ママが気になる花粉症の症状とは?風邪との見分け方や対処法について
毎年春先になると、花粉症が気になるというママも多いことでしょう。花粉症の症状は風邪とも似ているので、くしゃみをしてもどちらなのか見分けにくいですよね。そこで今回は、花粉症の原因と風邪との違い、花粉症への対策や予防処置などについてお話しします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
家族もなっている?花粉症の原因とは
花粉症とは過剰な免疫反応が原因
花粉症はどうして起こるのか、ご存知ですか?その仕組みについてお話ししますね。まず、空気中に舞っているスギやヒノキの花粉を吸いこむと鼻の粘膜に付着します。
すると体内でこれらの異物に対して抗体が作られ、マスト細胞と呼ばれる細胞とくっつきます。そしてまたアレルゲンとなる花粉が侵入してくると、このマスト細胞からヒスタミンを主とするアレルギー誘発物質が分泌され、くしゃみや鼻づまりなどといったアレルギー症状を引き起こすのです。
このように、花粉症は過剰な免疫反応が原因で起こるのですね。
目や鼻のつらい症状が起こる原因
まず花粉の粘膜が目にくっつくとアレルギー誘発物質が目の血管を刺激し、血管が拡張されるので、目が充血します。さらに知覚神経を刺激するのでかゆみを感じ、涙腺神経が刺激されることにより、涙が出てくるのです。
また、アレルギー誘発物質が鼻の知覚神経を刺激することにより、くしゃみ中枢が反応してくしゃみを起こし、同じく刺激された分泌腺からは鼻水が流れてきます。さらに、鼻道の形成に関与している鼻甲介が刺激されることにより、鼻の内部が炎症して腫れてしまい、鼻づまりが起こるのです。
花粉症が増える原因は食生活にも
まず、昭和30年代、建築資材として使うために多くのスギが植林されました。しかしその後、時代とともに建築資材としてのスギの価値が下がり、現在、伐採されることなくそのまま放置されています。こうしてスギ花粉の飛散量が増えているのです。
さらに時代とともに日本人の食生活が高タンパク質になってきたことも理由として挙げられます。高タンパク質の食事は、免疫反応を高めるためにはとても大切ですが、同時にアレルギー反応も高めてしまうという欠点があるのです。このような食生活の変化も、花粉症患者が増えている原因となっています。
ママが気になる花粉症と風邪の違いとは?
ただの風邪かも?と勘違いしやすい
特にまだ花粉症にかかったことがないママやパパの場合は、最初はその違いに気がつきにくいようです。花粉症に慣れてきて症状が現れると「あ、これは花粉症だな」と見分けがついてくるといわれています。
花粉症の症状が見られたら、できるだけ早いうちに対策をとることが大切です。風邪と花粉症の違いをしっかりと判断して、体を労わるようにしたいですね。風邪も花粉症も、その症状が悪化してしまうと、ママもつらくなってしまいますよ。
鼻水、くしゃみや目のかゆみの違いを確認
まずくしゃみですが、風邪の場合は2~3回程度立て続けに出るだけで一旦治まるものの、花粉症の場合は10回ぐらい連続してくしゃみが出ることが多いようです。鼻の粘膜に付着した花粉を外に出そうとして起こるので、くしゃみがなかなか止まらないということもあります。
また、花粉症のときの鼻水は、風邪のときに比べ透明でサラリとした状態です。粘り気のある鼻水や色の濁った鼻水が出ることはありません。
風邪のときは目にかゆみを感じることは滅多にありませんが、花粉症になると目のかゆみを訴える人が多いです。くしゃみや鼻水とともに目のかゆみを感じたら、花粉症である可能性が高いといえるでしょう。
子どもも発症?風邪と花粉症の見分け方
子どもに花粉症の症状が見られても、幼い子どもの場合、まだ自分で上手に症状を説明することができないためそばにいるママが注意して観察する必要があります。
すでにお話ししたような風邪と花粉症の違い以外にも、子どもの場合、花粉症であるにも関わらず発熱したり、咳やのどの痛みを訴えたりすることもあるので注意しましょう。毎年同じ時期に似たような症状を示している場合は、花粉症の可能性が高くなります。
判断に困った場合は、小児科や耳鼻科に相談するようにしましょう。必要な場合にはアレルギー検査をしてくれることもありますよ。
花粉症の対策や予防処置を知ろう
症状があったら耳鼻科か内科を受診しよう
花粉症による鼻水や鼻づまりはアレルギー性鼻炎の一種であり、耳鼻科の診療範囲です。同時に目のかゆみがある場合、眼科へ行こうか悩むかもしれませんが、耳鼻科でアレルギー症状向けの点眼薬を処方してくれることもあるので、まずは耳鼻科に行くようにしましょう。
花粉症はアレルギー反応の一種なので、内科でも受診が可能です。特に花粉症の季節になると耳鼻科に患者が集まり、待ち時間が長くなることもあるので、最初から内科に行くのもよいでしょう。子どもが受診する場合は、小児科でも大丈夫ですよ。