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1歳だけれどまだ指しゃぶり。指しゃぶりをする理由と卒業する方法

1歳だけれどまだ指しゃぶり。指しゃぶりをする理由と卒業する方法

子どもが1歳になったけれど、まだ指しゃぶりをしているというママもいるでしょう。指しゃぶりは見ている分には可愛いのですが、あまり長く続けていると健康に悪影響を及ぼすこともあります。そこで今回は1歳児の指しゃぶりの原因と理由や健康への影響、上手に卒業するコツなどについてお話しします。

1歳児の指しゃぶりの原因と理由とは?

指しゃぶりは哺乳(ほにゅう)反射の一つ

指しゃぶりは、赤ちゃんがママのお腹の中にいたときから始まっていることもあります。これは「哺乳反射」といって、生まれてすぐに母乳で栄養を取るために必要な、原始反射の一つです。哺乳反射には四つの種類があります。
  • 探索反射…口のまわりに触れたものの方へ顔を向ける(おっぱいを探すため)
  • 捕捉反射…口の周りに触れたものをくわえようとする
  • 吸綴(きゅうてつ)反射…口に入ったものを吸う
  • 嚥下(えんげ)反射…口に入ったものを飲み込む
赤ちゃんは生まれる前からママのおっぱいを飲む力を持っているのですね。指しゃぶりは、この原始反射の中でいう「吸綴反射」によるものです。手を動かしているうちにたまたま口に当たったので、くわえて吸ってみたというわけですね。

お腹が空いたときや眠いときにしてしまう

原始反射として始まった指しゃぶりですが、成長するにしたがって理由も色々と変化していきます。1歳ごろはまだママのおっぱいや哺乳瓶でミルクを飲んでいる赤ちゃんも多いですよね。

指しゃぶりすることで、お腹が空いていることをアピールしたり、ミルクを飲む準備をしたりしていると考えられます。すでに卒乳している子どもでも、「お腹がすく」=「ミルクを飲む」というくせがついているので、なんとなく指しゃぶりしてしまうのでしょう。

また、眠たいときに指しゃぶりする子どもも多いようです。ママのおっぱいを飲みながら寝るのが大好きなので、眠くなると自然と口さみしくなって指しゃぶりしてしまいます。リラックスして眠る体制を自分でつくっているのですね。

心を落ち着かせるための指しゃぶり

1歳児がする指しゃぶりには、心を落ち着かせる効果があるということがわかっています。ママの姿が見えなくなると、寂しさを紛らわせるために指しゃぶりを始めるという子どももいます。

ただし1歳児くらいでは、指しゃぶりをしているからといって、精神的に不安定になっているというわけではないので、あまり心配することはありません。指しゃぶりをしているときは、もしかしたら寂しいと感じているかもしれないので、スキンシップを多めに取るとよいでしょう。

1歳になると、乳児期に原始反射としておこなっていた指しゃぶりとは意味合いが違ってきます。子どもが自分で安心する方法を実行しているというのは、素晴らしい成長のあかしですよね。

指しゃぶりを長く続けるとどうなる?

続けていると歯並びやあごの発達に影響する

1歳児の指しゃぶりが歯並びの悪さに直接影響することは、あまりないといわれています。しかし、指しゃぶりがくせになり、4、5歳ごろになっても続くようだと、噛み合わせに影響があるかもしれないので注意が必要です。

幼児期後期以降の子どもの指しゃぶりは、出っ歯やすきっ歯の原因になることがあります。見た目がよくないという以外にも
  • 食べ物がうまく噛めなくて食事がとりにくくなる
  • 発音が舌足らずになる(特に「タ行」、「サ行」)
  • 口呼吸になり、口腔内に雑菌が入りやすくなる
  • ボーっとすると口が開いてしまう
  • 舌の位置が通常よりも下がり、咀嚼(そしゃく、噛むこと)や嚥下(えんげ、飲み込むこと)がしにくくなる
など、日常生活にも悪影響をもたらす恐れがあります。

汚れた指をそのまま口に入れるので不衛生

1歳児くらいだと「汚い」という概念をまだ持っていないので、公園で泥だらけになった手でも、爪にクレヨンが詰まった手でも、そのまま口に入れてしまいますね。

潔癖気味のママは気になって仕方がないかもしれませんが、よほど衛生的に問題があるという状況でなければ、手の汚れが原因で具合が悪くなることはあまりないので、心配しすぎる必要はないでしょう。

ただし、細菌感染などを予防することは心がけたいですね。児童館などでほかの子どもが舐めたおもちゃを触ったときは、さっと手を拭くようにするとよいでしょう。基本的には、外から帰ったら手を洗う、爪はこまめに切る、といったことで十分です。赤ちゃんのデリケートな手を除菌しすぎないように注意してくださいね。

指にタコができてしまい化膿することもある

眠いときや不安なときだけでなく、クセになってしまって特に理由もなくいつも指しゃぶりをしてしている場合、指に「タコ」ができてしまうことがあります。タコは皮膚に継続的な刺激を受けることで、角質層が厚くなった状態のことをいいます。

1歳ごろは前歯が生え始めている子どもも多い時期。指に歯が当たってタコになってしまう可能性があります。タコは指しゃぶりをやめれば自然と消えていくのであまり心配しなくても大丈夫ですが、まれに皮膚が硬くなり過ぎて割れてしまい、そこからバイ菌が入って化膿してしまうことがあるようです。

指しゃぶりでできたタコを「吸いダコ」ともいいますが、もし化膿してしまうほど悪化したときは、皮膚科を受診するようにしましょう。
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