1歳になったら歩く練習が必要?子どもの歩き始める時期と注意点
我が子と同じくらいの月齢の子が歩きだすと「うちの子もそろそろかな?」と気になりますよね。まったく歩く兆候がない場合には、心配になるママもいるでしょう。そこで今回は、子どもの歩き始めの時期や歩きだすのが遅い場合に考えられる原因、歩く練習の方法などについてご紹介していきます。
子どもが歩き始める時期と遅い原因
子どもが歩き始める時期は1歳前後が多い
これらの条件が揃うのが、1歳くらいなのですね。発達の早い子なら、1歳になるのを待たずに歩きだすようになります。反対にスローペースの子であれば、1歳半を過ぎてもまだ歩かないというケースもあるようです。
早く歩けるようになった子を見ると、ママの気持ちが焦ってしまうこともあるでしょう。しかし、子どもの発達のペースは個人差があるので、周囲と比べるより「昨日までと比べて今日がどれだけできるようになったか」という点に目を向けるようにしたいですね。
子どもがもうすぐ歩くときのサイン
具体的には、足取りがしっかりしてきたり、両手で壁やソファにつかまって歩いていたところから、片手でスピードも上げつつ歩けるようになってきたりするなどです。何にもつかまらずにひとりで立っている時間が徐々に長くなるのも、歩きだす日が近い証拠といえるでしょう。
こうした兆候が出てきたら、いつもより意識して子どもの行動を見てみると、ひとりで歩きだす貴重な瞬間を目にすることができるかもしれませんよ。
子どもが歩くのが遅い原因とは
さらにバランスを保つためには、必要な筋力が備わっていなければなりません。歩行には、反射神経も不可欠です。
また、子ども自身に「歩きたい」という意欲がない場合も、歩き始めが遅い原因となります。そういう場合は、まず子どもが歩くことへ興味を持つようにうながすことが大切でしょう。
このように、歩く意欲はあるけれど体の発達が未熟であったり、発達は十分でも意欲がなかったりなど、歩くのが遅い子どもの原因は様々です。
歩く練習は楽しく遊びながらがベスト
基本は子どものペースを見守ることが大切
歩くためには、仰向け→寝返り→おすわり→ハイハイ→つかまり立ち→ひとり立ちといった発達の段階を一つずつ踏んでいくことが重要です。これらの段階を経て、歩くのに必要な筋肉やバランス感覚が養われていくため、いきなり無理に練習をしても、体に負担となってしまうだけなのです。
また、子ども自身の気質も影響します。好奇心が強い子は歩くことに興味を持ちやすいですが、慎重派の子は新しい動きをじっくりと習得しようとするでしょう。それぞれの個性を尊重したいですね。
ママと遊びながら歩くことをうながす方法
おすすめは「ペンギン歩き」です。まず、ママと子どもが同じ方向を向いた状態で、ママの足の甲の上に子どもを立たせましょう。ママは子どもの体を支えながら、その状態でゆっくりと歩きます。歩く感覚を養うのにぴったりな遊びです。
また、子どもがつかまり立ちをしていたら、お気に入りのおもちゃを少し離れたところから見せて「おいで」と声をかけてみましょう。おもちゃを取りたいという気持ちを、歩くことにつなげる遊びです。
道具を使っての練習なら手押し車がおすすめ
特に、様々な仕掛けがある手押し車であれば、子どもにとっては遊び感覚で取り組めるでしょう。「歩く練習」という意識ではなく、遊びの一環で歩くことの楽しさを知ることができ、結果的に歩く練習になるというわけです。
似たような道具に「歩行器」がありますが、これは子どもの体全体を歩行器で支えることになるので、自力でバランスをとる感覚が鍛えられにくいといわれています。また、床をつま先で蹴るだけで移動できてしまい、自分で歩こうという意欲が育ちにくいため、練習には手押し車の方が適しているでしょう。
子どもが歩きだしたら意識したいこと
自宅の家具や家電のレイアウトを見直そう
例えば、つかまり立ちをするために支えにしていたソファやローテーブルなど、それほど高さのない家具なら子どもがよじ登るようになります。転落の危険性があるため、置く場所を考えましょう。
また、ドラム式洗濯機に子どもが入って窒息死してしまう悲しい事故も実際にあります。ロックをするなどの対策をとりましょう。扇風機や空気清浄機など家電の配置も見直して、歩き始めた子どもがコードに引っかかることがないように気をつけてください。
できれば、家具や家電は最低限のものにして歩くスペースを広く保てるとよいですね。