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妊婦にとって水分は重要!必要な理由と適切な補給のタイミング

妊婦にとって水分は重要!必要な理由と適切な補給のタイミング

妊娠中は体がむくみやすくなるため、できるだけ水分を控えようと考えるママもいるでしょう。しかし、妊娠中こそ水分補給が重要なのです。ただでさえ水分が失われやすい季節は特に注意が必要となります。そこで今回は、妊婦にとっての水分補給の重要性とそのタイミングについて詳しくご紹介していきます。

妊婦に水分がいつもより必要なのはなぜ?

常に体温が高い状態で汗をかきやすい

一般的な成人女性に必要とされる1日の水分量はだいたい1~1.5Lといわれています。しかし、妊娠すると、様々な要因によりさらに水分が必要となるため、妊娠中は1日に2L程度の水分摂取が推奨されているのです。

妊婦に必要な水分量が増える理由の一つとして「妊娠中は汗をかきやすくなる」ということが挙げられます。妊婦は大量の汗をかくような運動をすること自体は少なくても、妊娠を維持するために体が常に基礎体温の高い状態です。

体温が上昇することにより、妊娠前と比べて汗をかきやすくなるので、気をつけなければ容易に脱水症状を起こしてしまいます。そのため、妊婦は激しい運動時に匹敵するほどの水分補給が必要となるのですね。

赤ちゃんに栄養を運ぶため

お腹の赤ちゃんへの栄養補給は、ママの体と繋がっているへその緒を通して血液から行われています。そのため、妊娠すると栄養補給をスムーズに行えるように血流を上げようと体が変化し始めます。

しかし、血液を多く作るということは簡単ではありません。そこで、血流アップを図るため、血液中の水分量を増やすことがポイントとなってきます。

しっかりと水分を補給すれば血液はサラサラと流れやすくなりますが、水分が不足すると血液がドロドロになって栄養補給に支障が生じ、十分な量の栄養を供給できなくなってしまいます。酸素や栄養を血液に乗せて効率よく運ぶためにも、たっぷりと水分補給をしてサラサラした血液を送り届けることが大切なのです。

赤ちゃんがお腹の中で過ごす羊水を作るため

お腹の中に宿った赤ちゃんは、子宮内で卵膜という袋に包まれています。卵膜の中は羊水で満たされていて、赤ちゃんはその中で浮いている状態で過ごします。

妊娠中、赤ちゃんの命を守り、体の機能を発達させるために羊水は必要不可欠です。この羊水のほとんどは、ママの体が摂取する水分で作られます。そのため、母体が水分不足の状態になると、作り出される羊水の量も減ってしまうのです。

そうなると、赤ちゃんが危険な状態に陥るリスクが高まるので、十分な量の羊水を確保することが大切です。また、妊娠の週数が進むにつれ子宮が大きくなります。それに従って、より多くの羊水が必要となるため、出産までママがしっかり水分補給することが欠かせません。

水分が不足するとどんな状態になるの?

血液がドロドロになって血栓が詰まる

体の水分量が減ると、血液中の水分量も減って血液が濃くドロドロになります。妊娠中は血液から赤ちゃんへ栄養や酸素を送っているので、ドロドロの血液では流れが悪くなり、栄養や酸素の供給に影響が出るかもしれません。

また、血栓ができるリスクも高まるとされています。血栓ができると血液の流れが悪くなり、赤ちゃんの命に関わる問題となるだけでなく、ママ自身にとっても脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めることになりかねません。

里帰り出産などで、飛行機に乗る機会があるママは特に水分補給に気をつけたいですね。機内では狭い座席に長時間同じ姿勢で座り続ける必要があるため、妊婦かどうかに関わらず血流が悪くなる条件が揃っています。飛行機に乗る際には、こまめに水分を摂取しましょう。

腸内環境が整わず便秘になりやすい

妊娠中のママの体は水分不足になりやすいため、腸内環境が整わず便秘になりやすいとされています。

水分が足りていないと腸内の水分も少なくなり、食物のカスなどが乾きやすくなります。すると、腸の運動を促す刺激が小さくなって、腸の働きが低下します。また、便の水分量自体が減ることで便が硬くなり便秘となるのです。

もともと妊娠中は、水分不足以外にも便秘を引き起こす原因が様々あります。妊娠初期はつわりで食欲が低下し、食物繊維が不足することや、妊娠によるホルモンの影響や子宮が大きくなって腸を圧迫する影響などからも、便秘が起こりやすくなるとされています。

少しでもスムーズに排便ができるように、水分を多めに摂ることを心掛けましょう。

羊水が不足し赤ちゃんへの負担が大きくなる

羊水には外からの衝撃を和らげるクッションの働きや、子宮内という限られた空間でも赤ちゃんが自由に動き回ったり、体を発達させたりするための運動空間を作り出すという大切な役割があります。

また、赤ちゃんは、出産後に自発呼吸ができるよう呼吸の練習をするため、子宮内で空気の代わりの羊水を飲み込んで排出するという行為を繰り返します。羊水は肺機能の発達のためにも欠かせないのです。

しかし、母体の水分が不足すると、羊水の量も不足します。子宮内の羊水量が減少することで、赤ちゃんを守るクッションが薄くなり、赤ちゃんの体への負担が大きくなります。さらに、飲んで排出する羊水の量が減るため、心肺機能が未発達になる心配も出てきます。
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