子どもにおもちゃを与えすぎ?与えすぎのリスクと減らす方法
あまり買い与えないようにしているつもりでも、いつの間にか増えてしまうのが子どものおもちゃ。しかし、「おもちゃを与えすぎているけれど大丈夫かな…」と不安に思うパパやママも多いでしょう。子どもにおもちゃを与えすぎることで考えられるリスクや、おもちゃを減らすための方法について一緒に学んでみませんか。
おもちゃを与えすぎるリスクはある?
忍耐力が身に付かなくなり、飽きやすい
例えば、子どもが駄々をこねるたびに親がおもちゃを買い与えている場合、子どもは「欲しいものはなんでも手に入る」という風に学習するでしょう。我慢することを教えなければ、子どもの自制心は育ちませんから、忍耐力が身に付かなくなってしまいます。
また新しいおもちゃを次から次へと与えられると、子どもはどうしても目移りしやすく、一つの遊びに集中することが少なくなります。集中力が途切れがちだと、子ども自身も落ち着かなくなるので、常に新しいおもちゃを欲しがるようになってしまうそうです。親がおもちゃを与えすぎていると、子どもは飽きやすくなるのかもしれないですね。
お金の大切さがわからなくなる
もし、親が子どもの欲しがる物をなんでも買い与えていたら、子どもは物を買ってもらうのが当たり前だと学習してしまいますから、お金の大切さがわからなくなります。お金の大切さを知らずに育つと、大人になったときに子ども自身が苦労してしまうはずです。
親が一生懸命に働いた対価としてお金をもらっていることや、お金の価値について、パパやママが子どもにしっかりと教えてあげてください。生きていく上でお金が必要不可欠なものだとわかれば、子どもも少しずつお金の大切さを理解してくれるでしょう。
なにかを生み出そうとする創造性がなくなる
アメリカの大学が行ったある心理実験の結果では、多くのおもちゃで遊ぶ子どもよりも、少ないおもちゃで遊ぶ子どもの方が、創造的になれるということがわかったそうです。
子どもは本来、想想力豊かですから、おもちゃ一つでも上手に工夫して遊ぶことができます。しかし、たくさんのおもちゃがある環境の中では、想像力を働かせなくても遊べますから、子どもはなにかを生み出そうとしなくなります。
子どもの創造性を育てるためにはおもちゃをたくさん与えるよりも、遊び方を工夫させることの方が大切なのかもしれませんね。
子どものおもちゃを減らすアイデアを紹介
増えすぎたおもちゃを処分する基準を持とう
多すぎるおもちゃを気にしたり、収納に困ったりせず済むように、おもちゃを処分する基準を作っておきましょう。
例えば…
・成長の節目に合わせる
・収納場所に合わせる
・新しいおもちゃが増えたとき
・子どもの興味がなくなったとき
子どものおもちゃには買ってもらったときの大切な思い出もつまっていますから、ママが勝手に処分すると子どもは傷ついてしまいます。処分するときには子ども自身に、残すのか・捨てるのかを判断させてあげてくださいね。
常に遊ぶおもちゃを厳選しよう
「子どもにとって本当に必要なのかどうか」親がきちんと判断しなければ、おもちゃは際限なく増えてしまいます。おもちゃを増やしすぎないためにも、遊ぶおもちゃを常に厳選しておくことが大切です。
また遊ぶおもちゃを厳選した場合、子どもには次のような効果が期待できるようです。
例えば…
・少ないおもちゃで遊ぶ工夫をしたり、応用したりして遊び方を広げられる
・おもちゃを大切に扱うことができる
・おもちゃの片付けが自然とできるようになる
子どもだけでなく、親にとっても嬉しいことばかりですね。
おもちゃ以外の遊び方を取り入れてみよう
〈おすすめの遊び道具〉
・新聞紙
丸めてボール代わりにすれば、ボール投げやサッカーなどもできます。またビリビリに破って遊ぶだけでも子どもは楽しいようですよ。
・ハンカチなどの布類
人形やぬいぐるみのお布団にしたり、体に巻き付けてドレス代わりにしたりと、おままごとが楽しくなります。
・段ボール箱
大きめの箱なら子どもが入って遊ぶこともできますし、小さな箱は宝箱にしてもよいですね。
おもちゃを使う以外の遊び方を取り入れていけば、子どもも必要以上におもちゃを欲しがらなくなるでしょう。
おもちゃを買うときに注意することは
おもちゃを買うのは特別なときにしよう
おもちゃを買うときには、あらかじめ買うときのルールを作るなどして、親も必要以上に買い与えないようにすることが大切です。
「おもちゃを買うのは特別なときだけ」という風に家庭の中でルールを決めておけば、子どもも初めから買ってもらえないとわかっているので、むやみに欲しがるといったことが少なくなるはずです。
また子どもがおもちゃを欲しがって駄々をこねたとしても、家族で決めたルールがあれば、親も「買わないって決めたでしょう」と衝動買いを防ぐことができます。おもちゃを買うときには、子どもも真剣に欲しい物を選ぶようになってくれるでしょう。