月齢で変化する赤ちゃんの寝る時間。月齢別の睡眠の様子について
「寝る子は育つ」という言葉のとおり、赤ちゃんはたっぷり眠ってすくすくと成長します。そして成長とともに、赤ちゃんの睡眠の様子は少しずつ変化していくのです。この記事では、月齢別の睡眠の特徴や赤ちゃんが眠れないときの対処法などをご紹介します。親子で理想的な睡眠をとるための参考にしてくださいね。
生後1カ月ごろまでの赤ちゃんの睡眠の様子
昼と夜の区別がつかずバラバラ
お腹の中にいたときは、へその緒を通じて栄養や酸素など必要なものを送ってもらい、好きなときに眠って好きなときに起きていたでしょう。自分の好きなペースで過ごしていたわけですね。
外の世界に出たからといって、その生活のペースがすぐに変わることはありません。昼や夜も関係なく、好きなときに起きて眠るというリズムが残っているのです。
ですから、昼と夜の区別もないまま、眠ることと起きることを繰り返します。昼と夜という概念もまだありません。
授乳間隔に合わせて3~4時間で起きる
新生児はまだ胃が小さく、おっぱいやミルクを飲むのもうまくないため、3~4時間経てばお腹が空いてしまいます。ですから眠っていても、3~4時間経つとお腹が空き起きてしまうのです。
おしっこやうんちが出たときも同じです。この時期は、授乳やおむつ替え、お風呂のときなど以外は眠っている赤ちゃんが多く、1日に16~18時間は眠ります。ただし、睡眠リズムは個人差が大きいため、なかには5~6時間まとめて眠る子もいます。
ママも赤ちゃんの寝る時間に合わせよう
食事の用意、洗濯、掃除と育児以外にもやることがたくさんあります。新生児のペースに合わせてお世話をしていると、夜しっかり眠れないことも多いでしょう。睡眠不足から体調不良ということになったら、家族みんなが困ってしまいます。
ですからこの時期は、ママも昼や夜に関係なく、赤ちゃんの眠っている時間に合わせて一緒に眠ってしまいましょう。それで家事ができなかったとしても、そこはパパにカバーしてもらえばよいのです。ママだけが無理をすることはありません。ママの体も大事にしてくださいね。
生後2~6カ月ごろの睡眠の様子
哺乳量が増えることで夜中の授乳が減る
哺乳量が増えれば、お腹が減ったと泣く間隔も少しずつあいてきます。間隔があいた分だけ眠る時間が長くなり、ご機嫌で起きている時間も増えるでしょう。
3カ月ごろから昼と夜の区別がつきはじめ、夜の授乳が少なくなり、まとまって眠る赤ちゃんも増えてきます。夜にまとまって眠ってくれればママは楽になりますね。
6カ月ごろには、1日3回の昼寝と夜のまとまった睡眠で、1日の睡眠時間は13~14時間になります。眠る時間と起きる時間を意識しはじめたいころですね。
体内時計が少しずつ発達しはじめる
体内時計は何もしなければ25時間のサイクルで進んでしまいます。夜中に起きたり、なかなか眠れなかったりするのは体内時計が影響しているとも考えられています。
体内時計を1日24時間にしていくためには、朝日を決まった時間に浴びさせることが大切です。朝6~7時ごろに起き、赤ちゃんに朝日を浴びせましょう。体内時計がリセットされて、24時間に修正されやすくなります。
太陽の光には体内時計を動かす「メラトニン」を刺激する作用がありますので、意識して浴びるようにするとよいですね。
生活にメリハリをつけてリズムを整えよう
朝、決まった時間に朝日を浴びせて起こし、日中はできるだけ起きて活動をさせ、夜は決まった時間に眠らせることで、赤ちゃんの生活にメリハリが生まれます。決まった時間に眠るためには、夕方に昼寝をさせるのはやめた方がよいですね。
夜眠るのは、日中に過ごす部屋と別の部屋がよいでしょう。眠るための部屋で、室内を薄暗くして赤ちゃんの眠りを誘うのです。
授乳の時間や、お風呂に入れる時間、お昼寝の時間もできるだけ同じ時間にするようにして、ママが赤ちゃんの生活のリズムを作っていきましょう。生活のリズムが整うことで睡眠のリズムも整っていきますよ。