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出産の流れを知っておこう!安心してお産に臨むための準備や注意点

出産の流れを知っておこう!安心してお産に臨むための準備や注意点

長い間お腹の中の赤ちゃんとの対面を楽しみに待っていたママ。嬉しさとともに、出産に対して少し不安もあるのではないでしょうか。ここでは、出産の流れや注意しておくべきこと、臨月の有意義な過ごし方などをご紹介します。落ち着いてお産に挑めるように、今から準備しておきましょう。

目次

陣痛前に現れる症状「おしるし」

おしるしが起こる理由や時期を知ろう

「おしるし」は、赤ちゃんがもうすぐ生まれるサインといわれています。子宮が収縮することで子宮壁から卵膜が剥がれ、少量の出血がおきます。その出血したものとおりものが混ざって出てくるのが「おしるし」といわれる分泌物です。色はピンク色や茶褐色など、個人差があります。

一般的なおしるしは、正期産で出産間近というママに起こるもの。もっと早い時期に起こる「不正出血」とは違うので、注意してくださいね。おしるしがあると、お産が近いことは間違いないのですが、いつ陣痛が来るかは、はっきりとは分かりません。

おしるしがあってから数日後に陣痛がきたというママもいます。「おしるしかな?」と思っても、焦らず、落ち着いて心の準備をし始めましょう。

個人差が大きいため、おしるしがないママも

おしるしの色や量には個人差があります。ピンク色や茶褐色の人もいれば、「鮮血のようなおしるしだった」というママもいます。量も、はっきりとおしるしと分からないほど少量の場合もありますし、生理の出血くらい多いこともあるようです。

また、そもそも「おしるしがなかった」というママも少なくありません。おしるしは一般的なお産の過程の一つとして起こるものですが、ないからといって何か問題があるわけではないので、心配しなくても大丈夫ですよ。

おしるしが起こるタイミングには個人差がありますので、あまり気にし過ぎないようにしましょう。おしるしかどうか判断がつかないときは、念のため病院へ確認をしたり、入院にむけての準備をしたりすることをおすすめします。

おしるしの量が多い場合は要注意!

おしるしに関して注意する必要があるのは「出血の量が多い場合」です。量の目安としては「生理の2日目よりも多いほどの出血」と思っておくとよいでしょう。

臨月の大量出血で考えられるのは
・前置胎盤
・常位胎盤早期剝離

などの状態にあることです。どちらも大量出血をともない、ママも赤ちゃんも、どちらにも危険がおよぶ可能性があります。このような大量出血が見られた場合には、一刻も早く産院に連絡し、適切な処置をほどこしてもらうことが大切です。

臨月を迎えて、出産まであと少しですが、お産は最後まで何が起こるか分かりません。気を抜かずに、いつもと違う様子を感じたらできるだけ冷静に対処できるように、知識を持っておくとよいですね。

陣痛開始から出産までの流れを知ろう

子宮口が全開大になるまでの分娩第1期

出産に対する漠然とした不安は、出産の流れを知ることで軽減できるかもしれませんよ。赤ちゃんを生み出すことを「分娩(ぶんべん)」といい、分娩が完了するまでの過程は三つに分けられています。

分娩第1期は、10分間隔の規則正しい陣痛が開始してから、子宮口が全開大(10cm大)になるまでの時期をいいます。初産婦で10~12時間、経産婦で4~6時間ほどかかります。お産の過程の中でも、特に長く苦しい時間かもしれません。

赤ちゃんもお腹の中でゆっくりと旋回し、外に出る準備をしています。ママは時々いきみたくなりますが、子宮口が十分に開くまでは「いきみ逃し」で耐えましょう。また、第1期の終盤に「破水」が起こるのが一般的です。

母体に危険が起こりやすい分娩第2期

分娩第2期とは、子宮口が全開大になってから、赤ちゃんが完全に外に出てくる(娩出・べんしゅつ)までをいいます。初産婦で1~2時間、経産婦で30分~1時間ほどかかるのが一般的です。

分娩台に上がるのは、この分娩第2期に入ってから。いよいよ、ママがいきんで赤ちゃんを外に押し出すときです。しかし、いきむタイミングは助産師や医師の指示を待ちましょう。無理やりいきむと「会陰裂傷」が起こることもあります。

長時間の陣痛に疲弊してママの体に危険がおよばないように、病院スタッフがこまめに状態をチェックしてくれます。うまく娩出できず、母体や赤ちゃんに危険がおよびそうなときは、吸引分娩や鉗子分娩、帝王切開分娩を行うこともあるので不安にならないようにしましょう。

赤ちゃんが産まれた後の分娩第3期

赤ちゃんが産まれた後、お腹の中に残っている「卵膜」「さい帯」「胎盤」など、赤ちゃんが残していったものをすべて娩出します。「後産」とも呼ばれ、赤ちゃんを産んだ後、少ししてから再び軽い陣痛のような痛みがあって、少量の血液とともに娩出されます。

赤ちゃんを産んだときの痛みと、やっと生まれた!という興奮から「このときはお腹に痛みをほとんど感じなかった」というママも多いようです。助産師の指示で再び何度かいきんだり、お腹を圧迫されたりして、残らず娩出します。

この時期を第3分娩期と呼びます。所要時間は初産婦で15~30分、経産婦で10~20分程度とされています。稀に卵膜や胎盤などが子宮内に残っていて、後日摘出処置を行うこともあります。

帰されることも多い初産ママの出産

初産の平均分娩時間は15時間

赤ちゃんが産道を通って、外の世界に生まれ出てくるまでのステップを紹介してきました。個人差はありますが、一般的に初産婦は経産婦よりも分娩時間が長引く傾向にあるといわれています。

経産婦だと、赤ちゃんが一度産道を通ったことがあることから、比較的お産が進みやすいのかもしれません。一方、初めてのお産を控えたママは、どれだけの時間がかかるのか、不安になりますよね。

初産の平均分娩時間は11~15時間程度です。例えば、夜に陣痛が始まった場合、翌日の朝からお昼ごろに赤ちゃんが産まれるという計算ですね。長丁場になりますが、同時に赤ちゃんも頑張っている時間です。「安産」といわれる15時間以内のお産を目指して、今からできることはしておきたいですね。

前駆陣痛と本陣痛を見極めよう

臨月に入り、いつもよりもお腹の張りが強くて、何だか規則的に痛みがあるような気がする…「もしかしてこれが陣痛!?」と、初産のママはドキドキしてしまいますよね。

さっそく時間を計ってみると、15分、10分と、間隔が短くなってきて、いよいよかもしれないと覚悟したら、その後20分、30分間隔になって、とうとう痛みが遠のいてしまった…。これは、「前駆陣痛」と呼ばれる、本陣痛の前の予行練習のようなものです。

前駆陣痛はお産が近いサインですが、個人差があり、数日続くことも多いです。初産で前駆陣痛と本陣痛を見極めるのは少し難しいですが、規則的な痛みが数時間続くようであれば、本陣痛の可能性が高いので、一度産院に連絡してみるとよいかもしれません。

初産だからまだまだと我慢のし過ぎは禁物

陣痛が10分間隔になり、産院で内診してもらっても「子宮口はまだ1cmですよ」と言われてすぐに帰されてしまったという話はよく聞きます。ママとしてはがっかりしてしまうかもしれませんが、念のため産院で診てもらうことは間違いではありません。

「初産は時間がかかる」というのは一般論で、実際は「初めての出産でもスピード出産だった」というママも多くいます。陣痛アプリなどを使って、陣痛間隔を計測し、規則正しくなってきたと思ったら、まずは産院に連絡を入れましょう。

初産だからと我慢し過ぎて、万が一お産が早く進んでいたら大変です。中には「産院に到着する前に赤ちゃんの頭が見えてきてしまった」というママもいます。帰されたら辛いですが、お産に慎重になることはよいことですよ。
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