安定期の目安はいつから?安定期にやっておきたいこととダメなこと
ママの体調が安定し流産のリスクも少なくなるとされる安定期。一般的に安定期というのはいつ頃訪れるのでしょうか?そんな安定期の赤ちゃんの状態とは?さらに、体調が落ち着いている間にやっておきたいことと、安定期でもNGなこともあわせてご紹介していきます。
まずは安定期の知識を身につけよう
いつ頃から何週までが安定期なの?
ただし、これはひとつの目安であって、安定期に明確な定義はありません。専門家によっては、流産のリスクが減るとされる妊娠4カ月からを安定期と呼ぶ人もいます。
妊娠5カ月頃から安定期といわれるのは、この頃になると、多くの妊婦さんでつわりの症状が落ち着き体調が安定してくることが理由です。しかし、妊娠中の体調はひとそれぞれに違いますし、特につわりの症状は妊婦さんによって個人差が大きいです。そもそもつわりを感じないという人もいれば、出産するまで乗り物酔いのようなつわりが続いたという人もいます。
安定期に入ると赤ちゃんはどんな状態なの?
また、髪や爪、まゆ毛やまつ毛が生え始めてさらに人間の形に近くなるのです。妊娠4カ月頃には視覚と触覚、妊娠5カ月頃に聴覚、妊娠6カ月頃に味覚が発達するなど、五感や脳も成長していきます。
このころには羊水の量も増えるので、赤ちゃんの動ける範囲が広がり動きが活発に。妊婦健診のエコーで、手足を曲げ伸ばししたり、へその緒をつかんだりするしぐさが見られるかもしれません。場合によっては性別がわかることもありますよ。
流産のリスクは減るの?
妊娠初期は特に流産のリスクが高い時期ですが、安定期に入るとそのリスクがグッと減ります。日本産科婦人科学会によりますと、早期流産が8割で、後期流産は残りの2割とされています。
流産のリスクが下がる安定期は、ママのつわりも落ち着き肉体的にも精神的にも安定しやすい時期といえます。ただし、すべての妊娠の約15%で流産が起こるという統計もあるので、体調が安定したからといって無理は禁物ですよ。
安定期の間にやっておきたいこと
入院&赤ちゃんのお部屋の準備をしよう
母子健康手帳、 健康保険証、 診察券、 印鑑は入院手続きに必要なので忘れないように注意しましょう。妊娠後期にはいつお産が始まってもよいように、入院に必要なものはバッグにまとめて部屋に置いておくと安心。
また、出産後には生活リズムが一変します。退院後は赤ちゃん中心の生活となるので、安定期の間に出産後の生活を想像しながら、赤ちゃんのねんねスペースや赤ちゃんグッズの収納スペースなどを確保しておきましょう。
出産前旅行や夫婦生活もOK
行き先は自由ですが、基本的にはかかりつけの病院にすぐに行ける距離がおすすめ。万が一、体調不良になった場合でもすぐに対処できるからです。旅行中はママと赤ちゃんの身体を第一に、ゆったりとしたスケジュールを組んで、無理がないようにしましょう。
安定期には夫婦生活もOKです。ただし、激しい動きはお腹が張ってしまう心配もあるので、避けましょう。もしも途中でお腹が張ったり痛んだりしたら、すぐに休むようにしてくださいね。また、感染症などを予防するためにコンドームの使用も忘れずに。
美容院や虫歯治療などは今のうちに
虫歯の治療も同様です。妊娠中に虫歯や歯周病になった場合、育児で忙しくなる産後では歯の治療に専念しにくくなるので安定期中に治療しておきましょう。また、歯周病にかかっている妊婦は早産の可能性が高まるという研究結果もあるので、安定期に入ったら早めに対処しておきたいですね。
美容院や歯科受診などの用事は安定期のうちに済ませておきましょう。
安定期でもやってはダメなことは?
おなかが張ったら無理に活動しない
しかし、中には流産などのSOSサインが隠れているお腹の張りもあるので注意が必要です。例えば、茶色や黒色を含む出血をともなう張りや、冷や汗が出るほどの激痛を感じる張り、お腹の張りが30分以上続くといった場合は切迫早産や流産などの可能性があるので、できるだけ早めに産婦人科へ。
お腹の張りは子宮の筋肉が緊張している状態なので、張りを感じたら無理をせずに、座る、横になるなどして体を休めましょう。