
初節句のお返しについて知ろう!マナーやおすすめのお返しの品を紹介
お祝いをいただいたときにお返しをするのは、基本的な礼儀ということは誰でも知っていると思いますが、初節句のときはどうすればよいかご存知ですか?今回は、安心して初節句を迎えられるように、お祝いの方法からマナーの基本、祖父母へのお返しの仕方や人気のお返しの品まで、情報満載でご紹介いたします。
初節句やお祝いの方法について知ろう

初節句ってどんなお祝いなの?
初節句では、赤ちゃんの健康と幸せ、厄除けを願う目的があります。そのための食事会を開き、両家のおじいちゃん、おばあちゃんや親族などを招いて、盛大にお祝いを行います。
初節句と毎年行う子どもの日のお祝いやひな祭りとの違いは、親族を招いての食事会を行ったり、お祝いをいただいたり、内祝いを贈ったりするかしないかの違いで、子どもの成長や幸せを願う行事であることに違いはありません。
初節句の食事会はお祝いをいただいた方を招こう
初節句の食事会は、お祝いをいただいた方へのお返しも兼ねているため、ちょっとした手土産などはあってもよいでしょうが、あえて半返しは必要ではありません。
そのため、親族から事前にお祝いをいただいていた場合は、できれば食事会へ招待するのが望ましいということになります。
しかし、食事会は家族でのみ、または場所や予算の都合などで、祖父母までしか呼ばないとなった場合は、初節句祝いが無事に終わった報告とお返しをするのが礼儀でしょう。きちんとその手配をしておくようにしましょう。
食事会のメニューや外食の場合は?
また、これ以外の縁起物の料理や春の食材を利用したものを作ってもよいでしょう。たけのこや菜の花、春キャベツ、新玉ねぎ、新じゃがなどを使うと季節感が出ますね。
初節句の用意は大変なので、外食ですませようと考える人も多いかもしれません。その場合は、個室(できれば和室)や初節句用の祝い膳があるかどうか、授乳室やおむつ替えの場所があるかなども確認しましょう。
また、端午の節句はゴールデンウイークと重なりますので、予約が必要な場合は早くから動くことをおすすめします。
初節句のお返しの基本やマナーを知ろう

食事会への招待がいただいたお祝いへのお礼
基本的に初節句祝いの会への招待というのが、いただいたお祝いに対するお礼となるため、これで完結となります。もし、ほかの親族からもいただいていて招待をしたなら、それ以上のお礼をする必要はありません。
ただ祖父母に関しては、ほかの親族より多くのお祝いをいただけることが多いです。そうなると、一律の食事会では申し訳ないと思う気持ちが湧くかもしれませんね。そのときは、あとから初節句のときの写真集やDVD集などを作って贈るのもよいのではないでしょうか。
初節句のお返しの時期はいつ?
では、お祝いをいただいた場合のお返しはどうすればよいのでしょうか?初節句の食事会より先にいただいた場合は、取り急ぎ手紙やはがきでお礼状を出します。その後、初節句祝いが終わってから1週間以内に、無事に終わった報告とお礼を兼ねてお返しを送ります。
また、食事会後にお祝いをいただいた場合もすぐに対応しましょう。桃の節句は3月中、端午の節句は5月中に相手方に到着するように手配します。
お返しの相場はいくらぐらい?
ただ、高額なお祝いをいただいた場合のお返しはどうすればよいのか悩むのではないでしょうか。たとえ相場が1/2だからといっても、高額なお祝いをいただいた方へそのままのお返しをしてしまってはかえって相手に気を遣わせてしまうことになります。
高額なお祝いを贈られる方はだいたい、親しい親族やお世話になっている方だと思います。そういう方は、お返しを求めていることは少なく、反対に高額のお返しをすることで、「こんなにお返しして大丈夫なの?」と心配させてしまうことにもなりかねないので、注意が必要です。
両親が食事会を欠席。お返しはどうする?

基本的に両親へのお返しは必要ない
しかし、基本的に祖父母には出席・欠席に関わらず、お返しは不要となります。地域にもよりますが、慣習として母方祖父母が孫のために節句飾りを用意し、父方祖父母が祝いの席を催し、招待するということになっていたからです。これは、昔からお礼をもらうためにしていたのではなく、かわいい孫のために祖父母が愛情で用意したものだったのです。
そのことからも、祖父母のお祝いに対しては、感謝の気持ちや喜びを率直に伝えるのが一番ということです。ただ、「不要といわれてもこんなにいただいてしまっては…」と考えるのも普通のことでしょう。その場合は、祖父母が喜ぶもの、例えば孫のかわいさを伝えられるプレゼントを考えてみませんか?
感謝の気持ちが伝わるものを贈ろう
そこで、初節句の様子が一番伝わる写真や動画を贈ってみてはいかがでしょうか?孫がニコニコとした笑顔で写っている写真は、何度でも眺められますし、嬉しいものではないでしょうか。
また、当日に行けなかったからこそ、DVDなどの動画はそのときの表情や動きを知るうえで最適です。たとえ、泣いている場面が映っていたとしても、それを見ることで行けなかった節句祝いの雰囲気を感じることができますし、孫の成長を知ることができるからです。
遠方でなかなか会えないなら、初節句の模様のほかに、公園などで遊んでいる姿を映した日常の動画も一緒に送ると喜ばれるはずですよ。
近くに住んでいるけれど、その日がたまたま仕事などで来られなかったという場合は、外での軽い食事会を開いてもよいかもしれませんね。
お返しの手紙やのしの書き方を紹介

お礼の手紙の書き方の基本を知ろう
まず、前文です。頭語である「拝啓」「謹啓」などの書き出しから始まります。このあとに「〇〇の候」「〇〇のみぎり」「〇〇の折」から始まる時候の挨拶が続き、相手方を気遣う文章をいれます。
時候の挨拶は、3月の「早春の候」「水ぬるむ折」、5月の「若葉のみぎり」「万緑の候」など時期に合わせて、選びましょう。
次に主文は、「さて」「この度は」などから始め、お祝いをいただいたことへの感謝を述べます。
次に末文です。結びの挨拶を書きます。相手方の身体を労わる言葉やこちらへのご協力をお願いしたりします。そして、結語である「敬具」「謹白」で結びます。
最後は、日付、自分と相手の名前などの後付けを書きます。
お礼状の例文を参考にしよう
手紙の書き方を載せた書籍でもよいですし、ネットで「初節句 お礼状」「お礼状 例文」などで検索すると、さまざまな例文が出てきますので、参考にしてみてください。
また、お礼状を書く場合に気をつけなければならないのは、お祝い金や贈り物へのお礼以外は書かないということです。お礼を伝えるべき手紙で、ついでに別の用件も書くことは失礼となりますので、そのようなことのないように気をつけましょう。
また、手紙の形態としては、はがきより封書の方が丁寧な印象を与えます。
お返しの「のし」の書き方について
今回は初節句ですから、何度でもよいということで「紅白蝶結び」の水引のしを使います。書き方は、表書き上段に「初節句内祝い」、下段には「子どもの名前」のみを書きます。ただし、宅配便で送る場合の差出人は、パパ、ママの名前にします。
また、のしは「内のし」が適当でしょう。初節句の内祝いという性質から、相手のお祝いではなく、あくまで自分たちのお祝いなので、控えめでよいのです。
定番で人気!喜ばれるお返しの品 3選

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どの素材にするかは、贈り先のインテリアや好みなどにもよりますので、少しリサーチしてみましょう。時計つきは、置時計のものになります。いつも見えるところに置いておけば、時間を見るたびに孫の姿が見られるので、おじいちゃん、おばあちゃんにも喜ばれるかもしれませんね。
おしゃれさでいえば、ガラス製かもしれませんが、木製は木のぬくもりを感じられたり、折り畳み式で写真が2枚セットできたりするものもありますので、それも選択肢の一つですね。
親戚におすすめ「名入れカステラ」
名入れカステラは内祝いでも使えるのですが、出産内祝い用が多く、定型文字が決まっているため、なかなか好みのものを見つけられないかもしれません。
そのなかでも使えそうなのは、「内祝い」と「名前」をいれてくれるもの、希望のメッセージをお願いできるものなどでしょう。また数は少ないですが、鯉のぼりや雛人形のイラストを入れ、初節句に対応したカステラを製造する業者もありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
好みがわからない場合「カタログギフト」
カタログギフトのメリットは、好みが分からない方へ不要なものを贈らずにすむことと、相手先も自分の好みのものを選ぶことができることです。
デメリットは、購入期限があることを忘れて放置してしまう、申込用紙などを失くしてしまう、年配の方には分かりづらいことがあげられるでしょう。また、同じ価格帯のカタログに載っている商品がすべて同価格帯のものばかりではないことも知っておきましょう。
まとめ
それだけでなく、お祝いへのお返しや内祝いの品物の検討など、挙げただけでも、たくさんあることがわかります。
パパとママにとって、大切な子どもの初めての節句なのですから、ママだけ、またはパパだけが頑張る、どちらかに任せるというようなものではありません。共同し、分担して進め、心に残る初節句を迎えましょう。