新生児期に注意したい症状は?黄疸・嘔吐・痙れん・呼吸について紹介
わからないことだらけの新生児育児。その中でも特に、赤ちゃんの健康に関することについては、ママの不安も大きいのではないでしょうか。新生児の病気はよくあることではありませんが、早期発見・早期治療が重要な病気もありますので、特に注意しておきたい症状について紹介いたします。
目次
- 新生児期は病気にかかる?免疫不全とは?
- 新生児期とは生後28日間
- 新生児期は病気にかかりにくい!
- 新生児の免疫不全について
- 新生児期に注意したい症状「長引く黄疸」
- 黄疸って?治るまでの期間は?
- 長引くときは「新生児溶血性黄疸」の場合も
- 長引くときは「先天性道閉鎖症」の場合も
- 新生児期に注意したい症状「嘔吐」
- 赤ちゃんが吐き戻してしまう原因は?
- 吐き戻しの対処方法とは?
- 病院で受診する必要がある症状とは?
- 新生児期に注意したい症状「痙れん」
- 新生児痙れんとはどんなもの?
- 新生児痙れんの症状とは?
- 痙れん中にやるべきことと対処法とは?
- 新生児期に注意したい症状「呼吸障害」
- 新生児呼吸障害の特徴や原因とは?
- 自宅でできる新生児呼吸障害の判断方法は?
- まとめ
新生児期は病気にかかる?免疫不全とは?
新生児期とは生後28日間
この時期は、赤ちゃんが外の世界に順応するための、短いけれどとても大切な期間です。特に、生後7日までの赤ちゃんを「早期新生児期」といい、この時期は、環境ので整った産院でママと一緒に過ごします。その後の生後8日から28日までを「後期新生児期」といい、退院してお家で過ごす期間になります。
あっという間の新生児期ではありますが、慣れない育児に奮闘するママと同様に、赤ちゃんもお腹の外の環境に順応しようと頑張っている期間なんですよ。
新生児期は病気にかかりにくい!
ただし、この期間は絶対に病気にかからないというわけではありません。免疫が切れる時期にも個人差はありますし、ママが持っていない免疫は赤ちゃんに受け継ぐことができません。インフルエンザが流行する時期などは、かかる可能性が十分にありますので注意が必要です。
新生児の免疫不全について
この病気の場合、頻繁に病気を繰り返したり重症化してしまったりすることがあります。症例は多くない病気ですが、早期発見と適切な治療により日常生活を問題なく送れるようになります。
この時期に病気にかかった場合は、機嫌がよく一見元気そうであってもかかりつけの病院にいくようにしましょう。かかりつけの病院で受診すれば、発症の頻度を病院側も把握できますので、早期発見することにつながりますよ。
新生児期に注意したい症状「長引く黄疸」
黄疸って?治るまでの期間は?
ビリルビン濃度が高い場合は、光線治療を行います。これは、黄疸の原因となるビリルビンが光に当てると水溶性に変化する特性を活かして、尿などと一緒に排出されやすくする治療法です。
光線治療により産後の入院期間中に黄疸の症状が改善され、予定通りに母子ともに退院する場合が多いです。なかには症状の改善に時間がかかり、ママが先に退院して赤ちゃんだけが引き続き入院して光線治療を続けることもあります。
長引くときは「新生児溶血性黄疸」の場合も
この場合は、生理的黄疸と比較してビリルビン濃度が高く重症化する傾向にあり、光線治療だけではなく薬剤の点滴治療が必要になる場合があります。妊娠初期に行う血液検査において、不規則抗体検査で陽性の結果が出た場合には、この「新生児溶血性黄疸」の症状が出る可能性があります。
検査で陽性反応がでた場合はあらかじめ医師と黄疸症状が出たときの対応について相談しておきましょう。
長引くときは「先天性道閉鎖症」の場合も
閉じている胆道は自然と開くことはないので、外科的手術によって胆道をひらく必要があります。放っておくと命に関わる病気なので、退院後に黄疸の症状があわられた場合は、必ず受診するようにしましょう。また、この病気の場合は黄疸のほかにも便が白っぽくなりますので、このような便が出た場合も、必ず受診するようにしましょう。