赤ちゃんの髪の毛と栄養との関係は?遺伝との関係や心がけたい食生活
生まれてきた赤ちゃんの髪が極端に少なかったり、逆立っていたりすると不安を感じるママもいますよね。ほかの赤ちゃんと髪の様子が違うのは、母乳や離乳食などによって栄養が足りないからではないかと思うママもいるかもしれません。ですが、赤ちゃんの髪は実際には「産毛」で徐々に生え変わるため心配はありませんよ。
赤ちゃんの髪の毛の量に個人差がある理由
生まれたての赤ちゃんは産毛に守られている
頭部以外にもお腹の中の赤ちゃんの体は産毛でおおわれています。これは、まだ薄くて弱い皮膚を守るための「胎脂」が剥がれ落ちるのを防ぐ役割があるためです。つまり、産毛によって守られていることになりますね。
妊娠32~36週くらいになると、肌も強くなってくるため産毛が徐々に抜け落ちていきますが、早産などで早めに生まれてくると産毛が抜ける前に生まれるため、毛深く生まれてくるといわれていますよ。
産毛の抜け落ちが落ち着くのは、3~4歳くらいになるころだそうです。
大人の毛への生え変わりは1歳前後から
産毛が抜け落ち、大人と同じような髪質へと頭髪が変わるのはおおよそ3~4歳くらいなので、この間は赤ちゃんの髪質は安定しないことになります。4歳くらいまで髪が少ないと感じていた子どもが、いつの間にか一気にフサフサになっていたということもあります。
産毛の間は、毛も細く柔らかなので色も淡く見えます。成長するにつれて毛もしっかりとして色も濃くなっていきますので、ママは必要以上に心配しなくても大丈夫ですよ。
赤ちゃん髪の毛と遺伝の関係とは
生まれてきた孫をみて、自分の髪質のせいとおじいちゃんやおばあちゃんが言うようでしたら「関係がないみたいよ」と優しく伝えてもよいですね。
遺伝が関係してくるのは、産毛の状態から大人と同じような髪や体毛にきちんと生え変わってきてからとなります。また、髪質は遺伝だけではなく生活習慣や食生活でも変わるため、一概に遺伝だけで決まるわけではないことも忘れないようにしましょう。
髪を剃ると丈夫な毛が生えるという話もありますが、実際には関係はないそうです。
髪の色やヘアスタイルにまつわる心配事
赤ちゃんの髪の色が薄い理由とは
ですが、赤ちゃんの髪が細かったり色が薄かったりするのは、栄養不足だからというわけではありません。先述のとおり、生まれたばかりの赤ちゃんの場合は産毛なので、まだ細く色も薄い状態がほとんどです。
母乳やミルクをしっかりと飲んでいて、瞳がこげ茶や黒で皮膚も一般的な肌色の状態であれば、大きな問題はありません。成長にともない、髪が生え変わってくるまでは赤ちゃんの髪の色が薄くても過度な心配をしなくても大丈夫ですよ。
赤ちゃんの髪が逆立つ理由とは
細くて軽い産毛は、大人の髪のように重みがありません。重力の影響を受けにくいため毛が生える向きのまま伸び、逆立って見えるのです。
また、静電気によって毛が逆立つこともあります。大人の髪と違い、赤ちゃんの産毛は保水力がなく乾燥しがちです。さらに寝ていることも多いので、産毛とママやパパの服や寝具などが擦れあい静電気が起こり逆立つこともあります。
子どものころに下敷きを髪にあてて擦ることで、髪を逆立てる遊びを行ったことがあるママやパパもいるのではないでしょうか。それと同じです。
くせ毛は成長につれて変化することも
赤ちゃんの産毛は細く弱いため、ちょっとしたダメージでクセが強くでてくることがあります。寝ている時間も多く、寝ている間につく寝ぐせがくせ毛に見えているだけ、というケースもあるようですよ。
ママやパパがくせ毛という場合には、遺伝的にくせ毛になる赤ちゃんも多いようです。直毛のイメージがある日本人ですが、実は約半数がくせ毛の持ち主なので、赤ちゃんがくせ毛でも不思議ではありません。髪に生え変わり毛に重量が出てくると、直毛状態になるケースも多いようです。