胸にも妊娠線ができるのはなぜ?予防する方法や産後の上手なケア
妊娠線といえば「お尻やお腹にできるもの」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。しかし、出産したママの中には「胸にできてしまった」とショックを受けている方もたくさんいるようです。ここでは、胸にまで妊娠線ができるのはなぜなのかや、どうしたら予防できるのかなどをご紹介します。
妊娠線が胸にできる原因や症状とは
赤ちゃんの成長とママの体の変化が原因
妊娠をすると、ホルモンバランスに大きな変化が現れますよね。ママによって違いはありますがホルモンバランスの変化で胸が大きくなった(平均2カップ)ことで、胸に妊娠線ができる方もいますよ。胸は妊娠中から母乳を作る準備を始めるので、乳腺の急な発達に皮膚が対応できない場合もあるようです。
赤ちゃんがいるお腹だけでなく、胸やお尻、太もも、二の腕などにも妊娠線はできるので注意が必要ですね。
ひび割れができ、かゆみが出ることも
妊娠線ができるとき、痛みを感じることはほとんどありません。しかし、ママによってはお肌の乾燥によりかゆみに悩まされる方もいます。
先輩ママの話では、妊娠後期に入ってから胸に張りを感じるようになり、サイズも大きくなったせいか妊娠線ができてしまったそうです。また、ひどいかゆみが出てきたので、妊婦健診のときに先生に相談し、保湿クリームを塗ってケアをするとかゆみがひいたと話してくれました。
妊娠中だけでなく産後にできることもある
妊娠線ができやすい時期は、妊娠後期、臨月、出産時、産後です。産後にできたものは、授乳線とも呼ばれていますよ。
母乳だけで育てているママはとくに、授乳線ができる可能性が高いです。母乳だけで育てていると1日にたくさんの母乳をママの体の中で作るため、乳腺の発達に皮膚が追いつかなくなるのでしょう。
また、出産すると赤ちゃんのお世話で忙しくママが自分のケアに時間や手間をかけられないことも、産後に妊娠線ができる理由の一つですよ。
胸の妊娠線を予防する方法を知ろう
体重管理に気をつけて
体重の急激な増加は妊娠線ができる大きな原因の一つなので、食生活に気をつけて体重を自分で管理しましょう。体重の増加が緩やかだと脂肪も少しずつついていくので、皮膚も対応できますよね。
体重が急に増えると、胸だけでなくお腹やお尻、二の腕などにもできる可能性があります。妊娠前のきれいなお肌に戻れるように、間食を控える、低カロリーの食事にする、適度に運動するなど、生活習慣を整えましょう。
マタニティ用のブラジャーに変える
妊娠中に胸が大きくなった方は、サイズに合ったものを選びましょう。サイズがきついものをつけた状態で過ごすと、乳腺の発達に悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
また、胸の大きさに変化がない方も、マタニティ用のものを着用したほうがよいでしょう。普通のブラジャーとマタニティ用では形や機能が違うので、ママの胸への刺激が少なく下からしっかり支えてくれるものを選ぶとよいですよ。出産してからも使えるものなので、妊娠中から活用しておくと締めつけが少なく楽に過ごせそうですね。
毎日の保湿を忘れずに
保湿クリームやオイルはお風呂上がりだけでなく、朝起きてからも塗っておくと安心でしょう。妊娠初期から毎日続けることでお肌が少しずつやわらかくなっているので、妊娠中の体型変化にも対応してくれるでしょう。
クリームやオイルはマタニティ用のものを選ぶと、保湿効果が高いだけでなく低刺激や無香料のものが多いので、安心して使えますよ。お腹やお尻、太もも、胸など、脂肪が多い部分はとくにたっぷり保湿をしてくださいね。
妊娠線は消せるの?産後の上手なケア
できてしまった妊娠線は消えない
できないように予防することが大切ですが、できてしまった方も引き続き保湿をしてお肌をケアしましょう。自分のケアでは限界があるので、エステや美容外科などに通う方もいます。
ダーマローラー(細い針がついているローラーでお肌にわざと傷をつけて、自然治癒力を促す方法)やレーザー治療、手術などで薄くすることは可能ですが、高額な費用がかかる可能性がありますよ。