乳児の便秘に砂糖水が効く?砂糖水の作り方と飲ませ方について
乳児の便秘に砂糖水が効果的といった話を聞いたことがあるママもいるかもしれません。便秘になると子どもも苦しいですし、何とかしたいと思うママも多いはず。そこで今回は砂糖水は便秘に効くのか、その作り方や飲ませ方、砂糖水と合わせて試したい便秘解消法などについてお話しします。
砂糖水は便秘に効くの?どう作ればいい?
砂糖水は腸内の便を軟らかくしてくれる
その集まった水分によって、便がだんだんと軟らかくなり便秘を解消することができるという仕組みです。これは市販されている大人用の便秘薬も同じです。
小児科や市販の便秘薬、浣腸などでも便秘の解消はできますが、なるべく薬には頼りたくないママもいるでしょう。そこで、赤ちゃんになるべく負担やストレスをかけずに便秘を解消できる方法として、まず手始めにおうちで安全かつ簡単にできる「砂糖水」をためしてみてはいかがでしょうか。
濃度に気をつけて!砂糖水のつくり方
【つくりやすい分量】
1.水を10分ほど煮沸させてから60度くらいに冷まし、100mlの白湯をつくる。
2.糖類を5g(水の5%分)はかり白湯に混ぜて溶かす。
3.人肌の温度まで冷ます。
水道水には、残留塩素(カルキ)が含まれていますので、胃腸が未発達の赤ちゃんに飲ませる場合は、残留塩素(カルキ)を取り除くために必ず10分ほど煮沸をしましょう。
ミネラルウォーターを使用する場合は、カルシウムやマグネシウムの量が少ない軟水をえらぶと赤ちゃんに負担をかけずに済みます。中には殺菌処理がされていないものもありますので、ミネラルウォーターでも煮沸すると安心です。
きび砂糖や黒糖は?使う砂糖の種類
そして、1番おすすめなのは野菜などから作られるオリゴ糖といわれています。オリゴ糖は善玉菌を増やす役割をしてくれるので、腸内環境を整えてくれるのです。市販されているオリゴ糖には人工甘味料や砂糖など添加物を含むものがありますので、原材料を確認し高純度のものを購入するといいでしょう。
一方、はちみつやきび砂糖、黒糖には加熱しても死滅しないほど強い耐久性と毒性をもった「ボツリヌス菌」という菌が含まれている可能性が高く、免疫力が弱い1歳未満の赤ちゃんが摂取すると「乳児ボツリヌス症」という病気になってしまうことがありますので避けましょう。
知りたい!砂糖水の飲ませ方や注意点
砂糖水はいつから飲み始めてもいいの?
もちろん、離乳食を食べだしたら便秘になったという赤ちゃんにも飲ませることができます。その頃ですと歯が生えてくる子も多いので、飲ませたあとは歯みがきをしてあげてくださいね。
いつ飲み始めてもいい=赤ちゃんでも大丈夫な材料で作った砂糖水ということがポイントです。また、5%の濃度ではほんのり甘みを感じる程度で、甘みに慣れてどんどん欲しがるようなおそれは少ないのですが、砂糖を大量に摂取すると腎臓に負担をかけてしまうともいわれています。濃度とあげる頻度に気をつけてうまく利用しましょう。
いつ?どれくらい?飲む量や回数
タイミングは、外出後や体を動かした後、お風呂上がりなど汗をかいて水分不足になりやすいときに1日2~3回を目安にあげてみるといいでしょう。量は1回で20~30mlが目安です。
残った砂糖水は、唾液が混ざると傷みやすくなるので、ひとくちでも赤ちゃんが口をつけたものは処分してくださいね。また、飲む前に分けた分は冷蔵庫で保存できますが、何日も保存することは衛生上あまりよくないので気をつけましょう。
砂糖水を使うときの注意点
また、薬のように朝・昼・晩と回数を決めたり毎回同じ量を飲ませなければいけない、というものでもないので、赤ちゃんが嫌がったら無理に飲ませようとせず、少しずつスプーンやスポイトで試してみるなど、赤ちゃんの様子をみながら与えてあげてくださいね。
どうしても便秘が解消しない場合や、明らかに水分不足での便秘ではない場合は医師の診察を受けましょう。