出産がテーマの小説を読んでみよう。妊娠期間を読書で有意義に過ごす
女性作家による出産がテーマの小説
よしもとばなな「イルカ」
「イルカ」は、妊娠どころか結婚をするつもりもなかった主人公が、新たな命を授かり出産するまでの過程が描かれた長編小説です。主人公の心境などが淡々と描かれており、だからこそとてもリアリティがあります。
淡々と物語が進んでいくため、初めての妊娠で出産に対して不安になっているママが気分転換に読むのにおすすめです。妊婦ならではの不思議な感覚、出産に対する考え方など、こういう感じ方もあるのだなと感じることができると思いますよ。
イルカ | よしもと ばなな | Amazon
この気持ちはどこから来るのだろう? 生命の誕生、まだこの世にやってきていないある魂との出会いを描いた書き下ろし長篇。妊娠、出産…よしもとばななの新境地! まだこの世にやってきていないある魂との出会いの物語。
角田光代「予定日はジミー・ペイジ」
「予定日はジミー・ペイジ」でも、主人公の妊娠に対する戸惑いや不安が細やかに描かれています。主人公の日記風に綴られているため、読書が苦手な方でもすんなりと読むことができるでしょう。
こちらの小説は、妊婦のリアルな心情や、妊娠出産は人それぞれ異なること、異なって当たり前であることなどが描かれているため、ママだけでなくパパにも読んでもらいたい一冊です。
予定日はジミー・ペイジ (新潮文庫) | 角田 光代 | Amazon
流れ星を見つけたとき、あ、できたかもと思った。初めての妊娠。でも、「私、うれしくないかもしれない」。お腹の生命も大事だけど、生活って簡単に変えられないよ。ひとり驚喜する夫さんちゃんを尻目に、頼りなくも愛おしい妊婦マキの奮闘が始まる。目指すは、天才ロック・ギタリストの誕生日と同じ出産予定日!笑えて、泣けるマタニティ小説。著者描き下ろしイラスト多数収録。
椰月 美智子「かっこうの親もずの子ども」
男性不妊、非配偶者間人工授精、シングルマザーとして働きながらの子育てなど、子育てにおける様々なテーマや登場人物にドラマがあり読みごたえがあります。子どもを授かるということとは。母親の愛情とは。母親になって知る新たな感情。心を揺さぶられ、ときに涙なくしては読めません。
これからの子育ての心構えとして読むにはおすすめなのですが、デリケートなテーマやショッキングなテーマも描かれるため、体調が安定しているときにぜひ読んでみてくださいね。
かっこうの親 もずの子ども (実業之日本社文庫) | 椰月 美智子 | Amazon
統子は、幼児誌の編集部で働くシングルマザー。四歳の息子・智康は、夫の希望もあって不妊治療の末に授かったが、ささいな喧嘩をきっかけに離婚に至った。仕事上のトラブル、子どもの突然の病気、実母やママ友との関係など悩みはつきない。全力の日々を送る中、雑誌の記事に智康と似た双子の少年を見かけた。それをきっかけに、親子で五島列島の中通島へと向かうが…。
まとめ
そんなとき、読書は安静にしながらも気分転換ができ、違う世界に触れることができます。さまざまなメリットがある読書を取りいれ、マタニティライフをより有意義に過ごしてみてくださいね!