妊娠中のカラーやパーマはOK?妊婦さんにまつわるママ美容師の体験談
現在、美容師をしながら2歳半と1歳の娘の年子育児に奮闘している私ですが、妊娠中も予定日の2週間前まで美容院で仕事をしていました。妊娠中の美容院利用は「行っても大丈夫なの?」と悩む方も多いので、ここでは、妊娠中に美容院で働いていて気づいたことや、美容院を利用する上で気をつけたいことなどをご紹介します。
妊娠中の方からよくある質問
妊娠中はカラーやパーマはダメ?
妊娠中のカラーやパーマは、基本的におこなっても大丈夫です。しかし、妊娠中はお肌がかぶれやすいので(たまに生理前や生理中でもかぶれる方がいる)、お肌が弱い方は控えたほうがよいでしょう。
とくに、ハイトーンカラーはお肌への刺激がどうしても強くなるので、かぶれる可能性が高くなりますよ。私は妊娠中でも気にせずに毎月やや茶色になるようなカラーをしていましたが、肌トラブルや赤ちゃんへの影響もなく出産できました。
妊婦が美容院に行くのは迷惑?
しかし、妊娠中は体調が不安定なので、予約していた当日に体調が悪いときはキャンセルしたほうがよいでしょう。体調が悪いときに美容室など、慣れていない場所に行くと貧血を起こしたり、気分が悪くなったりする可能性があります。
急な体調不良に対応できないスタッフもいるので(出産を経験していないと妊婦の体調不良には気づきにくい)、体調がよい日に予約を入れましょう。
つわりがあるときでも行っていいの?
しかし、私の経験したつわりは完全に「いいえ」のほうでした(笑)美容院で働いていると色々な薬の匂いがしますよね。とくに、縮毛矯正の薬は匂いがきつく、匂いを嗅いだだけで毎回気分が悪くなって大変でした。
妊婦さんの中にはシャンプーの香りでも気分が悪くなる方もいるので、つわりのときは控えたほうが安心でしょう。自分はカットだけの予約でも、ほかの席の方がパーマやカラーをすると匂いがお店中に充満するので注意が必要ですよ。
妊娠中に美容院を利用するときやっておきたいこと
妊娠中だと予約のときに伝えておく
お客様からすれば「どうして妊娠中と言わなければならないの?」と思うかもしれませんが、初めて会うお客様が妊娠中かどうかをスタッフが見分けるのは難しいですよね。万が一お店でお客様が体調が悪くなったときに、妊娠中だと知っていると素早く対応ができます。
また、妊婦の方のためにひざ掛けを用意したり、あまり待たせないように工夫したりなど、予約のときに妊娠中だと伝えておくだけで、美容院側は妊婦の方に寄り添った対応を考えるでしょう。初めて会うお客様の場合はプライベートな情報がほとんどないので、明らかにお腹が出ていないと「妊娠中ですか?」と聞くことができませんよね。
予約のときに一言伝えるだけで、妊婦の方が不安にならないような接客(体調が悪くならないように手早く施術をしたり、お肌に優しい薬を提案したりなど)を美容院側は心がけるはずです。美容院で居心地よく過ごすためにも、心配なことがあれば予約のときに聞いておきましょう。
個室がある美容院だと、周りを気にしなくてよい
私の友人もつわりの時期を過ぎてから美容院に行ったら、思いのほか気分が悪くなってお店のソファで少し横にならせてもらったといっていました。ただ、お店の人も困りますし、理由が分からないほかのお客さんの目も気になったそうです。
私も妊娠する前は妊婦さんの気持ちが分からなくて、つらそうにされるとどう対処すればよいのか分からなかった経験があります。実際、「ソファでしばらく横になりたい」と言われても、ほかのお客さんが落ち着かないので困ると思います。
私もお腹大きくなってきたころは、普通に座るのがしんどくてイスに浅めに腰かけて背もたれにだらしなくもたれかかるように座っていました。それが一番楽な体勢だったんです。
美容院によっては個室のあるお店もあります。個室ならお店のスタッフの方しか入ってこないので、ひじ掛けにもたれかかるように座っても、時々立たせてもらっても周りの目を気にする必要がないので安心ですよ。