それから、きちんと座るなどの食事マナーの基本に意識を向けて行けるとよいですね。。
また、生活習慣を身につけることも大切です。挨拶をする、排泄をする、片付けるなど基本的な生活に必要なことを学んで社会性も身につけていきます。何をしたら危ないのか、危険な場所や行動を教えていくことも自分の身を守るために必要ですね。
友だちと遊ぶようになったら、人とのかかわり方でのマナーも教える必要が出てきます。集団生活を送る上で大切になるでしょう。
「ダブルバインド」には注意が必要
例えば、公園に遊びに行ったときに、ママが「もう帰ろう」と声をかけても「まだ遊ぶ」と言い続ける子どもに、「ママはもう帰っちゃうよ」と言うことはダブルバインドに当たります。
このような言い方は、子どもにしてみれば「ママの言うことに従わないと、あなたを見捨てるよ」と言われているのと同じことになり、子どもは不安を恐怖を抱きます。親の言うことを聞かせたいときに何気なく言ってしまいがちですが、注意が必要です。
しつけと体罰の関係性と子どもへの影響
約6割の親が叩くことは必要と思っている
言うことをきかないとき、悪い行動をやめさせたいときなどに叩くという意見が多かったようです。叩くと即効性があって行動が変化するかもしれませんが、子どもの成長にはよい影響を与えないといわれています。
3歳半ごろまでによく叩かれた場合は、成長してから問題行動を起こすリスクが高くなるという研究もあるようです。叩かれれば、子どもは痛くて恐怖を覚えて言うことを聞くでしょうが、そこには不安や恐怖しか残らず、子どもの心の発達に影を落としてしまいます。
しつけで子どもを叩いてしまう理由
ママにとってわが子は可愛く大切な存在ですよね。「大切だからこそ危ないことをしてほしくない」「言っていることをわかってほしい」と思っているのに、何度言っても聞いてもらえないとなったら、不安や戸惑い、焦りという複雑な感情がわき出て、ママ自身が自分の感情をコントロールできなくなって手が出てしまうのでしょう。
または、心や時間に余裕がないと、つい突発的に手が出てしまうこともあるかもしれません。常に余裕があって寛容な心で対応できればよいですが、家事に育児に仕事にと常に忙しくしているとなかなか余裕を持つことも難しくなってしまいますね。
体罰は子どもの脳を委縮させることも
ある研究によると、激しい体罰を受けると脳の感情をコントロールする前頭前野が萎縮し、言葉の暴力を受けることで声や音を知覚する聴覚野が変形することが報告されています。体罰は脳の働きまで影響をおよぼすのですね。
具体的には、友だちに暴力を振るう、人に甘えられず心を閉ざす、親に対して恐怖心や憎悪が生まれるなどの変化もあるかもしれません。しつけ自体は子どもにとって必要なものですが、それを叩いて行うことは子どもにとって悪影響の方が多いことから、叩くこと以外の方法でのしつけが必要となってきますね。
叩かないしつけをするために心がけたいこと
感情が爆発する前に一呼吸置いてみる
子どもに対してイライラして我慢ができないと思ったときは、深呼吸をしてみる、その場から離れてひとりになるなどをしてクールダウンを心がけましょう。物理的な距離を置くことで落ち着くことができますよ。
どんなに怒っていて叩きそうになっても、ギュッと抱きしめて話をしているうちに落ち着けるかもしれません。感情のままに怒ったり、叩いたりしても、子どもの行動の根本は変わりません。そう思って心を落ち着けましょう。