夫婦の価値観の違いを乗り越えるには?けんかをせずに近づける方法
子どもを傷つけてしまうこともある夫婦げんかは、なるべくなら避けたいものですよね。しかし、けんかの原因が価値観の違いであれば、乗り越えることができるかもしれません。ここでは価値観の相違によるけんかをしないための方法や考え方を紹介します。多様な価値観を受け入れ、よりよい夫婦関係を築いていきましょう。
夫婦関係の悪化につながる価値観の違いとは
お金の使い方の認識のズレ【金銭感覚】
「子どものために貯蓄をしたいのに、パパが車好きで貯金ができない」逆に、「パパはもっと節約しろというけれど、ママ友とのお付き合いは大切」などということもあるでしょう。
性格や価値観は人それぞれなので、お金の使い方にも個性が出るものです。例えば、「ママは新しい服がほしいけれど、パパはそれより旅行に行きたい」「ママはオーガニックや無添加にこだわって食材を選びたい、パパは安くてお腹いっぱいになる方がよい」など、細かい認識や価値観のズレが少しずつ溜まっていくことでも夫婦げんかは起こります。
お互い子どものことを思えばこそ【子育て】
「テレビは1日30分までと決めているのに、パパが家にいるとダラダラテレビを見せてしまう」「子どもが夜熱を出したとき、私は朝まで様子をみればよいと思うのに、パパはすぐに救急病院に連れて行こうとする」「私は働きたいのに、パパは子どもが小さいうちは家にいてくれという」などというママの声があります。
幼稚園は英語の早期教育を実施している園、モンテッソーリやシュタイナー教育を実践している園などさまざまです。夫婦間の価値観が違うことから、なかなか決められないということもあるでしょう。
育ってきた環境や家柄が違う【親戚関係】
各家庭ごとに教育方針や家の中での習慣が違います。「家が散らかっていたり汚れていたりすることに耐えられない」「食事中にテレビを見るのがあたり前」「手作りの料理よりも冷凍食品が好き」など味付けや食の嗜好も育ってきた環境が影響するようです。
また、親戚の数や付き合い方もさまざまです。嫁として気を使ってあれこれ動くことも多く、親戚付き合いは少ないほうがよいと思っているママも多いと思います。「やたら長男の嫁というプレッシャーをかけられる」「伝統行事やいい伝えを大切にし、あれこれ指示される」など結婚してから戸惑ったり、ストレスを感じたりすることがあるようです。
夫婦の価値観をけんかをせずに近づける方法
お金の価値観を近づけるには見える化会議を
お金の流れを可視化するには、夫婦の財布を一つにまとめるとよいでしょう。具体的には、夫婦のお小遣いの金額を毎月決めて、それ以外のお金は全額一つまたは複数の口座に分けて管理します。
貯金をしたいのであれば、「生活費」「貯蓄」「臨時」の三つの口座に分けて管理するのがおすすめです。貯蓄用の口座には手をつけないように決め、基本的には生活費口座から出費し、車検など生活費でまかないきれない分は臨時の口座から出費します。
無理に合わせず多様な価値観で子育てしよう
子どもが成長し、小学生になり、社会人になったとき、自分とは違う他者の考え方を受け入れ柔軟に対応できるようになってくれたら嬉しいですよね。
絶対にやってはいけないことは夫婦の意見をすり合わせておくことをおすすめしますが、例えば「食事中にテレビを見せる見せない」「スナック菓子を食べさせる食べさせない」など、些細なことであれば、無理に合わせなくてもよいのではないでしょうか。
合わない親戚とは違いを理解して付き合おう
苦手になる原因はいろいろあると思います。例えば、「配慮に欠けた発言に傷ついたことがある」「常識を外れた行動についていけない」など、詳細を100人に話して100人があなたに同情してくれたとしても、相手の価値観が変わるわけではありません。
どちらが正しいか間違っているかは置いておいて、相手との違いをまず認識するとよいでしょう。相手との違いが明確になれば「あの人はそういう人なのだからしょうがない」と相手の行動や言動に期待することもなくなります。期待がなくなれば、裏切られることもなくなり、ストレスも軽減されることでしょう。
夫婦の価値観の違いはこうして乗り越えよう
自分の考えや常識が当たり前だと思わない
しかし、「普通、◯◯するよね」「人として◯◯すべき」という判断を下しているのは、自分自身です。多数派、少数派などに分けることもできますが、常識の感覚は十人十色。住んでいる地域や国によっても違いますよね。
例えば、外国人の方が日本人の常識からは外れた行動をとっても、「まぁ仕方ないよね」と思うことができませんか?自分の常識や感覚が絶対だと思い込んでしまうと、ストレスを溜める原因になってしまいます。いろいろな価値観があり、自分とは違った相手の感覚を認めることが、ストレスをためないコツですよ。